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GTMがページ速度・SEOに与える本当の影響|同期/非同期は誤解|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 73】

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GTMのタグを増やしすぎるとサイトが重くなる、という感覚は正しいのですが、「タグごとに同期/非同期を切り替えるボタンがある」という説明は実態と違います。今日は、GTMが実際にページ速度へ与える影響と、本当に効く対策を整理します。

GTM自体はすでに非同期で読み込まれている

GTMのコンテナスニペット自体は、標準の設置コードの時点で非同期(async)読み込みになっています。つまり「GTM本体の読み込みを同期にするか非同期にするか」を個々のタグ単位で選べるような設定項目は、通常のタグには存在しません。重くなる本当の原因は、GTM経由で読み込まれる個々の広告タグやカスタムHTMLタグの中身――特に外部スクリプトの数と、それらがメインスレッドで行う処理――にあります。

本当に効く3つの対策

  • タグの絶対数を減らすDay42・55で扱った定期棚卸しと自己監査で、使われていないタグを削除します。動いていないタグでも、読み込みだけは発生していることがあります。
  • 優先度の低いタグの発火を遅らせるDay48で扱ったタグシーケンスや優先順位を使い、コンバージョン計測など重要なタグを先に、SNS埋め込みのような装飾的なタグを後に発火させます。すべてのタグを「全ページ・即時発火」にする必要はありません。
  • メインスレッドを塞ぐスクリプトに注意するDay57で扱ったCore Web Vitalsのうち、INP(応答性)は、重いJavaScript処理がメインスレッドを長時間占有すると悪化します。カスタムHTMLタグに重い処理を書いていないか、Chrome DevToolsのパフォーマンスタブで実際に計測してみてください。

SEOへの影響の実態

「GTMがSEOに悪影響を与える」というのは、正確には「ページ速度・Core Web Vitalsの悪化を通じて、間接的に検索順位のシグナルの1つに影響し得る」という意味です。Googleの検索ランキングにおいてCore Web Vitalsは数ある要因の1つに過ぎませんが、コンテンツの質や被リンクといった他の要因が同程度であれば、表示速度が速いページの方が有利に働きます。GTM側の対策は、あくまでこの間接的な経路への対応だと理解しておいてください。

今日のまとめ

GTM本体はすでに非同期読み込みなので、「同期/非同期の切り替え」という発想自体を修正してください。効くのは、タグの数を減らすこと、発火の優先順位を設計すること、そして重いスクリプトをCore Web Vitalsの観点で実測することです。次回は、GTMの応用テクニックをさらに扱います。

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