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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 3】 〜GTMの管理画面ツアー 〜どこに何がある?〜〜

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■ GTMの管理画面を初めて開くときのワクワク感

マーケターの皆さん、GTMの管理画面を開いたときに「これでタグを自由に管理できる!」とワクワクしたことはありますか?

...え? 逆に「なんか複雑そう...どこから触ればいいの?」と不安を覚えた?

安心してください。GTMの管理画面は、初めて見ると情報が多くて混乱しがちですが、タグ・トリガー・変数の関係を理解すれば、意外とシンプルな構造です。

今回は、GTMの管理画面を隅々まで案内し、どこに何があるのかをしっかり把握していきましょう。


■ GTMの管理画面ツアー

では、実際にGTMの管理画面を開いてみましょう。

  1. Google Tag Managerにアクセス。
  2. 作成したGTMアカウントのコンテナをクリック。

すると、管理画面が表示されます。

ここからは、GTMの主要な3つの要素「タグ」「トリガー」「変数」を中心に、管理画面の構成を解説します。


① ワークスペース(ホーム画面)

GTMの管理画面に入ると、まず表示されるのが「ワークスペース」です。

ワークスペースの主なエリア

  • 左メニュー: 「タグ」「トリガー」「変数」「フォルダ」「テンプレート」などの項目が並ぶ。
  • 中央エリア: 現在の変更履歴、最近のタグやトリガーの編集状況が表示される。
  • 上部メニュー: 「プレビュー」ボタンや「提出(公開)」ボタンがある。

この画面では、現在の作業内容や、過去の編集履歴を確認できます

GTMの基本的なワークフローは、「タグを作成し、トリガーを設定し、変数を使ってデータを渡す」という流れなので、それぞれの項目をしっかり理解しておきましょう。


② タグ(Tag)セクション

タグは「何をするか」を決める部分です。

例えば、次のようなタグを作成できます。

  • Google Analytics 4(GA4)のページビュータグ → ページが表示されたらデータを送信。
  • Google広告のコンバージョンタグ → ユーザーが購入や申し込みを完了したら発火。
  • Facebookピクセル → 広告経由のユーザー行動を計測。

タグを追加するには、左メニューの「タグ」→「新規」ボタンをクリック。テンプレートの一覧から、設定したいタグを選びましょう。


③ トリガー(Trigger)セクション

トリガーは「いつ動くか」を決める部分です。

例えば、

  • ページビュー → ユーザーがページを開いたときに発火。
  • クリック → ボタンやリンクをクリックしたときに発火。
  • フォーム送信 → お問い合わせフォームが送信されたときに発火。
  • スクロール → ユーザーが一定のスクロール率まで到達したときに発火。

タグを作成する際には、どのトリガーで発火させるのかを必ず指定する必要があります。


④ 変数(Variable)セクション

変数は「どんな値を使うか」を決める部分です。

例えば、

  • ページURLPage URL) → 現在のページのURLを取得。
  • クリックテキストClick Text) → クリックされたボタンのテキストを取得。
  • フォームIDForm ID) → 送信されたフォームの識別子を取得。

変数を使うことで、より柔軟な条件設定が可能になります。

GTMには「組み込み変数」「ユーザー定義変数」があり、最初は組み込み変数だけで十分ですが、慣れてきたらユーザー定義変数を活用するとさらに高度なトラッキングができます。


⑤ プレビューモード(デバッグ)

GTMの「プレビューボタン」を押すと、プレビューモード(デバッグモード)が起動し、実際にどのタグが発火しているのかを確認できます。

これは、GTMを使う上で最も重要な機能のひとつで、

  • タグが正しく動いているか?
  • 変数の値が正しく取得できているか?
  • トリガーの条件が合っているか?

を本番環境に影響を与えることなくチェックできます。

「タグを設定したのに動かない!」というときは、まずプレビューモードで問題を確認しましょう。


■ まとめ 〜GTMの管理画面の全体像をつかもう!〜

今回の内容を整理すると、

  1. ワークスペース → 現在の作業状況を確認。
  2. タグ → 「何をするか」決める。
  3. トリガー → 「いつ動くか」決める。
  4. 変数 → 「どんな値を使うか」設定する。
  5. プレビューモード → 設定が正しく動くかテストする。

これさえ押さえれば、GTMの基本操作はバッチリです。

次回からは、実際にタグを設定していきます。まずはGTMの管理画面に慣れ、「このボタンを押したら何ができるのか」を把握しておきましょう!


■ 明日の予告 〜タグ・トリガー・変数の関係をもっと深掘り!〜

次回は、タグ・トリガー・変数の関係をもう少し詳しく解説し、GTMをよりスムーズに扱うためのポイントを紹介します。

GTMの管理画面を見て「ちょっと複雑そう...」と思った方も、もう少し進めばきっと「なるほど!」と理解できるはず。明日も一緒に学びましょう!


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