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GTMガバナンスが崩壊する典型パターンと先回り対策|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 50】

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ガバナンスの個別ルール(命名規則、権限設計、バージョン管理)は、Day32・33・42・45で一通り扱いました。今日は視点を変えて、「ルールを整備しないコンテナが実際にどう崩壊していくか」を、よくあるパターンとして時系列で追ってみます。

崩壊のよくあるパターン

だいたいこういう流れで進みます。

  1. 最初の数か月:担当者1人がすべてを把握しており、命名も適当(「新しいタグ」「Copy of GA4」など)でも困らない。
  2. チームが増える:複数人がワークスペースを分けて作業を始めるが、権限は全員「編集・公開」フル権限のまま。Day33で触れた「同じタグを別々のワークスペースで編集して競合する」事態が起き始める。
  3. 担当者交代:最初の担当者が異動・退職。残されたタグの中に、なぜ入っているか誰も分からないものが混ざり始める。Day45の「タグ管理台帳」が無いと、この時点で完全にブラックボックス化する。
  4. キャンペーン終了後も残る一時タグDay42で触れた定期棚卸しが習慣化されていないと、終了したキャンペーンの広告タグが発火し続け、気づかれないまま無意味なデータやコストを生み続ける。
  5. 大きな事故:この状態で「急いで直したい」変更が入り、権限のない人まで公開権限を持っていたために、検証不十分な変更がそのまま本番に反映される。

各段階で効く対策

この流れを振り返ると、対策は「事故が起きてから」ではなく、各段階の手前で仕込んでおくべきものばかりだと分かります。

  • チームが増えるに、命名規則(Day42)と権限設計(Day32)を決めておく。
  • 担当者交代が起きる前提で、タグ管理台帳(Day45)とGTMのメモ機能(Day46)を運用に組み込んでおく。
  • 棚卸しは「気づいたらやる」ではなく、カレンダーに入れて機械的に実施する(Day42)。
  • 公開権限は、担当者の人数が増えるほど絞る方向で見直す(Day33)。

今日のまとめ

ガバナンスのルール自体は難しいものではありませんが、「困ってから」導入しても手遅れになりがちです。この連載で扱ってきた個別のルールを、組織のフェーズに先回りして仕込んでおくことが、結局は一番効果的なガバナンスです。次回は、これまで学んだGTM活用のベストプラクティスを総まとめします。

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