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あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 44】 〜最新のプライバシー規制とGTM対応 〜データ計測の未来に備えよ!〜〜

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■ なぜプライバシー規制が重要なのか?

近年、ユーザーデータの取り扱いに関する規制が急速に厳しく なっています。

「GDPR(EU一般データ保護規則)」 → ユーザーの明示的な同意が必要
「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」 → データの収集と共有の透明性が求められる
「GoogleのPrivacy Sandbox」 → サードパーティCookieの廃止

これらの規制が強化されることで、 「ユーザー同意なしでは、トラッキングが制限される」
「従来のリマーケティングやコンバージョン計測の精度が低下する」

つまり、これまでの「タグを設置すればデータが取れる」時代は終わり、 「適切なプライバシー対応をしながらデータを取得する」 必要があるのです。

では、具体的にGTMでどのように対応すればよいのか?


① Consent Mode(コンセントモード)の導入

Consent Modeとは? Googleが提供する 「ユーザーの同意状態に応じてタグの動作を制御する仕組み」 です。

導入するメリット:ユーザーが同意しない場合でも、匿名化されたデータを送信できる!
Google広告やGA4と連携し、コンバージョン計測の精度を維持できる!
GDPRやCCPAなどのプライバシー規制に対応しやすくなる!

1. GTMでConsent Modeを設定する

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「カスタムHTML」に設定。
  3. 以下のコードを貼り付ける。

```html

```

  1. このタグを発火させるトリガー」を「全ページビュー」に設定。
  2. 保存。

これで、ユーザーの同意状態に応じて、タグの動作を制御できるようになります!


② サーバーサイドGTM(SSGTM)を活用する

なぜサーバーサイド計測が有効なのか?「ユーザーデータを自社サーバーで管理できる」
「ブラウザの制限を受けにくく、計測精度を向上できる」
「プライバシーを考慮しながら、必要なデータを適切に送信できる」

1. サーバーサイドGTMの導入手順(簡易版)

  1. Google Cloud Console にアクセス。
  2. 新しいプロジェクトを作成し、「Compute Engine」を有効化。
  3. GTMで「サーバーコンテナ」を作成し、エンドポイントを取得。
  4. GA4やGoogle広告のデータ送信先をサーバー経由に変更。

これで、ユーザーデータを適切に管理しつつ、精度の高い計測が可能になります!


③ GoogleのEnhanced Conversions(強化コンバージョン)の活用

Enhanced Conversionsとは?「ファーストパーティデータ(メールアドレスや電話番号)をハッシュ化し、コンバージョン計測の精度を向上させる技術」
「サードパーティCookieがなくても、コンバージョン計測を正確に行える」
「プライバシーを保護しながら、広告のパフォーマンスを維持できる」

1. GTMでEnhanced Conversionsを設定する

  1. Google広告の「コンバージョン設定」で「強化コンバージョン」を有効化。
  2. GTMの「タグ」メニューでGoogle広告のコンバージョンタグを開く。
  3. 追加データを送信(メールアドレスや電話番号のハッシュ化)」を設定。
  4. 保存。

これで、プライバシー規制に対応しつつ、コンバージョン計測の精度を維持できます!


■ まとめ 〜プライバシー規制に対応しながら計測を最適化!〜

「Consent Mode」を導入し、ユーザーの同意に応じてタグを制御!
「サーバーサイドGTM」でデータ管理を強化し、ブラウザ制限を回避!
「Enhanced Conversions」を活用し、広告計測の精度を維持!
「プライバシー規制の最新動向」を常にキャッチアップ!

これを活用すれば、 - 「プライバシー対応を強化しながら、正確なデータを取得」 - 「広告や解析ツールの計測精度を最大限に向上!」 - 「今後のプライバシー規制にも適応し、タグ管理を安全に運用!」

が可能になります!


■ 明日の予告 〜タグ管理のガバナンスと運用ルール〜

次回は、「タグ管理のガバナンスと運用ルール」 を学びます!


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