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GTMで複数サイトを管理する方法|フォルダは権限制御に使えない注意点|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 32】

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複数サイトを扱うようになると、「どのタグがどのサイト向けなのか」「変更が他のサイトに影響しないか」が悩みの種になります。GTMのコンテナ構成には主に3つの選択肢があります。

  • 1コンテナで全サイトを管理:タグの重複を避けやすいが、1つの変更が全サイトに影響しうる。
  • サイトごとにコンテナを分ける:影響範囲が明確だが、共通タグ(GA4や広告タグの基本設定など)が重複しやすい。
  • 共通コンテナ+サイト別コンテナのハイブリッド:全サイト共通のタグは共通コンテナで、サイト固有の計測は個別コンテナで管理する。

サイト数が少なく担当者も同じなら1コンテナで十分ですが、サイトごとに担当チームが違う、事業部が分かれているといった場合はハイブリッドが現実的です。

フォルダは「整理」のためであって「権限制御」ではない

1つのコンテナで複数サイトを管理する場合、GTMの「フォルダ」機能でタグをサイトごとに整理すると見通しが良くなります。ただしここで誤解しないでほしいのが、フォルダはあくまで表示上の整理整頓のための機能であり、フォルダ単位でアクセス権限を制限することはできないという点です。GTMのユーザー権限は「アカウント」と「コンテナ」の2階層でしか設定できず、コンテナへの編集権限を持つユーザーは、そのコンテナ内のどのフォルダのタグでも編集できてしまいます。「サイトA担当者にはサイトAのフォルダだけ編集させたい」という要望は、フォルダでは実現できません。本当にアクセスを分離したい場合は、フォルダで妥協せず、最初からコンテナ自体を分ける設計を選んでください。

GTMのフォルダ画面(サイトごとにタグを整理)

GA4の測定IDをサイトごとに切り替える

1つのコンテナで複数サイトのGA4計測をする場合、測定IDを「定数」タイプの変数として用意し、GA4設定タグの測定ID欄に変数を指定すれば、コンテナを公開するワークスペースやトリガー条件(ドメイン判定など)に応じて出し分けられます。ドメインを条件にする場合は、Page Hostnameなどの組み込み変数で判定するのが簡単です。

アクセス権限は「コンテナ」を基準に設計する

誰にどこまでの権限(閲覧・編集・承認・公開)を与えるかは、「コンテナ単位」で考えてください。フォルダで細かく分けようとする設計は、GTMの実際の権限モデルと噛み合わず、後々「思ったより広い範囲を編集できてしまっていた」という事故につながります。

今日のまとめ

複数サイト運用では、まずコンテナ構成(統合/分離/ハイブリッド)を決め、権限管理は必ずコンテナ単位で設計してください。フォルダは見た目の整理には便利ですが、セキュリティの境界にはならないことを覚えておいてください。次回は、ワークスペースと変更管理のベストプラクティスを扱います。

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