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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 49】 〜エラーと例外ハンドリング 〜GTMのトラブルを未然に防ぐ!〜〜

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■ GTMで発生する主なエラーとは?

GTMを運用していると、以下のような 「よくあるトラブル」 に遭遇します。

GTMエラーあるある「タグが発火していない!」 → トリガーの条件ミス or 競合タグの影響
「データレイヤーの値が取得できない!」dataLayer.push() の実行タイミングが遅い
「JavaScriptのエラーで、タグが動作しない!」 → カスタムHTMLタグの記述ミス
「二重計測が発生している!」 → 同じタグが複数回発火

こうした問題を素早く解決するために、GTMの 「エラーハンドリング」と「デバッグ手法」 をマスターしましょう!


① GTMのプレビューモードでエラーを特定する

「まずはプレビューモードを使って、タグの発火状況を確認!」

GTMのプレビューモードでチェックすべきポイント「Tags Fired(発火したタグ)」を確認し、期待通りに動作しているか?
「Tags Not Fired(発火しなかったタグ)」にタグが残っていないか?
「Variables(変数)」タブで、データレイヤーの値が取得できているか?

エラーが発生したら、以下をチェック! - トリガーの条件が正しいか?(特定のページだけ発火? 全ページ対象?) - 変数の値が undefined になっていないか? - タグの設定に誤りがないか?(GA4の測定IDやイベント名が正しいか?)

「プレビューモード」を活用することで、トラブルの原因を素早く特定!


② デバッグツールを活用する(ブラウザの開発者ツール)

「GTMのエラーをさらに詳しく調査するには、ブラウザの開発者ツールを活用!」

開発者ツールの使い方(Google Chrome) 1. F12キー(または Cmd + Option + I)を押して「デベロッパーツール」を開く。 2. 「Console」タブを開き、エラーメッセージを確認。 3. 「Network」タブを開き、Googleタグマネージャーのリクエストが送信されているかチェック。 4. 「Errors」を検索し、JavaScriptエラーの発生個所を特定。

これで、タグのエラーやデータの送信状況を詳しく確認できる!


③ JavaScriptエラーをGTMでキャッチしてログに記録する

「JavaScriptエラーが発生したら、それをGTMで計測!」

GTMの「カスタムJavaScript変数」でエラーメッセージを取得

  1. GTMの「変数」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、変数の種類を「カスタムJavaScript」に設定。
  3. 以下のコードを入力し、変数名を「JS - Last JavaScript Error」にする。

javascript function() { var lastError = window.lastError || "No Errors"; return lastError; } window.onerror = function(message, source, lineno, colno, error) { window.lastError = message + " at " + source + ":" + lineno; };

これで、GTM内でJavaScriptエラーを取得できる!

エラーデータをGA4に送信する

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. イベント名」を js_error にする。
  4. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリックし、
  5. パラメータ名: error_message(値: {{JS - Last JavaScript Error}}
  6. パラメータ名: page_url(値: {{Page URL}}
  7. 保存。

これで、JavaScriptエラーをGA4で分析できるようになります!


④ GTMのタグ発火を制御し、不要なタグ発火を防ぐ

「トリガー条件を最適化し、不要なタグの発火を防ぐ!」

発火制御のポイント「1つのイベントで複数のタグが発火しすぎていないか?」
「特定のページのみ発火するよう、URLフィルターを設定しているか?」
「タグシーケンスを使って、重要なタグを優先発火させているか?」

タグの発火を適切に制御することで、データの正確性が向上!


■ まとめ 〜GTMのトラブルを未然に防ぐ!〜

「プレビューモード」と「開発者ツール」を活用し、タグの動作をチェック!
「JavaScriptエラー」をGTMでキャッチし、GA4で分析!
「タグの発火制御」を適切に設定し、不要なタグの発火を防ぐ!
「データの正確性を維持するための監視体制」を整える!

これを活用すれば、 - 「GTMのエラーを迅速に特定し、問題を解決!」 - 「タグの発火を最適化し、データの正確性を維持!」 - 「より高度なタグ管理スキルを身につけ、GTMのプロフェッショナルへ!」


■ 明日の予告 〜タグ管理のガバナンスと運用ルール〜

次回は、「GTMのガバナンスと運用ルール」 を学びます!


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