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GTM 360の承認ワークフローとは|無料版の承認権限との違い|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 72】

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権限管理・バージョン管理・複数サイト運用の基本はDay32・33・42・45・50で扱ってきました。今日は、Day58で紹介したGTM 360の「ゾーン」に続き、もう1つのエンタープライズ向け機能「承認ワークフロー」を紹介します。

無料版の「承認者」権限との違い

無料版のGTMにも、Day45・50で触れたとおり「承認」という権限レベルは存在します。ただしこれは単なる権限の一段階に過ぎず、実際に「誰が誰にレビューを依頼したか」「どんなやり取りがあったか」を記録する仕組みはありません。GTM 360の承認ワークフローは、この部分を構造化した機能です。

承認ワークフローの流れ

編集権限を持つユーザーがワークスペースでの変更を終えると、「承認をリクエストする」という選択肢が表示されます。ここで特定の承認者を指名し、コメントで変更内容の背景や注意点を書き添えられます。承認権限・公開権限を持つユーザーは、そのリクエストに対して「承認」「差し戻し(Send Back)」「取り下げ(Withdraw)」のいずれかを選べます。承認者と依頼者の間で、コメント機能を使って認識合わせのやり取りができるのも特徴です。

ここで覚えておきたいのは、この承認フローは「絶対に通過しないと変更できない関所」ではなく、あくまで「コミュニケーションを構造化する仕組み」だという位置づけです。承認リクエストを出した後でも、依頼者は同じワークスペースを引き続き編集でき、その変更は自動的に承認リクエストに反映されます。

導入を検討する目安

Day58のゾーンと同様、これは有料のGTM 360機能です。少人数のチームであれば、口頭やチャットでのやり取りと、無料版の公開権限を絞る運用(Day50で触れた先回り対策)で十分なことがほとんどです。外部の代理店や複数の事業部が同じコンテナに関わり、変更の経緯を必ず記録に残す必要があるような組織規模になって初めて、承認ワークフローの投資対効果が見合ってきます。

今日のまとめ

GTM 360には、ゾーンによる権限分離に加えて、承認ワークフローによる変更プロセスの構造化という機能があります。どちらも便利ですが、無料版の運用ルール(命名規則・棚卸し・公開権限の絞り込み)を先に固めることの方が、多くの組織にとっては優先順位が高いはずです。次回は、GTMの応用テクニックをさらに扱います。

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