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GTM 360の「ゾーン」でコンテナの権限分離をする方法|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 58】

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Day32で、GTMのフォルダは整理のためのものであって、フォルダ単位でアクセス権限を制限することはできないと説明しました。「それなら、部門ごとに権限を分離する方法は本当に無いのか」という疑問に、今日は答えます。答えは「無料版には無いが、有料のGTM 360にはある」です。

GTM 360の「ゾーン」という機能

Google Tag Manager 360(企業向け有料プラン)には、「ゾーン」という機能があります。これは、メインのコンテナが読み込まれた際に、別のコンテナを"リンク"して、そのリンク先のコンテナが独自にタグを発火できるようにする仕組みです。リンクされたコンテナは、別のチームや、場合によっては外部の制作会社が個別に権限を持って管理できます。

これがDay32で触れたフォルダとの決定的な違いです。フォルダは同じコンテナの中の整理棚に過ぎず、コンテナへの編集権限を持つ人は棚の中身をすべて触れてしまいます。一方でゾーンは、実質的に「権限の異なる別のコンテナ」を親コンテナの配下に接続する仕組みなので、部門Aのチームには部門Aのゾーン(≒コンテナ)だけの権限を与え、全社共通のタグは親コンテナ側で一元管理する、という運用が可能になります。

無料版でここまで求める必要があるか

ここで大事なのは、GTM 360は有料のエンタープライズプランであり、多くの中小規模の組織にとっては無料版で十分だという点です。「無料版のフォルダでは権限分離ができない」という制約に本当に困っているのは、事業部が多数あり、それぞれ独立した担当チームが計測を管理している大規模組織がほとんどです。自分の組織がその規模に達していないなら、Day32で紹介したコンテナ自体を分割する運用で十分対応できます。「ゾーンという機能があるらしい」と知っておくことと、「今すぐ導入すべき」は別の話だと切り分けて考えてください。

今日のまとめ

権限を本当に厳密に分離したいなら、無料版の工夫ではなくGTM 360のゾーン機能という選択肢があります。ただし導入コストに見合う規模かどうかは冷静に判断してください。次回は、GTMの上級テクニックをさらに扱います。

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