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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 68】 〜GTMでサーバーサイド計測を始める方法〜

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まず、従来のGTM(クライアントサイド)とサーバーサイドGTMの違いを整理しましょう。

クライアントサイドGTM(通常のGTM) - ブラウザ上でタグが実行される - Cookieの制限(ITP、ETP)が影響を与える - アドブロッカーによるデータ取得の阻害を受けやすい - ページの読み込み速度に影響する可能性あり

サーバーサイドGTM(SSGTM) - データは一度 「サーバー」 に送られ、そこで加工・転送される - ブラウザの制限(ITP、ETP)の影響を受けにくい - アドブロッカーの影響を軽減 - 不要なデータをフィルタリングし、よりクリーンなデータを取得可能

つまり... より正確なデータを取得できるのがサーバーサイド計測の強み!


サーバーサイドGTMのメリット・デメリット

メリット - データ精度が向上(ITPやETPの影響を回避) - 広告プラットフォームとの連携強化(Facebook CAPI、Google Ads Conversion APIなど) - サイトのパフォーマンス改善(クライアントサイドでの不要なタグ実行を削減) - ファーストパーティデータの活用がしやすい

デメリット - 導入にサーバーの設定が必要(Google CloudやAWSを使う) - 無料で使うには制限がある(Google Cloudの無料枠があるが、トラフィックが多いと課金発生) - 全ての計測タグがサーバーサイド対応ではない

結論: 大規模サイトや広告計測の正確性を求める場合は サーバーサイドGTMの導入を検討すべき!


サーバーサイドGTMを導入する流れ

① Google Cloudにサーバーを構築

サーバーサイドGTMを使うには、Google CloudのApp Engine上に 「GTMのサーバーコンテナ」 をセットアップする必要があります。

ステップ①: Google Cloudのセットアップ

  1. Google Cloud にアクセスし、無料アカウント を作成
  2. 「Cloud Console」で 新しいプロジェクト を作成
  3. 「App Engine」を有効化
  4. Google Tag Managerのサーバーコンテナをデプロイ

この設定で、サーバーサイドでデータを処理する環境が整う!


② GTMでサーバーコンテナを作成

  1. Google Tag Manager にログイン
  2. 「新しいコンテナを作成」 を選択
  3. コンテナの種類: 「サーバー」を選択
  4. 「設定ガイド」に沿って Google CloudのApp Engineと接続
  5. 「公開」ボタンを押して、コンテナを適用

これで、GTMのサーバーサイド環境が使えるように!


③ GA4のデータ送信をサーバーサイド経由にする

  1. GTMのサーバーコンテナで 「GA4タグ」 を作成
  2. 「タグの種類」を 「Googleアナリティクス: GA4イベント」 に設定
  3. 送信先: 「サーバーサイドのエンドポイント(Google CloudのURL)」を指定
  4. プレビューで動作確認 → 公開!

これで、GA4のデータが直接サーバー経由で送信される!


GA4とサーバーサイドGTMを活用した分析

サーバーサイド計測を導入すると、GA4のデータ精度が向上し、広告の最適化にも役立ちます。

具体的な活用例:「広告流入の正確なコンバージョン計測」「ITPによる計測ロスの防止」「GA4とGoogle Adsのデータ連携強化」

従来のGTMよりも、サーバーサイドGTMを併用することでより正確なマーケティング分析が可能になります!


まとめ: サーバーサイドGTMを導入して計測の精度を向上させよう!

今回のポイント:サーバーサイドGTMはデータ精度向上に必須!Google Cloudにサーバー環境を構築!GA4をサーバー経由で送信し、計測の正確性を強化!


明日の予告: GTMのサーバーサイド環境を設定する!

次回は 「GTMのサーバーサイド環境を設定する」 を解説!

どんなことができる?「Google CloudのApp Engineを詳細設定!」「GA4のデータ送信を最適化!」「広告タグもサーバー経由で送信し、CVの精度を高める!」

より詳しい サーバーサイド計測の実践方法 を知りたい方は必見!


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