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GTMのマーケティング戦略活用|計測項目は増やすより絞り込む|未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 60】

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ここまでの59日間で、個別の計測手法はかなり網羅しました。今日は逆に、「計測を増やしすぎることの弊害」という、あまり語られない視点を扱います。

「全部計測できる」は「全部計測すべき」ではない

GTMを覚えると、クリック・スクロール・フォーム送信・動画再生・エラーまで、あらゆるユーザー行動を計測タグに変換できるようになります。しかし、計測できることと、それが意思決定に役立つことは別問題です。計測項目が増えすぎると、GA4のレポート画面もBigQueryのテーブルも情報過多になり、結局「どの数字を見ればいいのか分からない」状態に陥ります。この連載のDay8で「すべてのクリックを計測するとデータが多すぎる問題」に触れましたが、これはサイト単位でも起きる問題です。

先に「動かす数字」を3〜5個決める

マーケティング戦略にGTMを組み込む際は、タグを増やす前に、まず「この数字が変わったら、実際に打ち手を変えるか」を基準に、追いかける指標を3〜5個に絞り込むことをお勧めします。例えばECサイトなら「カート追加率」「決済ページ到達率」「購入完了率」のように、ファネルの各段階を代表する指標に絞ります。それ以外の細かいイベント(スクロール深度やクリック位置など)は、絞り込んだ主要指標に異常があったときに原因を掘り下げるための補助データ、という位置づけにすると、レポートが機能不全に陥りにくくなります。

A/Bテストは正しい構成で

施策の効果検証にA/Bテストを組み込む場合は、Day31で訂正した内容を思い出してください。GTM単体でMath.random()を使って独自にグループ分けするのではなく、実際に画面の出し分けを行うテストツール側のdataLayer出力を、GTMが読み取って計測するという役割分担が正解です。

ダッシュボードは「見るべき人が見る頻度」に合わせる

Looker StudioでのKPIダッシュボード作成はDay43で扱った注意点(BigQuery直結時のクエリ課金)を踏まえつつ、閲覧頻度に応じて更新間隔を調整してください。毎日見るダッシュボードと、月次で見るダッシュボードでは、必要なリアルタイム性がそもそも違います。

今日のまとめ

マーケティング戦略にGTMを活かす鍵は、計測項目を増やすことではなく、意思決定に直結する少数の指標に絞り込むことです。それ以外の細かい計測は、あくまで異常時の原因調査用の補助データとして位置づけてください。次回は、GTMの未来と新たなチャレンジを扱います。

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