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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 17】 〜タイマートリガーの活用 〜「滞在時間」をトラッキングする方法〜〜

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■ なぜ「滞在時間の計測」が重要なのか?

ページビュー数が多いサイトでも、実際には数秒で離脱されているケースは少なくありません。

例えば、 ✅ 「ブログ記事をちゃんと読んでいるのか?」
「ECサイトの商品ページに長く滞在しているのか?」
「コンテンツがどれくらいユーザーを引きつけているか?」

こうしたデータを収集すれば、コンテンツ改善や広告施策の最適化が可能になります。

では、GTMで「滞在時間」を計測し、GA4に送信する設定を行いましょう!


① GTMでタイマートリガーを作成する

1. タイマートリガーの作成

  1. GTMの「トリガー」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、トリガーの種類を「タイマー」に設定。
  3. ミリ秒単位の間隔」を 10000(10秒)に設定。
  4. 制限」を 6 に設定(これで最大60秒計測)。
  5. すべてのページ」を対象に設定する。
  6. トリガー名を「タイマートラッキング」にして保存。

これで、10秒ごとに最大60秒までトリガーが発火します!


② GA4のイベントタグを作成する(滞在時間データを送信)

1. GA4の滞在時間イベントタグを作成

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. 設定タグを選択」で、すでに作成したGA4設定タグを選択。
  4. イベント名」を time_on_page にする。

2. イベントパラメータを設定

  1. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリック。
  2. 以下のパラメータを追加。
  3. パラメータ名: time_spent(値: {{Timer Interval}}
  4. パラメータ名: page_url(値: {{Page URL}}
  5. 保存。

これで、10秒ごとに「滞在時間」のデータがGA4に送信されるようになります!


③ トリガーをタグに設定する

  1. 作成したGA4イベントタグの「トリガー」をクリック。
  2. 先ほど作成した「タイマートラッキング」トリガーを選択。
  3. 保存。

これで、ページの滞在時間を定期的に記録できるようになりました!


④ プレビューモードで動作確認

タグを本番適用する前に、必ずプレビューモードでテストしましょう。

  1. GTMの「プレビュー」を開く。
  2. 計測対象のサイトを開き、1分ほどページに滞在する。
  3. デバッグツールの「Tags Fired(発火したタグ)」にGA4のタグがあるか確認。
  4. GA4のリアルタイムレポートで time_on_page が記録されているか確認。

問題なくデータが送信されていることを確認したら、GTMの「送信」ボタンを押して公開!


⑤ GA4で滞在時間のデータを分析する

滞在時間データをGA4で分析し、ページごとのエンゲージメントを確認しましょう。

1. GA4の「エクスプローラ」でデータを分析

  1. GA4の「レポート」→「エクスプローラ」を開く。
  2. 「ディメンションを追加」ボタンをクリックし、「time_spent」を選択。
  3. 「指標」に「イベント数」を追加。

ページごとの滞在時間を比較し、どのページのエンゲージメントが高いかを確認できます!

2. ページ滞在時間とコンバージョンの関連性を分析

  1. 「ディメンション」に「Page URL」を追加。
  2. ページごとの滞在時間とコンバージョン率を比較。

滞在時間が長いページほど、CV(コンバージョン)が高いかを確認できます!


■ まとめ 〜滞在時間のデータを活用しよう!〜

今回の学びを整理すると...

タイマートリガーを設定すれば、滞在時間を定期的に測定できる!
GA4に「time_on_page」イベントを送信し、滞在時間を記録できる!
ページごとの滞在時間を比較し、コンテンツのエンゲージメントを分析できる!
「プレビューモード」でテストし、問題なければ公開する!

この設定を活用すれば、 - 「滞在時間が短いページを改善する」 - 「滞在時間が長いページの成功要因を探る」 - 「滞在時間とコンバージョン率の関係を分析する」

といったデータを収集し、施策に活かせるようになります!


■ 明日の予告 〜要素の可視性トリガーの活用〜

次回は、「要素の可視性トリガー」 を設定し、

  • 「特定のバナーがどれだけ見られたか?」
  • 「ページ内の特定の要素が表示された瞬間に計測する」

といった方法を解説します。

明日も引き続き、GTMの実践スキルを磨いていきましょう!


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