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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 45】 〜タグ管理のガバナンスと運用ルール 〜GTMをカオスにしないために〜〜

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■ GTMの「カオス化」とは?

GTMを適切に運用しないと、以下のような 「カオス状態」 に陥ります。

GTMカオスあるある「タグの命名ルールがバラバラで、どれが何のタグか分からない」
「不要なタグが消されずに残り続け、パフォーマンスが低下する」
「トリガーや変数の整理がされておらず、どこで何を発火しているのか不明」
「誰が何を変更したのか分からない...」

こうした問題を防ぐためには、「タグ管理のガバナンスと運用ルール」 をしっかり整備することが重要です。

では、具体的な運用ルールを作る方法を見ていきましょう!


① タグの命名規則を統一する

GTMのタグ・トリガー・変数には、一貫した命名ルールを設定しよう!

命名規則の基本ルール - 「タグの目的」 + 「ツール名」 + 「詳細」 の順番で統一 - 例えば、GA4のイベントタグなら「GA4 - イベント - CTAクリック」 - Google広告のコンバージョンタグなら「GAds - CV - 購入完了」

具体例: | 項目 | 命名例 | |---|---| | Googleアナリティクス4のイベントタグ | GA4 - Event - Scroll Depth | | Google広告のコンバージョンタグ | GAds - CV - Purchase | | Facebookピクセルのイベントタグ | FB - Event - Lead | | トリガー(ページビュー系) | Trigger - PageView - ThankYou | | トリガー(クリックイベント) | Trigger - Click - CTA | | 変数(データレイヤー) | DLV - Transaction ID |

タグを整理すると、管理が圧倒的に楽になります!


② タグの追加・変更・削除のフローを作る

GTMのタグ管理を安全に運用するには、「承認フロー」を設定しよう!

タグ管理のワークフロー例: 1. タグの新規追加・変更リクエスト → GoogleドキュメントやJira、Notionなどで申請 2. GTMの「ワークスペース」で作業 → 変更履歴を残しながら実装 3. 「プレビューモード」でテスト → 発火条件を確認 4. チーム内でレビュー & QA → 影響範囲をチェック 5. 「承認者」が最終確認し、公開!

このフローを守れば、不要なタグ追加や誤設定を防げます!


③ 定期的なタグの棚卸しを実施する

「GTMに古いタグが大量に残っている...」という問題を防ぐ!

タグ棚卸しのチェックリスト:「使われていないタグを削除」(GAの古いタグ、廃止された広告タグなど)
「重複しているタグを整理」(似たようなトリガーや変数がないか確認)
「トリガーの発火条件を見直し」(不要な発火がないかチェック)
「タグのパフォーマンスを確認」(不要なタグがサイト速度に影響していないか?)

おすすめの頻度: - 3ヶ月に1回 → 軽めのチェック - 6ヶ月に1回 → 詳細な棚卸し

GTMを定期的にメンテナンスし、無駄なタグをなくそう!


④ GTMのアクセス権限を適切に設定する

「誰でもGTMを編集できる状態」だと、設定ミスのリスクが増大!

GTMのアクセス権限設定:「編集者」 → タグを編集できるが、公開は不可 ✅ 「公開者」 → タグを公開できる ✅ 「閲覧者」 → 設定は閲覧できるが、編集不可 ✅ 「管理者」 → すべての権限を持つ(タグ管理の責任者)

おすすめの設定: - 「マーケティング担当者」 → 編集のみ許可 - 「開発チーム」 → 編集と公開を許可 - 「管理者(GTM責任者)」 → すべての権限を持つ

適切な権限設定で、誤ったタグ変更を防ごう!


■ まとめ 〜GTMのガバナンスを強化し、運用を最適化!〜

「タグの命名規則」を統一し、管理しやすくする!
「タグの追加・変更・削除のフロー」を作り、安全に運用!
「定期的な棚卸し」を行い、不要なタグを削除!
「GTMのアクセス権限」を適切に設定し、運用リスクを減らす!

これを活用すれば、 - 「GTMのカオス化を防ぎ、管理しやすい環境を構築!」 - 「タグのミスや誤った設定を減らし、データ計測の精度を維持!」 - 「チーム全体で効率的にGTMを運用し、マーケティング施策をスムーズに展開!」

という、理想的なGTM管理体制が整います!


■ 明日の予告 〜社内でのGTMトレーニングとナレッジ共有〜

次回は、「GTMの知識を社内で共有し、スキルを定着させる方法」 を学びます!


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