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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 64】 〜GTMを活用したA/Bテストの計測方法〜

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A/Bテストは「デザインの違いで成果が変わるのか?」を検証するための手法ですが、正しく計測できなければ意味がありません。

A/Bテスト計測のよくある課題:「どちらのバリエーションを見たか把握できない」「GA4にどうデータを送ればいいかわからない」「コンバージョンへの影響を適切に評価できない」

GTMを活用すれば、これらの問題を解決し、データに基づいた意思決定 が可能になります!


GTMを活用したA/Bテストの計測方法

① A/Bテストのパターンを識別する

まず、ユーザーがどちらのパターン(A or B)を見ているのかを計測する必要があります。これには カスタムJavaScript変数 を利用します。

ステップ①: A/Bテストのバリエーションを識別するスクリプトを準備

javascript function() { var urlParams = new URLSearchParams(window.location.search); return urlParams.get('variant') || 'A'; // デフォルトをAに設定 }

このカスタムJavaScript変数をGTMの 「変数」 に追加し、名前を ab_test_variant に設定します。


② GA4にA/Bテストのデータを送る

A/Bテストのバリエーション情報をGA4のイベントとして送信し、分析できるようにします。

ステップ②: GA4のカスタムイベントを作成

  1. GTMの「タグ」から 新しいGA4イベントタグ を作成
  2. 設定項目:
  3. イベント名: ab_test_view
  4. イベントパラメータ:
    • variant: {{ab_test_variant}}(先ほど作成した変数)
  5. 「トリガー」は All Pages(全ページ) に設定

これで、GA4に ab_test_view というイベントが送られ、A/Bテストのパターンが計測できるようになります。


③ コンバージョンに与える影響を分析する

GA4でA/Bテストのデータを確認するには、 カスタムレポート を活用します。

ステップ③: GA4のレポート設定

  1. GA4の「探索」→「自由形式レポート」を開く
  2. ディメンション: variant(A or Bの識別)
  3. 指標:
  4. session_start(訪問数)
  5. purchase(購入数)や conversion(コンバージョン数)

このレポートで、A/Bテストのパターンごとの成果を比較できます。


まとめ: GTMを使ってA/Bテストの計測をスムーズに!

A/Bテストは、データを元に改善施策を回すための重要な手段。しかし、計測が正しくできていなければ意味がありません。GTMを活用して、

✅ ユーザーがどちらのバリエーションを見たかを識別 ✅ GA4にデータを送って分析可能に ✅ コンバージョンとの関係を確認

この流れを押さえれば、A/Bテストの計測がスムーズに進みます。


明日の予告: GTMでYouTube動画のトラッキングをする方法!

次回は 「GTMでYouTube動画のトラッキングをする方法」 を解説!

どんなことができる?「YouTube動画の再生、停止、完了をトラッキング!」「動画視聴時間を計測し、コンバージョンへの影響を分析!」「GA4にデータを送ってユーザー行動を可視化!」

YouTube動画を活用するマーケターにとって必須の計測手法を、実践的に解説します!


キーワードとタグ: GTM, A/Bテスト, Google Tag Manager, GA4, コンバージョン, マーケティング, タグマネージャー, データ分析


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