オルタナティブ・ブログ > 秋山大志のそれとりあえず作ってみようか。 >

あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 15】 〜GA4のイベント計測(応用編) 〜カスタム定義とデータ活用を極める〜〜

»

■ GA4のデータをカスタマイズする理由

「GTMでイベントを設定したけど、GA4のレポートにデータが表示されない...」
そんな経験はありませんか?

GA4では、イベントパラメータを「カスタム定義」として登録 しないと、レポートに反映されない場合があります。

例えば、前回の cta_click イベントで以下のパラメータを送信しました。 json { "event_name": "cta_click", "button_text": "お問い合わせ", "button_url": "https://example.com/contact" }

この button_textbutton_url をGA4のレポートで分析するには、カスタムディメンション として登録する必要があります。

では、実際にカスタム定義を設定してみましょう!


① GA4でカスタム定義を設定する

1. GA4の管理画面でカスタム定義を追加

  1. Google Analytics 4の管理画面を開く。
  2. 左メニューの「管理」 → 「カスタム定義」をクリック。
  3. カスタムディメンションを作成」をクリック。
  4. 以下の情報を入力。
  5. ディメンション名: CTA ボタンのテキスト
  6. 範囲: イベント
  7. イベントパラメータ: button_text
  8. 「保存」をクリック。

これで、button_text のデータがGA4のレポートで分析できるようになりました!

2. GA4のレポートでカスタムディメンションを確認

  1. 左メニューの「レポート」 → 「エクスプローラ」 を開く。
  2. 「ディメンションを追加」ボタンをクリックし、CTA ボタンのテキスト を選択。
  3. 「イベント名」で cta_click をフィルタリング。

どのCTAボタンがどれだけクリックされたか? をGA4で分析できるようになります!


② BigQueryを活用して詳細分析する(上級編)

GA4はBigQueryと連携できるため、SQLを使ってより詳細なデータ分析が可能になります。

1. BigQuery連携を有効化する

  1. Google Analytics 4の管理画面を開く。
  2. 左メニューの「管理」 → 「BigQueryリンク」を選択。
  3. 「リンクを追加」ボタンをクリック。
  4. BigQueryのプロジェクトを選択し、「データをエクスポート」を有効にする。
  5. 「保存」して設定完了。

2. BigQueryでイベントデータを確認する

BigQueryにGA4のデータがエクスポートされると、SQLを使ってカスタム分析ができます。

例えば、CTAボタンのクリック数をページ別に集計するには、次のSQLを実行します。 sql SELECT event_name, event_bundle_sequence_id, event_params.value.string_value AS button_text, event_params.value.string_value AS button_url, COUNT(*) AS click_count FROM `your_project_id.analytics_xxxx.events_*` WHERE event_name = 'cta_click' GROUP BY button_text, button_url ORDER BY click_count DESC

GA4のレポートだけでは難しい詳細なデータ分析が可能になります!


③ カスタム定義とBigQueryの使い分け

| 機能 | 使いどころ | |---|---| | カスタム定義(GA4管理画面) | GA4の標準レポートで分析したいとき | | BigQuery連携 | SQLを使ってより詳細なデータ分析を行いたいとき |

簡単なデータ分析ならGA4のカスタム定義、詳細な分析はBigQueryを活用!


■ まとめ 〜カスタム定義を活用してデータを最大限に活かそう!〜

今回の学びを整理すると...

GA4のイベントパラメータは「カスタム定義」に登録しないとレポートに表示されない!
カスタムディメンションを設定すれば、GA4のレポートで分析しやすくなる!
BigQueryと連携すれば、SQLを使った高度なデータ分析が可能!
マーケティング施策の改善に役立つデータを、適切に記録・分析しよう!

この設定を活用すれば、 - どのCTAボタンが一番クリックされているか? - 購入率が高いボタンのテキストは何か? - 特定のユーザー層がどんな行動をしているか?

といったデータを分析し、施策に活かせるようになります!


■ 明日の予告 〜スクロール計測の設定〜

次回は、「スクロール率の計測」 を設定し、

  • 「どこまで読まれているのか?」
  • 「ユーザーがどのポイントで離脱しているのか?」

を分析する方法を解説します。

明日も引き続き、GTMの実践スキルを磨いていきましょう!


INDEX

Comment(0)