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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 88】 〜【実践編】GTMを活用したファーストパーティデータ戦略と未来のマーケティング〜

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Google Chromeが2024年にサードパーティCookieを完全廃止することで、 広告運用やデータ計測に大きな影響が出ることが予想されます。

主な影響点リターゲティング広告の精度低下(Facebook広告・Google広告など) ✅ アトリビューション分析が難しくなる(コンバージョン経路の可視化が困難) ✅ 広告のパフォーマンス計測が不正確になる(CV計測が制限される) ✅ ユーザーデータの取得・活用が厳しくなる(GDPRやCCPAへの対応が必要)

「これまでの計測方法が使えなくなる」という前提で、新しいデータ戦略を考える必要がある!


② ファーストパーティデータとは? なぜ重要なのか?

サードパーティCookieの廃止に伴い、 「ファーストパーティデータ(自社で取得したユーザーデータ)」 の活用が今後のマーケティングの鍵となります。

ファーストパーティデータの定義と活用例自社サイトの訪問データ(ページビュー・クリック・購入履歴)会員登録データ(メールアドレス・ユーザー属性)広告のクリックデータ(どの広告が効果的かを分析)CRMデータ(顧客管理システムとの連携)

GTMを活用して、ファーストパーティデータを最大限に活用する!


③ GTMでファーストパーティデータを収集・管理する方法

GTMを活用すれば、ブラウザの制限を受けずにファーストパーティデータを正確に収集 できます。

** Google Consent Mode(コンセントモード)の導入**

Google Consent Mode を活用すると、 ユーザーの同意ステータスに応じてデータ収集の方法を調整 できます。

設定方法 1. GTMで「Consent Modeタグ」を作成 - 「タグ」→「Googleタグ(Consent Mode)」を選択 - 「Google Ads」「GA4」「Floodlight」などのデータ送信方法を制御 2. CMP(同意管理プラットフォーム)と連携 - Cookie同意バナー(OneTrust, Cookiebot など)とGTMを連携 3. Googleタグの動作を調整 - 同意が得られていない場合でも、匿名化データを送信できるように設定

これで、ユーザーのプライバシーに配慮しながら正確なデータを取得可能に!

プライバシー規制を遵守しつつ、最大限のデータ収集を実現!


** サーバーサイドGTMを活用したデータ計測の強化**

サーバーサイドGTM(SSGTM)を活用すると、 ブラウザの制限(ITP・ETP)を回避しながらデータを正確に収集 できます。

サーバーサイドGTMの導入方法 1. Google CloudでサーバーGTMの環境を構築 - Google Cloud Platform(GCP)で「App Engine」を設定 - GTMの「サーバーコンテナ」を作成し、Cloudと連携 2. GTMのタグをサーバー経由で送信する設定 - Google Analytics 4のデータをサーバー経由で送信 - Facebook CAPI(Conversions API)をサーバー経由で計測 3. GA4や広告プラットフォームと連携 - Google Ads・Facebook Adsとサーバー経由でデータ送信

これで、Cookieの制限を回避しながら広告計測の精度を向上!

サーバーサイドGTMを導入し、ブラウザの制限を乗り越える!


④ ファーストパーティデータを活用したマーケティング施策

ファーストパーティデータの活用例Google広告の「拡張コンバージョン」に活用(コンバージョン精度の向上) ✅ Facebookの「カスタムオーディエンス」に活用(広告のターゲティング最適化) ✅ CRM(HubSpot, Salesforce)と連携し、ユーザープロファイルを強化BIツール(Looker Studio, Tableau)でデータ分析を行い、施策の最適化

広告の最適化・リターゲティング・パーソナライズマーケティングに活用!


まとめ: ファーストパーティデータ戦略で未来のマーケティングを強化!

今回のポイント:サードパーティCookie廃止後は、ファーストパーティデータの活用が必須!Google Consent Modeを活用し、プライバシー規制を遵守しながらデータを収集!サーバーサイドGTMを導入し、Cookie規制の影響を回避!広告・CRM・BIツールと連携し、マーケティング施策を最適化!

未来のマーケティングに適応し、データを最大限に活用する戦略を構築しましょう!


次回予告: GTM100日チャレンジの総まとめ【最終回】


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