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あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 12】 〜データレイヤー変数の活用 〜dataLayerから情報を引き出せ!〜〜

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■ データレイヤー変数とは?

GTMでは dataLayer にデータを送信できますが、そのデータをタグ内で活用するには「データレイヤー変数」を設定する必要があります。

例えば、次のような dataLayer.push() がサイト内で実行されたとしましょう。 ```javascript

```

この情報をGTMで取得し、GA4のタグに渡したい場合、「データレイヤー変数」 を使って transaction_idtotal_price を取得します。


① データレイヤー変数を作成しよう

1. GTMでデータレイヤー変数を作成する

  1. GTMの「変数」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、変数の種類を「データレイヤー変数」に設定。
  3. データレイヤー変数名」に transaction_id を入力。
  4. 変数名を「DLV - Transaction ID」として保存。
  5. 同じ手順で total_price も作成し、「DLV - Total Price」として保存。

これで、GTM内で transaction_idtotal_price を取得できるようになりました!


② GA4のタグでデータレイヤー変数を活用する

1. GA4の購入イベントタグを作成する

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. 設定タグを選択」で、すでに作成したGA4設定タグを選択。
  4. イベント名」を purchase にする。

2. データレイヤー変数をイベントパラメータとして追加

  1. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリック。
  2. 以下のパラメータを追加。
  3. パラメータ名: transaction_id(値: {{DLV - Transaction ID}}
  4. パラメータ名: value(値: {{DLV - Total Price}}
  5. パラメータ名: currency(値: JPY
  6. 保存。

これで、購入完了時に「注文ID」「購入金額」「通貨」をGA4に送ることができます!


③ プレビューモードで動作確認

  1. GTMの「プレビュー」を開く。
  2. 計測対象のサイトで購入手続きを行う。
  3. デバッグツールの「Data Layer」タブを確認し、 purchase イベントが送られているかチェック。
  4. 「Tags Fired(発火したタグ)」にGA4のイベントタグがあるか確認。
  5. GA4のリアルタイムレポートで purchase イベントが記録されているか確認。

問題なくデータが送信されていることを確認したら、GTMの「送信」ボタンを押して公開!


■ まとめ 〜データレイヤー変数を使いこなそう!〜

今回の学びを整理すると...

dataLayer.push() でデータをGTMに送る
データレイヤー変数を作成し、特定の値を取得できるようにする
GA4のイベントタグでデータレイヤー変数を使い、詳細なイベントデータを送信する
「プレビューモード」でテストし、問題なければ公開する

この設定を活用すれば、GA4のイベントデータをより詳細に記録できるようになります。

例えば... - ECサイトの売上データをGA4で計測する - フォーム送信時に「選択されたプラン」をGA4に送る - 会員登録時に「ユーザー属性」をトラッキングする

など、マーケティングの施策をより細かく分析することが可能になります!


■ 明日の予告 〜DOM要素変数とJavaScript変数の活用〜

次回は、DOM要素変数とJavaScript変数を活用して、「ページの特定の要素をGTMで取得する方法」を学びます!

これをマスターすれば、GTMのカスタマイズ性がさらに向上します。

明日も引き続き、GTMの実践スキルを磨いていきましょう!


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