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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 71】 〜GTMのサーバーサイド計測の課題と解決策〜

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サーバーサイドGTMを運用する上で、多くのマーケターが直面する問題を整理してみましょう。

** 代表的な課題一覧**

コストが高くなる(Google Cloudの料金が予想以上) ✅ データが正しく送信されない(設定ミスやトラブルシューティングが困難) ✅ タグの発火が遅くなる(サーバーを経由するためレスポンスが遅延) ✅ 技術的なハードルが高い(クラウド環境の理解が必要) ✅ プライバシー規制の影響(ファーストパーティデータの取り扱い)

では、これらの問題に対する具体的な解決策を見ていきましょう!


① コストが高くなる問題の解決策

サーバーサイドGTMを導入すると、Google Cloud(App Engine)の利用料金が発生します。特にトラフィックが多いサイトでは、想定以上のコストがかかることも...。

** 解決策:無料枠を最大限活用する(Google Cloudは月間無料枠あり) ✅ トラフィックが少ない時間帯にテストを行うリクエストを最適化し、無駄なデータ送信を防ぐBigQueryやCloud Functionsと連携してコスト削減**

データ送信を最適化することで、コストを最小限に抑えられる!


② データが正しく送信されない問題の解決策

サーバー経由でデータを送るため、設定ミスや通信エラーが発生すると 「タグが発火しない」「GA4にデータが届かない」 などの問題が起こります。

** 解決策:デバッグモードを活用して動作をチェックGTMのサーバーログを確認し、エラーを特定GA4のリアルタイムレポートでイベント送信を検証サーバーサイド用のリクエストURLを正しく設定する**

「データが届かない=設定ミス」の可能性が高いので、デバッグを徹底!


③ タグの発火が遅くなる問題の解決策

サーバーを経由するため、クライアントサイドGTMよりも タグの発火速度が遅くなる ことがあります。

** 解決策:不要なタグを削除し、負荷を軽減サーバーのキャッシュを活用し、レスポンスを高速化Google Cloudのリージョン設定を最適化(ユーザーの地域に近いリージョンを選ぶ) ✅ データ送信頻度を調整し、サーバー負荷を低減**

負荷のかかるタグを減らし、データ送信の最適化を図る!


④ 技術的なハードルが高い問題の解決策

GTMのサーバーサイド環境は、クラウドの知識が必要なため、マーケターだけで管理するのが難しい場合も。

** 解決策:Google Cloudの基礎を学び、基本操作を理解するエンジニアと連携し、サーバー環境の設定を協力して行う外部の専門家(代理店やフリーランス)に一部委託する管理画面の設定ミスを防ぐため、チェックリストを作成する**

「すべてを自分でやろうとしない」ことも、運用のコツ!


⑤ プライバシー規制の影響に対応する方法

サーバーサイドGTMを活用することで、ファーストパーティデータの適切な管理 が求められます。

** 解決策:Consent Mode(コンセントモード)を導入し、プライバシー対応を強化データの匿名化を実施し、ユーザー識別情報を適切に処理GDPR・CCPAに準拠したデータ処理フローを設計CMP(同意管理プラットフォーム)と連携して透明性を確保**

プライバシー規制を遵守しながら、正確なデータを取得することが重要!


まとめ: サーバーサイドGTMの課題を克服し、運用を最適化しよう!

今回のポイント:Google Cloudの無料枠を活用し、コストを抑える!デバッグモードを駆使して、データ送信のトラブルを解決!サーバーの負荷を減らし、タグの発火速度を最適化!エンジニアと連携し、技術的なハードルをクリア!プライバシー対応を強化し、ファーストパーティデータを有効活用!

サーバーサイドGTMの導入は 手間がかかる分、計測精度を大幅に向上 できます。課題をひとつずつ解決しながら、運用を最適化していきましょう!


明日の予告: GTMを活用したエンタープライズ向けタグ管理の手法!

次回は 「GTMを活用したエンタープライズ向けタグ管理の手法」 を解説!

どんなことができる?「大規模サイトでのGTM運用のベストプラクティス!」「チームでのタグ管理を効率化する方法!」「複数ドメイン・複数サイトのGTM運用戦略!」

大規模サイトでGTMを活用する企業のマーケター必見!


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