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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 4】 〜タグ・トリガー・変数の関係を理解する 〜GTMの三位一体〜〜

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■ GTMは「タグ・トリガー・変数」の三位一体で動く

GTMを初めて触ったとき、「タグ? トリガー? 変数? 何が何だか...」と思った方も多いでしょう。

安心してください。GTMの設定は、実は「料理のレシピ」に例えると理解しやすくなります。

  • タグ(Tag) = 料理の完成品
    → 何を作るのか(例:Googleアナリティクスでページビューを送る)
  • トリガー(Trigger) = 火を入れるタイミング
    → いつ作るのか(例:ユーザーがページを開いたら)
  • 変数(Variable) = 食材や調味料
    → どんな材料を使うのか(例:ページURLやクリックされたボタンのテキスト)

この3つが正しく組み合わさることで、GTMはスムーズに動きます。

例えば、「カレーを作る」としましょう。

  • タグ(料理) → カレーを作る
  • トリガー(タイミング) → 夕飯の時間になったら
  • 変数(材料) → 牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、ルー

もし「材料(変数)」が揃っていなかったら? ルーがなければカレーは完成しませんよね。 もし「タイミング(トリガー)」を間違えたら? 朝ごはんにカレーが出てきたら驚きますよね。

GTMも同じで、「適切なタグ」「適切なトリガー」「適切な変数」の3つが揃ってこそ、正しく動作するのです。


① タグ(Tag)とは?

タグとは、「何をするのか」を決める部分です。

例えば、

  • Googleアナリティクス(GA4)にデータを送る
  • Google広告のコンバージョンを記録する
  • Facebookピクセルで広告トラッキングを行う

これらの処理を担うのが「タグ」です。

GTMでは、タグのテンプレートが用意されているので、「新規タグを作成」ボタンを押し、目的のタグを選ぶだけで簡単に設定できます。

タグを設定する際のポイント ✅ どのツールにデータを送るのか?(Googleアナリティクス、広告プラットフォームなど)
✅ どのトリガーで発火するのか?(ページ閲覧、クリック、スクロールなど)
✅ 必要な変数をタグ内で設定するか?(ページURL、ボタンクリック情報など)


② トリガー(Trigger)とは?

トリガーとは、「いつタグを発火させるか」を決める条件です。

例えば、

  • ページビュー → ユーザーがページを開いたとき
  • クリック → ユーザーがボタンやリンクをクリックしたとき
  • フォーム送信 → ユーザーが問い合わせフォームを送信したとき
  • スクロール → ユーザーが50%までスクロールしたとき

「どのタイミングでタグを発火させるのか?」を決めるのがトリガーの役割です。

トリガーを設定する際のポイント ✅ どのタイミングでタグを動かすか?(ページ読み込み時、クリック時など)
✅ どのページや要素に限定するのか?(特定のページのみ? 全ページ対象?)
✅ クリックやスクロールなど、詳細な条件を追加するか?


③ 変数(Variable)とは?

変数とは、タグやトリガーの中で使う「値」を取得するためのものです。

例えば、

  • ページURL → どのページが表示されたか
  • クリックテキスト → クリックされたボタンの名前
  • フォームID → 送信されたフォームの識別子

トリガーの条件に「特定のボタンがクリックされたとき」などを指定したい場合、変数を使うと便利です。

変数を設定する際のポイント ✅ どんな情報を取得したいのか?(ページ情報? クリック情報?)
✅ 取得した情報をタグやトリガーで活用するか?
✅ 組み込み変数で対応できるか? それともユーザー定義変数が必要か?


■ まとめ 〜タグ・トリガー・変数の関係を理解しよう!〜

今回の内容を整理すると、

  • タグ = 何をするか?(例:GA4のデータを送信する)
  • トリガー = いつ動かすか?(例:ページビュー時、クリック時)
  • 変数 = どんな値を使うか?(例:クリックされたボタンのテキスト)

この3つの組み合わせを適切に設定することで、GTMは正しく動作します。

いきなり全部を完璧に理解しようとせず、少しずつ設定しながら、タグ・トリガー・変数の関係を体感していきましょう。


■ 明日の予告 〜最初のタグを作成!GA4ページビュー計測〜

次回は、実際にタグを作成します。まずはGoogleアナリティクス4(GA4)のページビュータグをGTMで設定し、計測を開始する方法を学びます。

GTMの基本が少しずつ見えてきたはずです。「タグ・トリガー・変数」という三位一体を活用しながら、一緒に実践していきましょう!


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