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あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 34】 〜高度な分析項目のトラッキング 〜「そのデータ、本当に取れてますか?」〜〜

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■ 基本の計測だけでは足りない?

Googleアナリティクス(GA4)や広告タグを導入するだけでは、 ✅ 「どのユーザーが離脱しやすいか?」
「ページの読み込み時間が遅くて影響が出ていないか?」
「JavaScriptエラーが発生していないか?」

といった 「高度なデータ」 は取得できません。

こうしたデータを取得することで、サイトの問題点を特定し、改善策を打つことができる!
では、GTMを使って 「高度なトラッキング設定」 を実装していきましょう!


① ページの表示速度をトラッキングする

ページの読み込み速度(Page Load Time)は、ユーザー体験(UX)に大きな影響を与えます。

1. カスタムJavaScript変数でページ読み込み時間を取得

  1. GTMの「変数」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、変数の種類を「カスタムJavaScript」に設定。
  3. 以下のコードを入力し、変数名を「JS - Page Load Time」にする。

javascript function() { return window.performance.timing.loadEventEnd - window.performance.timing.navigationStart; }

  1. 保存。

これで、ページの読み込み時間(ミリ秒単位)を取得できます!


2. GA4のイベントタグで「ページ読み込み時間」を送信

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. 設定タグを選択」で、すでに作成したGA4設定タグを選択。
  4. イベント名」を page_speed にする。
  5. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリックし、
  6. パラメータ名: load_time(値: {{JS - Page Load Time}}
  7. パラメータ名: page_url(値: {{Page URL}}
  8. 保存。

これで、GA4のレポートで「ページの読み込み時間」が分析できるようになります!


② JavaScriptエラーをトラッキングする

ユーザーがサイトを閲覧している間に 「JavaScriptエラーが発生しているか?」 を計測すると、ユーザーの離脱原因を特定できます。

1. カスタムJavaScript変数でエラーを検知

  1. GTMの「変数」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、変数の種類を「カスタムJavaScript」に設定。
  3. 以下のコードを入力し、変数名を「JS - Last JavaScript Error」にする。

javascript function() { var lastError = window.lastError || "No Errors"; return lastError; } window.onerror = function(message, source, lineno, colno, error) { window.lastError = message + " at " + source + ":" + lineno; };

  1. 保存。

これで、最新のJavaScriptエラーの内容を取得できます!


2. GA4のイベントタグでエラー情報を送信

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. 設定タグを選択」で、すでに作成したGA4設定タグを選択。
  4. イベント名」を js_error にする。
  5. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリックし、
  6. パラメータ名: error_message(値: {{JS - Last JavaScript Error}}
  7. パラメータ名: page_url(値: {{Page URL}}
  8. 保存。

これで、JavaScriptエラーをGA4で分析できるようになります!


■ まとめ 〜高度なデータ分析でサイトを最適化!〜

「ページの読み込み時間」を計測し、GA4でレポート化!
「JavaScriptエラー」を取得し、サイトの技術的な問題を把握!
「プレビューモード」でテストし、問題なければ公開する!

これを活用すれば、 - 「ページの読み込みが遅いと離脱率が上がる?」 - 「特定のブラウザでエラーが発生していないか?」 - 「コンバージョン率の低下が技術的な問題と関連していないか?」

といった問題の 「根本原因」 をデータで特定できるようになります!


■ 明日の予告 〜他ツールとのデータ連携〜

次回は、「GTMと他の分析ツール(Google BigQuery・CRMなど)の連携」 を学びます!


INDEX

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