オルタナティブ・ブログ > 秋山大志のそれとりあえず作ってみようか。 >

あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 10】 〜フォーム送信のトラッキング 〜お問い合わせは本当に届いているのか?〜〜

»

■ フォーム送信が計測できないと困る理由

マーケターとして、こんな経験はありませんか?

「お問い合わせフォームの送信数が知りたいけど、データが取れない!」
「広告を出しているのに、本当に問い合わせにつながっているの?」
「フォームの途中離脱が多いのか、そもそも送信されていないのか分からない...」

Google Analytics 4(GA4)の標準機能では、フォーム送信の計測は自動では行われません。
そのため、GTMを使って「フォーム送信イベント」をトラッキングする設定が必要です。

本日は、以下の3つの方法を学びます。

  1. 「フォーム送信トリガー」を使う方法(標準的なフォーム向け)
  2. 「サンクスページ遷移」を使う方法(フォーム送信後のページ遷移がある場合)
  3. 「カスタムイベント(dataLayer.push)」を使う方法(JavaScriptでフォーム送信を制御している場合)

では、実際に設定していきましょう!


① フォーム送信トリガーを作成する(基本)

まずは、GTMの「フォーム送信トリガー」を使って計測する方法です。

1. GTMでトリガーを作成する

  1. GTMにログインし、「トリガー」メニューを開く。
  2. 新規」ボタンをクリック。
  3. トリガーの種類を「フォーム送信」に設定。
  4. 「このトリガーの発火を...」を「すべてのフォーム送信」にする。
  5. トリガー名を「フォーム送信(全フォーム)」にして保存。

これで、すべてのフォーム送信をトリガーにできるようになります。


② GA4用のタグを作成する(フォーム送信イベント送信)

次に、フォーム送信データをGA4に送るタグを作成します。

1. 新規タグを作成する

  1. GTMの「タグ」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、タグの種類を「Google アナリティクス: GA4 イベント」に設定。
  3. 設定タグを選択」で、すでに作成したGA4設定タグを選択。
  4. イベント名」を form_submission にする。

2. イベントパラメータを設定する

  1. 「イベントパラメータを追加」ボタンをクリック。
  2. 以下のパラメータを追加。
  3. パラメータ名: form_id(値: {{Form ID}}
  4. パラメータ名: page_url(値: {{Page URL}}
  5. 保存。

これで、GA4に「フォーム送信が発生した」データを送信できるようになります!


③ フォーム送信後のサンクスページを利用する方法

もしフォーム送信後に「サンクスページ(例: thank-you.html)」に遷移する場合は、もっと簡単に計測できます。

1. トリガーを「ページビュー」にする

  1. GTMの「トリガー」メニューを開く。
  2. 新規」ボタンをクリック。
  3. トリガーの種類を「ページビュー」に設定。
  4. 「このトリガーの発火を...」を「一部のページビュー」にする。
  5. 条件として「Page URL 次を含む thank-you.html」を設定。
  6. 保存。

2. GA4のイベントタグを作成する(上記と同じ手順)

これで、「サンクスページが表示されたらフォーム送信とみなす」計測が可能になります!


④ JavaScriptを使ったカスタムイベント計測(応用)

もしフォーム送信がJavaScriptで制御されており、「フォーム送信トリガーが動かない...!」という場合は、開発者と協力して dataLayer.push() を実装する方法が必要です。

開発者に依頼する内容: ```javascript

```

このカスタムイベントをGTMで受け取るには...

  1. GTMの「トリガー」メニューを開く。
  2. 新規」をクリックし、トリガーの種類を「カスタムイベント」に設定。
  3. イベント名に custom_form_submission を入力。
  4. 保存。

これで、フォーム送信が発生するとGTMが正しく検知できるようになります!


■ まとめ 〜フォーム送信のトラッキングはこうする!〜

今回の学びを整理すると...

「フォーム送信トリガー」を使うと簡単に計測できる
サンクスページがあるなら「ページビュー」トリガーで計測可能
JavaScript制御のフォームは「カスタムイベント」で対応する
「プレビューモード」でテストし、問題なければ公開する

この設定を活用すれば、お問い合わせや申し込みのコンバージョン計測が正確に行えるようになります。


■ 明日の予告 〜カスタムイベントトリガーの活用〜

次回は、「カスタムイベントトリガー」をもっと深掘りします!

dataLayer.push() を活用すれば、フォーム送信だけでなく、より自由なイベント計測が可能になります。

明日も引き続き、GTMの実践スキルを磨いていきましょう!


INDEX

Comment(0)