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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 86】 〜【実践編】GTMのA/Bテスト活用法とデータ検証〜

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A/Bテストは、2つ以上のパターンを比較し、どちらがより高い成果を生むかを検証する手法 です。

GTMでA/Bテストを実施するメリットエンジニアに依頼せず、マーケターだけでテストを実施できるGA4と連携し、コンバージョンデータを簡単に取得できる広告・ランディングページ・フォームの最適化に活用可能ユーザーにどのパターンが表示されたかを正確に記録できる

GTMを活用すれば、タグを設定するだけで簡単にA/Bテストの計測が可能!


② GTMでA/Bテストを設定する方法

A/Bテストを行うには、 ユーザーごとに異なるバージョンを表示し、それぞれの成果を計測する 仕組みが必要です。

A/Bテストの手順 1. ユーザーをA/Bグループに振り分ける(カスタムJavaScript変数を使用) 2. テストのバージョンを動的に表示する 3. GA4で各バージョンのコンバージョンデータを取得する 4. テスト結果を分析し、最適なバージョンを決定する

GTMを活用すれば、コーディングなしでA/Bテストを実施できる!


** ステップ①:A/Bグループを振り分ける**

まず、ユーザーをランダムにA/Bグループに振り分ける ための カスタムJavaScript変数 を作成します。

カスタムJavaScript変数を作成 1. GTMの「変数」タブで「カスタムJavaScript変数」を新規作成 2. 以下のコードを入力

javascript function() { var abTest = Math.random() < 0.5 ? 'A' : 'B'; sessionStorage.setItem('ab_test_group', abTest); return abTest; }

  1. 変数名を「ab_test_group」に設定

これで、ユーザーがAまたはBのどちらかにランダムに振り分けられる!


** ステップ②:テストのバージョンを動的に変更する**

GTMを活用して、A/Bテストのバージョンを ランディングページやCTAボタンのテキスト などに適用します。

バージョン変更の例:CTAボタンのテキストを変更 1. GTMで「カスタムHTMLタグ」を作成 2. 以下のコードを入力

```javascript

```

  1. 「All Pages」トリガーを設定し、タグを発火

これで、ユーザーのA/Bグループに応じてCTAボタンのテキストが変わる!

テスト対象はCTAボタン・ランディングページのデザイン・広告コピーなどさまざま!


** ステップ③:GA4でA/Bテストのデータを取得する**

A/Bテストの効果を正しく測定するため、ユーザーがどのバージョンを見たかをGA4に送信 します。

GA4のイベントをGTMで設定する方法

  1. GTMで「GA4イベントタグ」を作成
  2. イベント名ab_test_view
  3. イベントパラメータ

    • ab_test_group: {{ab_test_group}}
    • page_path: {{Page Path}}
  4. 「All Pages」トリガーを設定し、タグを発火

  5. プレビューモードでデータ送信を確認し、公開!

これでGA4にA/Bテストのデータが記録され、分析が可能に!

各バージョンのパフォーマンスをGA4で比較し、最適な施策を決定!


③ A/Bテストの結果を分析し、最適な施策を決定する

A/BテストのデータがGA4に記録されたら、どのバージョンが最も効果的だったかを分析 します。

GA4でA/Bテストのデータを分析する方法「探索レポート」でab_test_groupごとのコンバージョン率を比較「ランディングページ別レポート」で、直帰率やエンゲージメント率を分析「コンバージョンレポート」で、どのバージョンが最も成果を出しているか確認

テストの結果をもとに、最も効果的なバージョンを本番環境に適用!


まとめ: A/BテストをGTMで計測し、最適な施策を決定!

今回のポイント:GTMを活用し、A/Bテストの計測を簡単に実施!ユーザーをA/Bグループに振り分け、バージョンごとのデータを取得!GA4と連携し、コンバージョン率を分析!データをもとに、最適な施策を決定し、パフォーマンスを最大化!

A/Bテストの結果を活用し、 より高いコンバージョンを生み出すサイト改善 を行いましょう!


次回予告: GTMのデータ活用とBIツールとの連携


INDEX

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