如何にして自分たちに有利な情報をAIに食べさせるかというのがSEOのように産業になっていったりするのでしょうか
少し前に比べてかなり正確で便利になった印象の生成AI。
これがあればいろんな仕事がずいぶん捗るなあと感じています。
しかし、ふと、表題のような疑問というか不安が頭をよぎりました。
ということで、早速、chatGPTに聞いてみることに。
私:
如何にして自分たちに有利な情報をAIに食べさせるかというのがSEOのように産業になっていったりするのでしょうか
chatGPT:
はい、その可能性は非常に高いです。
むしろ、すでにその萌芽はあります。
1. 「AI向けSEO」的な発想は自然に生まれる
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検索エンジンが登場したとき、情報提供者は 「Googleに好まれる形でコンテンツを作る」 というSEO産業を築きました。
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同様に、生成AIが回答や要約の元になる情報をウェブやデータから学習・参照するなら、
「AIが引用・要約・推薦しやすい形で情報を設計する」 という新しい最適化が発生します。 -
これを便宜的に AIO(AI Optimization) と呼ぶ動きもあります。
2. すでに起きている兆候
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ChatGPTやGeminiなどの回答元として引用されやすい記事の書き方 が研究されている。
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AIに自社のブランド・商品・主張を「良い形で学ばせる」ために、
オープンデータやFAQ記事、GitHubのドキュメントを戦略的に公開する企業が増えている。 -
AI検索(Perplexity、You.comなど)で自社が参照される率を高めるための調整。
3. 将来予想される「産業化」の形
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AI対応コンテンツ制作会社
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「AIが引用する確率を高めるための記事構造・語彙設計」サービス
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プロンプト逆設計サービス
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どういう質問に対して自社情報が出てくるかを解析し、情報配置を変える
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AI学習用データ提供・ロビー活動
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特定の分野での「事実」や「解釈」を有利に反映させるためのデータセット提供
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ブランドポジショニング・トレーニング
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LLMの補助学習(RAGやファインチューニング)で自社寄りの回答を作る
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4. 注意点
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AIは検索エンジン以上に「文脈依存・多様なデータ」を参照するため、
単純なキーワード詰め込みではなく、信頼性・網羅性・引用されやすさ が鍵になります。 -
逆に、不正確な情報や意図的なバイアスを埋め込む行為は、将来的に規制・検出の対象になる可能性大。
(うーむ、AIがそういうならやっぱりそうなのか。)
もう少し追加で、
私:
そうだとするとAIも検索結果と同じようにアテにならないものになってしまいそうですね
chatGPT:
まさにその懸念はあります。
AIが「便利な真実マシン」から「最適化された誰かの都合マシン」に近づくリスクですね。
1. 検索エンジンの歴史と同じ轍
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Google も初期は「純粋に関連度の高いページ」を出してくれていましたが、
SEO産業の成長とともに広告・操作的コンテンツが増え、
本当に知りたい情報より、最適化された情報が上位 に来る現象が発生しました。 -
AIも参照元や学習データに同じことが起これば、
「良く整ったけど偏った答え」 が量産されます。
2. AIの場合、さらに深刻になりうる理由
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一問一答形式のため、裏取りしにくい
→ 検索なら複数結果を並べて比較できるが、AIは答えを一つにまとめる傾向がある。 -
「もっともらしい嘘」が作りやすい
→ AIは整った文章で説明するので、間違いでも説得力を帯びてしまう。 -
出典の透明性不足
→ どの情報をどこから取ったかが曖昧なままになることが多い。
3. 信頼性低下への対抗策
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出典明示型AI(Perplexityや一部のBing AIのようにリンクを表示)
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複数回答提示型AI(異なる立場や説を並べて提示)
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ユーザー側のメディアリテラシー強化
→ 「AIの答えは一次情報ではなく、要検証の参考意見」と捉える習慣
もしこの流れが加速すると、
近い将来「AIに引用されるための情報操作戦争」になって、
今の検索エンジンよりもずっと巧妙にバイアスが仕込まれる可能性があります。
逆に、AIが複数ソースの比較や透明性の確保を標準機能にすれば、
「検索よりマシ」な情報ツールとして生き残れる可能性もあります。
私の予想だと、この「信頼性低下 or 向上」の分岐は、
あと2〜3年のAI業界の設計方針次第で決まりそうです。
(これは、ふと思いつきレベルの質問なので、問いかけのプロンプトをもう少し工夫するともっといろいろなことが見えてくる(AIの回答ベースですけど)のかもしれません。)