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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「もう50代だし」じゃなくて、「まだ50代」なのだと思うのだけれど。

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先日、ある方からこんな相談というか嘆きを聴いた。

「淳子さんがVoicyで紹介している厚労省の"いきいきキャリアプラン塾"(※後述)を5-60代の両親に紹介したら、"いまさら何か学ぶなんで""もう50代だし"という反応で全然関心を示してくれず・・・」

これは、当のご両親の話も聞いてみないと実際のところ、何ともいえないのだけれど。

もしかすると、娘や息子に言われるから、抵抗があるだけで、自分は自分で、「これからどうしようかなぁ」と考え、もやもやしている。何かきっかけがないかなぁと探している、というところなのかもしれないし。あるいは、密かになんらかの活動を始めている。そんなことはあるかもしれない。

ただ、この相談に限らず、50代60代の方と会話していると、時々、似たような反応が返ってくることがある。

「私は70歳くらいでおそらくあの世に行くと思うので、今から新しいことをするのは必要ないです」

みたいな。ご病気とかそういうことがあるわけではなく、ただそうお考えなのだそう。

もちろん、自分の人生だし、個人の選択なので、もちろん、どう考えてもよいのだ。

よいのだけれど、単純に、私は自分が60代になってみて疑問に思う。素朴に不思議に思うことがある。

「50代で変化や挑戦をすべて辞めたとして、その後、もしかすると続くかもしれない後半50年はどう過ごすのだろう」

ということである。

たまたま98歳の方のお話を伺った。

もちろん、老いもあるので、若いころのようにテキパキできないが、一日中、あれをしたり、これをしたり、と若い頃からやっていたこと(裁縫とか)を毎日、ちょこちょことやっていると。日々、いろいろなことをやっている、と。

その理由は、「とにかく時間が長い!」ということだった。

そういえば、10歳くらい年長のいとこ(男性)が、ずいぶん前に定年退職した後の話をしてくれたことがある。

「60歳で退職して(当時の定年)、さあ、これから好きな釣り三昧の日々を送るぞ!と思ったら、2週間で飽きた。趣味みたいなものは、忙しい日々の合間を縫って、やっとできた!からこそ楽しいのであって、いつ行ってもよい、いつでもできる、となったら、全然楽しいことじゃなくなった。」

「ふむふむ。それで?」

「だからさ、すぐ仕事、探したんだよ。で、現役時代にやっていた仕事(技術職)で働ける場所を見つけて、今も毎日会社行っているよ。その代わり、定時で終わるし、管理職じゃないから、責任は全然ないし、自分のミッションをやればよいので、本当にいい」

・・・彼は、今73-4歳くらいのはずだが、今でも同様に働いていると言う。(見た目がとにかく若々しくて、70代と言われても、え?と思うほどだが、働いているから、だろうか?)

そんなわけで、「もう50代」なんてこと言っていたら、その後の人生、どうするのかなぁと素朴な疑問で、もしちょっと時間があったら、それこそ、厚労省の"いきいきキャリアプラン塾"みたいなものに一度顔出してみたらいいのに、と思う次第。

※「いきいきキャリアプラン塾
厚労省受託事業「キャリア形成リスキリング推進事業」において、
ミドルシニア向けに開催している無料の研修+キャリアコンサルティングがセットになったもの。

2か月間で、4回(18:30-20:00)通学+と途中に2回のキャリアコンサルティング(1時間)が入り、すべてタダです。

45歳以上が対象ですので、ミドル世代以上の方、ぜひ申し込んでみてください。
全国各地で開催しています。

私は2025年春講座(これが初回だった)に参加して、同年代のいろいろな背景の方の話を聴くことができて、非常に有意義でした。
人生には、様々な可能性があるんだなぁ、とか、こういう活動をし始めている人がいるんだなぁ、とか、刺激ありましたし、実際に何度かワークでご一緒した男性は、「自分に何ができるんだろう?と思っていたけど、だんだん、ああ、若い頃やりたかったことに再挑戦すればいいんだなと思えてきた」と表情が明るくなって笑顔で話されたのも見ました。

なかなか同年代だけで、本音で語れる場がないので、まずは、こういう無料の場に行ってみるのはおススメです。

「本当に何もやりたいことがない」という場合でも、こういう場に行くと、自分の気持ちとか考えとか多少見えてくるものがあるはずです。

昨年の受講経験を話しているVoicyがあるので、貼っておきます。


ほかにも、私は、上智大学の「上智地球市民講座」という「誰でも受けられる講座」を取っているのだけれど、多種多様な老若男女が集まっていて、熱心に授業を受けていらっしゃる。たぶん、どのクラスもすごい人数が受講しているんじゃないかと思う。

なんせ大学の先生の授業を1万円ちょっとで受講できるのである。
こういうのも足を運んでみたら、「へぇ、知らない世界はいっぱいあるな」と気づく機会にはなるだろう。

上智地球市民講座は、コチラ

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