「音楽」カテゴリーの投稿

6月に韓国出身の名バイオリニスト、チョン・キョンファが来日します。 かつて私のブログでもご紹介させていただいたチョン・キョンファですが、韓国人出身で超一流の世界的演奏家のオアイオニア的存在の方です。 ...

楽譜を無料ダウンロードできるサイト「ペトルッチ」 急いでいるときなど、必要な一曲だけでも、すぐにその場で入手できるのが大変便利です。 今までは、小品や組曲の中の一曲だけ必要な場合でも、作曲家の作品集や...

そろそろ暖かくなってきたし、富士山の見える山に行ってこようと思います。 私は、あまり旅行好きというわけではありませんが、思考の転換や、リラックスのために外に出ることがあります。特に、ピアノをする人や作...

カラオケや合唱などで、伴奏に合わせようとして、首を縦に振って歌っている場面を良くみかけます。音楽が「縦ノリ」になってしまっているのですね。しかも、ほとんどの方は「縦ノリ」です。 縦ノリをやりすぎると、...

「子供には小さい頃からできるだけ良いオーディオで音楽を聴かせたほうがいいでのですか?」 最近よく受けるご質問です。 きっと、できるだけ良い音を子供のうちから聴かせる方が耳や感性のために良いのでは?とい...

音大や音大付属高校の受験が終わると、目的を達成して抜け殻のようになってしまう人が多いのを良く見かけます。 受験するまでの勉強期間が長くハードなだけに、「これで何とかなる」と思って入学してしまう。これで...

音楽評論家の吉田秀和さん(1913~2012)が5月22日に亡くなられました。 吉田さんは、日本がまだあまりクラシックに馴染みのなかった時代から音楽の批評をしていた方で、日本のクラシック界に大きな影響...

「あなたは真面目だからね」 そう言われて考えてしまったことがあります。 通常の生活では褒め言葉かもしれませんが、音楽的に言うと決して褒めてはいない。 仕事をご一緒し、私にとって「音楽」の師匠とも言える...

「なぜこんな簡単なことも出来ないのか」 自分が情けなくなることがあります。何度やっても不器用で指が回らない。譜面を見てすぐに弾ける人がうらやましくなる。ついには、投げ出したくなってしまう。 そんなとき...

あどけない表情。控え室では、靴下、ドレス、すべて母親が着せてあげ、その子はただ立っているだけで良い。演奏直前まで無邪気に母親と手をつないでいる。それが、ひとたびステージに出て弾き始めると、大人が弾くよ...

世の中一般的には、先輩後輩の関係、年配の方には敬う気持ちを持つなど、年齢関係を大切にすることが多いですね。  ビジネスでは、年齢が若くてもマネージャーとなり、自分より年上の方が部下にいらっしゃれば、そ...

真の芸術とは、狂気の沙汰そのものなのではないかと思えます。 山田耕筰作曲、北原白秋の詩による最高傑作「曼珠沙華」は、亡くなった子どもの年と重ね合わせながら曼珠沙華の花を摘むという歌です。 独唱曲が有名...

「音を取るか。スタイルを取るかよね・・・」と師匠がため息をついていたことがありました。 確かに、太ると少し音がよくなります。というか、響きが豊かになります。身体が楽器の声楽家は当然としても、実際に音を...

アマチュアオーケストラの横浜交響楽団は創設80年を迎えるオーケストラです。 このオーケストラは、週に4回のリハーサルをこなします。 音楽の専門家ではなく、別に仕事を持っている方々も多いのに、なぜか? ...

シンガーソングライターの尾崎豊さん(1965~1992)が、生前に60冊以上もの創作ノートを残していたことが分かりました。それは、10代のデビュー前から書き溜めていたものから、26歳で亡くなる直前まで...

「タングルウッドの奇跡」として、アメリカの小学校の教科書に掲載された日本人がいます。ヴァイオリニストの五嶋みどりさん(1971~)です。 みどりさんは14歳のとき、タングルウッド音楽祭でボストン交響楽...

作曲家といえば貧乏が代名詞のような職業。ベートーヴェンもご他聞にもれず、かなり生活に困っていたようです。 2012年1月12日日本経済新聞にて、ベートーヴェンの手書きの書簡が発見されたという記事が掲載...

コンサートにおける携帯電話の着信音。その瞬間に感動が一気に吹き飛んでしまいます。 逆に演奏している立場でも会場の音というのは気になるものです。客席に持ち込んだ花束を包むセロファンがこすれる音(本来は受...

昨日の朝のNHKニュースで、いきなり力強いジャズの音色が鳴り響き、思わず仕事の手をとめて見入ってしまいました。 ニューヨークにわずか10歳のジャズピアニストがいます。それも、まったく目が見えないピアニ...

作曲家の林光さんは昨年9月下旬、自宅前で倒れたときに頭を打ち、病院に運ばれ入院。療養していたそうですが、1月5日に80歳でお亡くなりになりました。 林さんといえば、「日本抒情歌集」を合唱団でも多数とり...

ヴァイオリンの名器ストラディバリウス。 およそ300年前、イタリアのバイオリン製作者アントニオ・ストラディバリの手により作られた楽器です。謎が多く、最新技術で同じような材料を使用したとしても、その音色...

ベルリン・フィルやウィーン・フィルは、演奏会で常に120%の力を出すと言います。 世界一流の圧倒的な演奏レベルを持つのだから100%の力を出せれば上出来のはず。しかし、毎回精神を高め、常に120%を目...

八千草薫さん。日本の誇る大女優です。 最近、楽団員さんから、八千草薫さん主演、1955年の日伊合作映画、プッチーニ作曲、オペラ「蝶々夫人」のDVDをお貸しいただき観る機会がありました。 まず驚いたのは...

昨日の記事でご紹介しました、韓国人ヴァイオリニストのチョン・キョンファ。 アメリカ国内の国際コンクールで優勝したあと国際的な活動を始めるのですが、前途多難でした。 残念なことなのですが、この日本におい...

チョン・キョンファを皆さんにご紹介するかどうか、かなり迷いました。 真の天才をどのように表現すればよいのか。そして自分自身、ここしばらくキョンファを封印していました。一度聴いてしまうと呪縛されてしまい...

先日のブログで書いた、薄幸の天才女流チェリスト、ジュクリーヌ・デュ・プレ。彼女は難病でもある多発性硬化症を発病し、わずか10年あまりの演奏活動に終止符を打つのです。 そのデュ・プレの使用していた楽器は...

真の天才とはなぜここまで薄幸な運命なのだろうか。まるで天から宿命づけられているかのように。 ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945~1987)。16歳でデビューし、天才の名をほしいままにしたスターでもあっ...

様々な指導者、音楽家としての目標になるような方々に学べたのは、私にとって人生の宝です。 音楽だけというより、その方の人間学、そんなものが学べたのだと思います。 同じことを言っていても、人が違えば視点も...

近頃、登山がブームのようです。 私も数年前まではよく山に入っていましたので、楽しさはよく分かります。天気がよければ、思ったより歩きやすくても、天候が悪化すると状況は一変します。視界は悪く、足元は滑りや...

音楽之友社「ムジカノーヴァ」12月号に、私の記事を掲載いただきました。 「ムジカノーヴァ」はクラシック音楽業界ではメジャーな雑誌です。 写真入りで1ページ使ってくださいました。 引越しをした部屋の住宅...

年をとると瑞々しい感性が失われてくるなどと言われることがあります。 本当にそうなのでしょうか? ラトヴィア(旧ソ連)出身のチェリスト、ミッシャ・マイスキー(1948年~)を見ていると、そんなことはない...

ワーグナーという作曲家には毒があると思います。 ヒットラーが、ドイツ国民の士気を高め、鼓舞するために利用したのが、このワーグナーの作品です。それほど強烈で危険な音楽でもあります。 子供の頃は、ワーグナ...

今時、コンクール受賞歴のない一流ピアニストの方が珍しいくらいです。 一昔前ならば、フルトヴェングラーや、コルトーのような超個性的な大芸術家が第一線で活躍できた時代がありました。今、このような演奏家が出...

音楽をCDではなくデータで入手する時代。アメリカでは、CDとダウンロードの売り上げが互角、今年は逆転すると予想されています。 日経マガジン10月「音楽業界の変わり目で」という記事が特集されていましたの...

いつも本番前、演奏会でもプレゼンでも、この場から消え去りたいと思うほどの状態になっています。 そんな自分をなだめすかしながら本番の舞台に持っていく。その作業が思い通りにいくかどうかでその日の結果が決ま...

私は、ここ一番という日を迎える人に対してむやみに「頑張って」と言わないようにしています。 ベストな結果を出して欲しい気持ちは十分あるのですが、理由があります。 ピアノの生徒が、コンクールや試験の前日に...

音楽に詳しいわけでもないのに、「良かった!」と言ってくださる方がいます。しかも、良くないときはちゃんと「うーん、いいところもあったけど、ココとココ。気になるね」とか、分かったようにおっしゃる。それがま...

クラッシック音楽は、他人の作った作品を演奏します。 ある作品に出会い感動する。そしてその素晴らしさを、自分だけでなくたくさんの人々にも伝えたい、分かち合いたい、という気持ちになる。その情熱が演奏へとつ...

 今やコメディアンの大御所でもあるビートたけしさんや萩本欽一さん、渡辺正行さんらは、修行時代にストリップ劇場で幕間コントをしていたそうです。 お客さんはストリップを見に来ているわけだから、コントなんて...

「君、いくら払う? 私は長い間勉強してドイツまで留学した。ものすごい投資をしているんだよ。そんな気軽に教えられるものじゃない」 指揮者のY先生は、「ボクはデビューしたはいいけど、金がなくて短大のピアノ...

モーツァルトは、イタリアのシスティーナ教会礼拝堂で、門外不出の秘曲、グレゴリオ・アレグリの「ミゼレーレ」(9声部)を一度聴いただけで暗譜してしまい、すぐさま書き記したといわれています。 この人間業とは...

レンタルモップの会社から毎月交換に来てくれていた営業の人、イトウさんはドラマーでした。ある日イトウさんは、モップの柄を使って壁や床を叩いてくれました。音程がないのに旋律が聴こえてきて、空間が豊かに息づ...

大人になってから美味しいものってありますよね。子どもにはわからない味。 例えば、ビールの苦味。 子どもの頃は、父親がなぜあんなに美味そうに飲んでいるのか、さっぱり分かりませんでした。 音楽で感動的なと...

世界的女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチは、日本においても「別府アルゲリッチ音楽祭」でその名を一般的に知られるようになりました。生き様そものともいえる自由奔放な演奏、強靭なテクニックで聴衆を魅了する...

音楽において、人に何かにチャレンジしてもらうとき、ちょっと頑張ってほしいとき、難しい場面でよく使う言葉があります。 「決して無理をしないでください」 この言葉、指揮者の方々がオーケストラや合唱のリハー...

私が今まで演奏してきた全ての作品はほとんどが男性の作曲家でした。 特に苦労したのが、ブラームスの晩年の小品集。最後まで一人を貫いたブラームスが、自分の日記をそっと見せてくれているような音楽なのです。 ...

作曲家、ロベルト・シューマン(1810~1856)の作品に、女声のための曲「女の愛と生涯」があります。妻クララとの恋愛中に作曲され、「彼女から受けた霊感が作品を書かせた」とでもいうべきシューマンの最高...

8月5日、いいじゃんネットさんでのプレゼンは、私にとって「音楽をやっていて良かった。」と感じることができた日となりました。それは、自分のソロリサイタルが上手くいった、とかそういうレベルではなく、「観客...

ベートーヴェンを聴くと、その演奏家の本当の実力が分かる。そんな風にいわれることがあります。それはベートーヴェンの音楽が、外面的なこととは殆ど無縁の真の内容主義の芸術であることから一理あると思っています...

私はもともとピアノが本職です。 でも今は、ピアノと同時に声楽もやっています。音高・音大時代も声楽はやっていたのですが、卒業してから何年もほとんど歌っていなかったのでサビついてしまい使い物になりません。...

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プロフィール

永井 千佳

永井 千佳

ピアニスト・ボイストレーナー・合唱指導者
著書「DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA 中経出版)

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