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ビジネスはハーモニーだ チームの力で仕事にクリエイティビティをもたらす合唱チームビルディング

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2013年5月16日、株式会社アイアンドディー様にて、合唱によるチームビルディングを行ってまいりました。
 
アイアンドディー様は、ちょうど1年前にも行い、2回目になります。
新しいメンバーも加わられたとのことで、どんなハーモニーになるのか楽しみにおうかがいしました。
 
作品は「大きな古時計」を選曲。
 
アカペラ4声(伴奏なし)で、2時間の練習の後、最後は皆さんの力だけでハーモニーできるように仕上げていきます。
 
アカペラというのは、ピアノの伴奏がつきませんので、頼りになる音をもらえないまま自分たちで音を作っていきます。全体の中で、良いバランスを保ち、しかも自分を殺さず歌い続けるのは、楽しさもありますが、案外しんどいことでもあります。でもその分、「自分たちでやった」という達成感も高いのも確かです。
 
ただ合唱の経験者でも音程やバランスがあやしくなりやすく、合唱の中でも一番難しいとされています。それを、普段合唱の経験のない皆さんで、いきなり2時間でアンサンブルしてみようというのは、かなりハードルが高いかもしれません。
普通は経験豊富な合唱団でも何週間も練習期間が必要です。
 
アカペラの場合、特に他パートと他人の音を聞かないと、ハーモニーというものはできません。
自分だけがきもちよく大きな声で歌ってしまったり、他の音につられないように頑張りすぎてしまっては、全体がまとまりを持った作品になりません。
だからといって、アンサンブルをするために、遠慮しすぎてしまい、引いてしまっては音楽が死んでしまいます。
自分一人でもしっかり立ちながら、周囲に対するデリケートな心配りが必要なのです。それができて初めて音楽になります。
 
だから、アカペラ合唱というのは、「チームが悪ければ、形にならないということが見える」という意味では大変分かりやすい教材だと思います。
 

今回のチームは、女声が8人、男性が14人でした。
最初は人数の少ない女声のほうが、音が早くとれたので声が大きく、後半に人数の多い男声のほうが音がとれ、自信がついて音が大きくなっていきました。
 
こういう場合は、男声が人数の少ない女声の音量にあわせてもらいます。そして女声はちょっと頑張ってもらう。
そうすると全体が、一つの作品として聞こえるようになるのですね。
 
そして、ある程度音が取れてきて、歌えるようになってきた時点で、「どうしたら、より良い作品作りができるか」を皆さんでディスカッションしていただきました。
 
ディスカッションでは、自分たちで感じあったことを正直に述べ合っていただくことが大事だと考えます。不必要な遠慮や、「自分の言うことなんて聞いてもらえないし・・」と思わないほうが良いのです。
じつは、一緒に作っている仲間内で意見をしあうほうが、より自覚し、よくなろうとする気持ちが促され、指揮者がいくら言っても出来なかったものができるようになるのです。
 
ディスカッションを繰り返すうちに、私が期待している以上の素晴らしい意見も出て、その後、作品が進化することになりました。自らのクリエイティビティが発揮された瞬間です。

ディスカッション後の音楽は、私がいろいろ指示しなくても、もう皆さんの音楽になっていたと思います。
 
皆さん、すばらしいチーム作り、ハーモニー作りをしていただけたました。この経験を今後ビジネスの現場に生かして、チームの力を高めてください。
ご活躍を期待しています。
 
福重社長をはじめ、社員の皆さん、有り難うございました。

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