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ライフワークとしての学びを考えます。

どんな人にも語るべき言葉がある

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これからのビジネスの現場において、何を語るか、というのは大事なことだと思っています。
そう、「語る」のです。
 
ネットやメールで済ませてしまうこともできる時代に、生身の人間が語る言葉こそ、人の心に訴えるのだと私は考えます。
 
そして、それは、経営者や組織の上司だけではなく、これからは一人一人がリーダーとなる時代だと私は感じています。
 
例えば、ビジネスの現場でも、大事なプレゼンを任されることもあるでしょうし、後輩に対して仕事の素晴らしさを語ることもあるでしょう。
ネット配信において動画で自分の思いを語ることもあるでしょう。
仕事以外に地域のボランティアやNPOの活動で語ることもあるでしょう。
 
そういうときこそ、作文を棒読みするような言葉ではなく、その人の心から出た言葉を響きにのせて表現することが必要ではないでしょうか。
 
私は、言葉を語るのは特別な人たちだけではないと思います。どんな人でも自分の成長を願い、志を持ち、人生を真摯に生きたなら、語るべき言葉を持っていると信じます。
 
そういうときにこそ、しっかりと息を吸って、体をつかって発声をしてほしい。
プロになるような本格的トレーニングをしてくださいといっているわけではありません。どんな人でも良い声は本来持っています。その力を信じて支援をするのが、ビジネス・ボイストレーニングだと思っています。
 
田坂広志氏の著書「経営者が語るべき『言霊』とは何か」は、深い示唆に満ちています。本の中から一部を引用させていただきます。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
その言葉を語る人間が、「腹」を据えて語るならば、
その言葉を聞く人間も、「腹」を据えて聞く。
 
そして、そのとき、我々の語る言葉には、
「言霊」が宿るのです。
 
では、この社長は、なぜ、
「腹」で語れないのか。
「腹」を据えて語れないのか。
 
それは、決して、「腹の力を入れて話す」というような問題ではありません。
それは「腹の奥底にある力」の問題なのです。
 
ではその力とは何か。
 
 
「信ずる力」です。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

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