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ライフワークとしての学びを考えます。

人間、教養だよ。教養がないのは悲しいよ

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大学で比較文化論を教えていらっしゃるU先生がいます。

私が、先生に初めてお会いしたのは、もう何年も前のことです。
 
でも未だに覚えていることばがあります。
 
「人間、教養。見た目じゃないよ。教養がないのは悲しいよ」
 
しっかり私の目を見据えておっしゃられました。
 
もちろん、教養だけで頭でっかちでもダメということを前提なのはよく分かりました。
 
そのときは、「そんなもんかなあ」、と思う程度でしたが、ここ最近自分の教養のなさに愕然とする経験をしました。
 
本当に素晴らしいビジネスのお仕事をなさる方というのは、「こんなに忙しいのによくここまでご存知だな」と思うほど、専門外のことの教養も豊か。
教養のある人は、専門ジャンルは違っても、音楽はもとより文学から、哲学から、宗教から、映画から・・・本当に何でも話しができる方が多いのです。
 
これはかなわないと思いました。
 
一人の人間が、一回の人生で経験できることは限られています。
 
生死の体験、戦争の体験、投獄の体験・・・実際体験した方の境地が分かるなどと言えるわけもない。
 
ダイエーの元会長、中内功さんの戦地で原体験「卑怯未練で生き残った。そのことへの後ろめたさを心に抱いて、今も生きている」という言葉ひとつを読んでも、この経営に対する覚悟は本当に体験した人から出てくるものであるということはよくわかります。
 
(参照記事:「卑怯を未練に生き残りその後ろめたさを抱いて生きている」)
 
しかし、知るのと知らないのとでは、人生を生きる上で、大きな違いであるようなきがします。
 
まだ間に合う。
もっと知りたい。いろいろなことを。
 
そう思いました。
 
U先生の目から、「教養をつけろ」ではなく、「一度きりの人生を生きろ」という言葉が聞こえた気がします。

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