クラシック音楽を通して寺子屋のような社会人のための学びの場をつくりたかった
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様々な指導者、音楽家としての目標になるような方々に学べたのは、私にとって人生の宝です。
音楽だけというより、その方の人間学、そんなものが学べたのだと思います。
同じことを言っていても、人が違えば視点も違う。学びのプロセスも違う。
「音楽ってこんなに面白かったんだ。こんなに感動的だったんだ」
ということを教わりました。
本当に刺激的で面白かった。
これを、音大などのプロフェッショナルな場だけに限定しておくのはもったいない。
なんとかして、一般の方々にも分かりやすく伝えたい。
素晴らしいクラシックの世界を知っていただき、より人生を豊かなものにしていただきたい。
その一つの形として、社会人合唱団をやっています。
私のやっている社会人合唱団は、毎週違う指導者がやってきます。
同じ作品を様々な指導者が教えると面白いほど違う。その方の人生観が出てくる。
そうすると、こちらの感性、イマジネーションも広がる。
そして、もう一つ良いことがあります。一人の指導者や指揮者に限定されると、どうしても依存する気持ちが強くなってしまいます。
いろいろな方が教えてくださることで、一つの音楽に様々な発見があり、自分の頭で考え自立していく。自分で感じ、一瞬一瞬、瞬間的につかんでいく。
これが学びの場にとって大事なことであり本当の面白さだと思っています。
私は、クラシック音楽をやってきて、音楽から人生にとって、人として、大切なものをたくさん教わってきました。
寺子屋のような雰囲気でそれが実現できたらいいなと考えています。
その一つの形が社会人合唱団なのです。
そして、音楽の良さを皆さんにもお伝えしていくことが、音楽に対しての恩返しだとも思っています。
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