「ピアノ」カテゴリーの投稿

ピアノの搬入・搬出のとき、重さ500キロ以上のグランドピアノがクレーン車に吊り下げられて宙を舞う姿は、あまり見ていたくありません。でも、大型の楽器は仕方のないことかもしれません。 数年前、引越しでピア...

松本市のカフェ「プレイエル」は、ショパンの代名詞ともいえるフランスのピアノメーカー「プレイエル」と、フランツ・リストが愛用していた楽器、エラール社の「エラール」1909年製が置いてあります。 カフェ「...

ドイツの名門ピアノメーカー「ベヒシュタイン」が、なんと黄金のピアノを作ったのだそうです。 2013年3月22日、日本経済新聞夕刊にてその黄金のピアノの記事が掲載されていました。      ・・・・以下...

子供のころ、指揮者でピアニストであるダニエル・バレンボイムのリサイタルを聴いて、とても感動した作品があります。 リスト作曲、「詩的で宗教的な調べ」より第7曲「葬送」。 最初、ピアノの低音が、まるで鐘の...

人生には命を懸けなくてはいけない瞬間というのがある。 旧ソ連の政策上の問題で、西側に出ることが出来なかった「幻のピアニスト」と言われていたスビャトスラフ・ヒリテル(1915~1997)、45歳で満を持...

お子さんのお受験で一生懸命になっているお母さんたちを見ると、熱心で素晴らしいと思う反面、「ほどほどにね・・・」と心の声をかけてしまいます。 特に音大お受験のお母さんは、子供がまだ言葉もあまりしゃべれな...

クラシックのピアノ演奏といえば、何かよく分からない堅苦しいものというようなイメージがあるかもしれませんね。 最近、一般の聴衆が夢中になるクラシックピアニストが出るようになってきました。 例えば、フジコ...

本物とは何か 2012/05/17
「これは本物だ」「本物を目指せ」 とかよく言われますね。 では、ここで言う「本物」とは何でしょうか? 私は、それは「誰にでも分かるもの」だと思っています。 絵でも、音楽でも、食べ物でも、スポーツでも、...

バブル時代に建てられた公共の多目的ホールは、素晴らしい設備の整ったところが多く、驚かされることがあります。 例えば、200人もはいればいっぱいのホールに、600人以上のホールに置くような高価で巨大なコ...

「ピアニストって、手を広げるために指の間(水かきのような部分)を切る手術をするのですか?」  この質問、本当によく受けます。そして、聞きたくなってしまう気持ちも心底よく分かります。  ピアノ音楽は、過...

「才能ある人ほど演奏会で失敗も多いのよね」 師匠がよく話していたことです。 才気にあふれていると、無意識の領域から強烈なイマジネーションがわきでて、コントロール出来なくなることがあります。そういう人は...

文章に想いを込め書き綴る。しかし、想いを込めるあまり、さまざまな感情やイメージにがんじがらめになり、一歩も進めなくなるときがあります。 そんなときふと思い出す音楽家がいます。 ラドゥ・ルプーです。 ル...

ピアノの楽譜を見ると、一つ一つの音に細かく数字が書いてあります。これはなんでしょうか? 「指使い」と言って、どの音にどの指を使うのかを、校訂者が「こうするといいのでは?」と指定したものです。作曲家自身...

皆さんにどうしてもご紹介したいピアニストがいます。 マリア・ジョアン・ピレシュさん。1944年生まれ、ポルトガル出身の女性ピアニストです。 彼女の弾くモーツァルトやシューベルトは、その深みのある音楽に...

「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を見つけることはできないでしょう」 ショパンにそういわせた作品が、練習曲作品10-3 「別れの曲」です。 ショパンといえば、ピアノという楽器を、まるで歌曲のように叙...

相撲の仕切りや立会いを見ていると、力士によってそれぞれ特徴はありますが、共通するのは気合を充実させ、呼吸を合わせ、精神を高めているところです。そして、心がピタリと定まり、きちんと両手をついて立つ立会い...

「やっぱり低い椅子でやってみよう」と決心したことがあります。 ピアノの椅子は、たいてい高さを上下調節できるように出来ています。グレン・グールドなどは、最初から固定しているものすごく低い椅子を持ち込んで...

演奏の最大の魅力は何か?私はピアニッシモ(最弱音)であると思えます。最高のピアニッシモは聴く人の心をとろけさせ、陶酔の極みに導く。 一昨日の記事にも書きましたが、歌でも、楽器でも、感動的なピアニッシモ...

10歳でデビューしたロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシン(1971年~)。 今年で40歳になるのだそうです。デビュー30周年ということになりますね。キーシンは、あのブーニンと同じような時期に日本で...

極端に低い椅子。ほとんど鼻先と鍵盤がくっつきそうなスタイルでピアノを弾いている。ピアノの音と同時に聴こえる唸り声のようなハミング。 グレン・グールドの映像を初めて見たときの衝撃は忘れられません。 私は...

人類最高のプリマとも言われるソプラのマリア・カラスが、ベルカント唱法について興味深いことを言っています。 「ベルカントという用語は文字通り『美しい歌』という意味ですが、それはとても誤解を招きやすい訳で...

2011年、9月16日のNHK交響楽団の第1707回定期公演にて、ノルウェー出身のレイフ・オヴェ・アンスネス(1970年~)がラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏しているのをN響アワーで聴くことがで...

昨日の記事にも書きました1982年生まれの中国人ピアニスト、ラン・ラン(郎朗)。ラン・ランについては、いつかぜひお伝えしなければならないと思っていていました。 今、本場ヨーロッパにて最も人気のある若手...

「ヨーロッパの音大は中国人や韓国人がたくさん勉強に来ていた。下手すると地元の人より多いかもしれない」 と、ヨーロッパ留学から帰ってきた友人がぼやいていました。欧米のコンクールなどでは、中国人、韓国人の...

奇をてらって目立つことは、アートの世界でよくあることだと思います。もちろん中身を伴っていれば素晴らしいのですが、効果ばかりを狙って辟易することもあります。 音楽の場合、コンクールがある限りその傾向はな...

「音楽って楽しむものでしょう?」 正しいと思います。 私が考える、現在最高のピアニストの一人、ポーランド出身、クリスティアン・ツィメルマン(1956年~)。「ツィ王」とも呼ばれるそのピアノは、一切の妥...

「ブーニンのサラミがあるのよ。食べる?」 師匠の家に行ったとき、ブーニンが作ったというサラミソーセージをご馳走になりました。ジャズピアニストの山下洋輔さんがブーニンからもらったのを少しおすそ分けしても...

「この曲はしばらく3~4ヶ月弾かないでおくといいよ。」 リサイタルに弾く曲をこれから追い込もうと思っていたところ、そう師匠に言われたことがあります。私はそれまで、練習すればするほど良くなると思っていた...

練習をしたくなくなることがありますか? やりたくないときというのはだれでもあるもの。そんなとき無理やり練習していても、良いものが出てこないのですね。だって音楽って好きでやるものでしょう? 「子供が練習...

「ピアニストが譜面を見てパッと弾けるのを見て驚いた。あれは一体なんですか?!」と聞かれたことがあります。 初めて見る譜面をその場ですぐ弾いたり歌ったりするのを「初見」と言います。 ピアノは、右手と左手...

未来の巨匠に仲間入りしようという境地にある、ロシアのピアニスト、エフゲーニ・キーシン(1971年~)。 わずか2歳でピアノを始め、コンクールの入賞暦なしに10代で神童としてデビューした彼の初来日は19...

「この二人、どう見ても合いそうにない。」一見そう思えるけれども、本人同士はひどく気が合ってすごくいい仕事をする場合があります。 女流ピアニストのマルタ・アルゲリッチは、パートナーを選ぶタイプ。ピアノコ...

「からたちの花」「この道」「かやの木山の」など、数々の有名な日本の歌を作った作曲家の山田耕筰。その中でも、特に最高傑作と名高い作品が「曼珠沙華」です。 この「曼珠沙華」を作曲家の林光さんが混声合唱用に...

作曲家の中田喜直さんは「夏の思い出」や「小さい秋みつけた」などの有名曲を作曲した人として有名ですね。 中田さんはピアノ科出身の人でした。そのため、合唱や歌曲ではピアノパートが大変充実しています。 一般...

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井 千佳

永井 千佳

ピアニスト・ボイストレーナー・合唱指導者
著書「DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA 中経出版)

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
nagaichika
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ