「声楽」カテゴリーの投稿

小林秀雄作曲の「落葉松(からまつ)」が好きです。 心を締め付けられるような野上彰の詩に、小林秀雄の日本的な情緒と親しみやすく美しい旋律が伴った芸術作品だと思います。 このような素晴らしい「落葉松」なの...

「落葉松の~秋の雨に~、私の手が濡れる~」 小林秀雄さん作曲の「落葉松」 何度聞いても心が揺さぶられます。 こんなに一般的に分かりやすい作品をお書きになる小林さんですが、大変に芸術的な音楽も存在します...

歌の最後で、長い音がだんだん弱くなり、そして消えるようになくなる・・・。 そんな終わり方を聴くと、素敵だな、かっこいいな、こんな終わり方が出来るといいな、と心から思います。 しかし、これこそ最高のテク...

「正しい発声なんてないんだよ」 声楽の先生がそうおっしゃったのがいつまでも心に残っています。 体はひとそれぞれで持って生まれたもの。背の高さも、声帯も、筋肉も、骨格も、そして、先天的なこと以外に、その...

合唱ではビブラートを使わないとおっしゃる指導者の先生も多いかと思います。そのためか、合唱では「ビブラートが最初からかけられない」という方が多いですね。 ビブラートというのは、音の高さを揺らす発声方法で...

カラオケや合唱などで、高い声を「あ”~ッ!」と、キツそうに歌っているのを聞くと、聞いているだけで辛くなってしまいますね。 どうしてこんな風になってしまうのかというと、首周りの筋肉で喉を絞めて声を絞り上...

私が提唱するビジネスのための良い声とは、知的で説得力があり、力に満ちている声です。アナウンサーのような声ではなく、その人のすでに持っている良い声を引き出すことを第一に考えています。 私は、人のプレゼン...

声にしても仕事にしても、熱くなってきたり、頑張ろうとすると人は「プラスの方向に行きやすい」と思います。 私がお伝えしているビジネスボイストレーニングは基本的に、いかにリラックスさせて本来もっている良い...

最近は、仕事で海外との電話会議がとても増えているそうです。知り合いの外資系ビジネスパーソンに話しを聞くと、時差を越えた海外との電話会議は当たり前と言います。 そのとき、電話会議をリードするのは、大抵「...

私も最近、企業の方とミーティングする機会が増えてきました。 話していると、相槌の打ち方が上手で、気がつかないうちに気分良く話しが進んでしまう方がいらっしゃいます。 「相槌」の槌は物を打ち叩く建築用の道...

ボイストレーニングや、歌の指導を行っていると皆さん共通しておっしゃる ことがあります。それは「あ~、暑い!」です。私は、ビジネススキルとしてのチームビルディングに合唱を用いるプログラムを 行っているの...

私の行うビジネスボイストレーニングは、ボイストレーニングとスピーチを組み合わせたスタイルをとります。ボイストレーニングの方法だけではなく、スピーチに応用してつなげるところまでが、ビジネスボイストレーニ...

私は、昔ある合唱団で歌ったとき、ボイトレの一環として「腹筋トレーニング」を行っていました。 今は、さすがにあまり腹筋運動をするところは見られなくなりました。腹筋トレーニングを一生懸命行っても、スタイル...

ボイストレーニングをするときに、口を開けすぎていないでしょうか。 ボイトレというと「口を開けなくては」と頑張ってしまい、口だけが大きく開いているというケースです。必ずしも口をハキハキと大きく開ければ良...

私が初めてリサイタルをしたときいただいた一番良いアドバイスは、「笑顔で出てきなさい」でした。 その先輩ピアニストは10年以上ヨーロッパで活躍し、日本に帰国したばかりの新進気鋭の方でしたが、向こうではス...

「リップロール」というボイトレ。 たった3 年前ですが、私がクラシック業界でこのボイトレ方法をお伝えすると、その場がざわめきました。特に40代以上ベテランの方々には拒絶反応に近いものがありました。 そ...

今日は、「強く語る前に弱く語れ」ということをお伝えいたします。 人に語るということは、何かを訴えたいから語っているはずです。そのとき「一番強く語りたいこと」。その言葉を言うときは、自分の持っている最高...

良い声を出すには、腹式呼吸と同時に「支え」が必要です。 特に、「ここぞ」というところで強く響く声を出そうと思ったら、息をしっかりと通す必要があります。そういうときはこの「支え」なしには出すことは出来ま...

最近、ボイストレーニングのトレーナーをお引き受けする機会が増えてまいりました。 皆さん、本来は大変良い声と素質をお持ちです。しかし、残念ながらそれを発揮できていらっしゃらないということが多いということ...

ボイストレーニングをされていない方は、いざというとき「さあ、声を出して!」と言われると、「ワアッ!」と声帯に力を入れて声を出してしまいます。 例えば、カラオケなどで歌っていると、声がかすれてしまうとい...

日本人にとって、やっかいなのは「え」と「い」の母音です。 せっかく口や喉の空間を開けることをトレーニングしても、日本語の「え」や「い」は、口を横に引いて口の中を狭くして発音します。もし他の母音や子音が...

「声が低くて聞こえ難い」と言われてしまう。 しかし私は、声は低くて良いと思います。 実は、私の声は本来とても高い声です。専門的に言うとソプラノという声で、女性としては一番高い声です。でも、人前でお話し...

私が提唱するビジネスのための良い声とは、知的でリーダーシップを感じさせる声です。 そのためには、明るくハキハキとしゃべって好印象を与えるというよりは、「この人は真実を語っている」「この人は魂から話して...

私の提唱するビジネスにおける良い声とは、知的でリーダーシップを感じさせる声です。 話し手言葉に言霊が宿ったとき、その声をサポートする響きを理想としています。だから、「口が良く回るね」とか「すばらしく間...

私が提唱する良い声とは、知的でリーダーシップを感じさせる声です。自己主張しなくても、思わず耳を傾けてしまうような響きを持ちます。 明るく高い声でハキハキとしゃべるのも良いのですが、これからは、男性はも...

私の提唱するビジネスで使う良い声とは、知的で説得力のある声です。 ボイストレーニングでは、親しみやすく明るい声でハキハキと話すというよりかは、どちらかというと、自分の持っている低い響きを探しだし、信頼...

「発声のトレーニングは腹筋を鍛えなくては」、と思っている方が多くいらっしゃいます。確かに、腹筋がバリバリに割れていたほうがお腹がすっきり見えるので、立ったときの姿が美しく、ビジュアル的にスピーチには良...

私が提唱している良い声とは、知的で説得力があり、リーダーシップを感じさせる声です。 説得力やリーダーシップの大きな特徴のひとつは「信用性」だと思っています。「この人についていっていいのか。」 そのため...

人前でのプレゼンやスピーチを聞くとき、姿勢の悪い方が多いことに気がつきます。 猫背で人前に出てくると、いかにも自信がないように見えてしまいますので、聞いている方も最初から心配になってしまいます。 実は...

良いスピーチをするために、腹式呼吸が大事だといわれます。 これは、良い声を出すためには息の量が必要なことと、もう一つ息の長さにも関係あります。 話していると、しょっちゅう「息継ぎ」をする方がいます。こ...

一般的に良い声とは、ハキハキとしていて明るい感じを演出できる声なのではないかと思います。 私が提唱している良い声とは、知的で説得力があり、リーダーシップを感じさせる声です。私は、ビジネスにおけるプレゼ...

コンサートでプログラムの後半になると、声が上がってきて深みがなくなってくるということが良くあります。 疲労してきて、マラソン選手でいうと、いわゆる「アゴが上がっている状態」とでもいうのでしょうか。 先...

10年以上前言われていたことの意味が突然分かることがあります。 演奏する作品は大人のものです。作曲家の生々しい人生がそこに生きている。 文学や映画、絵画から感じることもたくさんありますが、やはり自分が...

素晴らしいビブラートを聴くと、「あんな風にビブラートをかけてみたい」と思ってしまいますよね。 ビブラートとは、音を伸ばすとき、その音の、特に高さを揺らすことです。 まっすぐな声も良いのですが、常にまっ...

「良い声を出すために腹筋運動をしたほうがよいでしょうか?」と、よく聞かれます。 腹筋が強いと良い声が出るでしょうか? 通常スポーツで行うような腹筋の筋トレは、基本的に歌とは関係ありません。だから、腹筋...

聴き手を最高に感動させ、陶酔させるもの。それは、ピアニッシモ(最弱音)にあります。 強い音の方が難しいように感じられますが、本当は感動的なピアニッシモほど難しいものはありません。ピアニッシモはただ弱け...

歌が上手な人とそうでない人の差が著しいのは、メロディの開始、またはフレーズの歌い始めにあると思います。 皆さん、大抵は最初の音がとれれば、その後は上手に歌えるのですよね。 例えば、「ふるさと」という曲...

声楽をやっていると「いかに高い声を出すか。」「どこまで出るか。」ということを重要視しているケースが多いように思えます。女声の場合、この人はハイf(エフ=ファ)が出るね、とか、ハイG(ゲー=ソ)が出るね...

先日、ある企業で「ビジネスにおける人前で話すときの発声法」の講師を務めてまいりました。 最近「モテ声」と言われ、声が良いと得をする時代になっています。人の印象とは、容姿の次に声が大事な要素になるのです...

女性の声が低いと、コンプレックスになることがあるようです。 とんでもない。私は、低い声は羨ましい声だと思っています。普通にしているだけでは、良い低い声とはなかなか出ないものなのです。 例えば、いつもご...

いま、低い声がきています。 先日のグラミー賞、主要4部門、トータルで6部門イギリスの歌手アデルが受賞しました。これは凄いことです。アデルは、女声としては低い声が特徴の歌手です。 モテ声の記事でもご紹介...

「ん」が不得意な方が多いような気がします。 例えば、「ん」という発音は日本語では3種類あるんですよね。 [m]と[n]と[ng]です。 発音のやり方は、それぞれ・・・ [m]は、口を閉じる。[n]は、...

ドイツに行ったとき、日本と違うと思ったことの一つに、夫婦や恋人同士の呼び方があります。 仲が良いほど、お互いが「私のネズミちゃん」とか「う○○ちゃん」とか呼び合っていて、少々引いてしまう自分がいました...

第54回グラミー賞にイギリスの女性シンガーソングライター、アデルさんが主要4部門のうち最優秀新人賞以外の3部門すべてを受賞しました。 アデルさんの歌声は、女性にしてはかなり低い音。独特の低音が彼女の魅...

昨日の記事では、聴くゆとりについて書きました。声楽というのは、教えるほうもゆとりが必要です。 特に日本人は、西洋の音楽をする場合、骨格の違いから上達が遅いのです。外国のオペラ歌手が歌うCDのような声は...

声楽家のリサイタルに行くと、第一曲からその方の最高の声を聴けることは滅多にありません。 硬さがとれ、喉が温まって、リハーサルとは違う「お客さんの入ったホールの響き」に慣れてくるまで少し時間が必要だから...

歌手にとって難しい曲ってなんですか?とよく聞かれます。 いろいろとありますが、その一つがモーツァルトのオペラ「魔笛」の中の、夜の女王のアリアだと思います。  「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」とい...

カフェで、アルバイトの方がお客さんに「ありがとうございました」と言っている声が聞こえなくて、店長さんに「聞こえないよ!もう一回」と叱られているのを見ました。 その方の声を聞くと、明らかに声が「息漏れ」...

声は「どんな人に習うか」で、その後が大きく違ってしまうものです。 今、ボイストレーニング方法というのは、他の器楽に比べるとどんどん新しくなっています。科学的な研究が進み、効率よく故障の少ない方法で、し...

「長い生きする気はない、健康でなければとも思っていません。風邪さえひかなければいいんです」 人気声楽家の錦織健さん(1960~)のインタビュー記事が日本経済新聞の日経プラス1に掲載されていました。 声...

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井 千佳

永井 千佳

ピアニスト・ボイストレーナー・合唱指導者
著書「DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA 中経出版)

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
nagaichika
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ