オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

”割り箸ボイストレーニング” 知的で説得力のある響きを手に入れるビジネスボイストレーニング『基本のポジション編』

»

最近、ボイストレーニングのトレーナーをお引き受けする機会が増えてまいりました。
 
皆さん、本来は大変良い声と素質をお持ちです。
しかし、残念ながらそれを発揮できていらっしゃらないということが多いということに気がつきました。
 
昨日も電車に乗っていたら、赤ちゃんが車両全てを支配するような声を出していました。鑑賞する声ではありませんが、これは最強の声だと思います
 
皆さんは良い声を持っていらっしゃるのに、人生を重ねるうちに、余分なものをくっつけてしまいそれを邪魔してしまっていると感じます。
 
だから、私はその余分なものを取り除く作業から始めなくてはなりません。
 
まず、いろいろなところに力が入りすぎてしまっている。
 
例えば、声帯にストレスをかけすぎています。
本来、声帯というのは発声の調整役です。最小限のエネルギーで発声のために使いたい幅だけを開放すれば良いのです。
 
口の中や舌、喉も、力が入っていますね。
 
ただ、人というのは、「力を抜こう、抜こう」と思うと余計に入ってしまうということがあります。
 
だから、私のお伝えするトレーニングは 「力を抜くためのトレーニング」というものが多いのです。
 
特に、皆さんは口の中が狭く、普段頑張っているせいか、歯を食いしばっておられます。
そして口の中が狭いので、舌が開放されず力が入ったままになっています。
 
その状態になれているので、「顎を下げて舌を十分に伸ばして舌先を下の歯につける」という基本のポジション自体がなかなかとれません。
どのトレーニングも、発声も、まずは「基本のポジション」をとるので、まずはこのポジション作りから始めるのです。
 
ボイストレーニングの効果的を高めるには、まず、口の中の空間をなるべく広くとることが肝心です。
 
食いしばっていた歯を少しでも離すために、少しの時間があったらやっていただきたい簡単なトレーニングがあります。
 
割り箸を横にくわえるトレーニングです。
 
なんて馬鹿らしいと思われるかもしれませんが、慣れていない方にとっては意外と簡単ではありません。
くわえている間は、頬をあげるために少し微笑んでおきましょう。
 
茶碗を洗う間だけは、今しがた使っていたお箸をくわえながら洗いましょうか。そして、すべての洗いものが終わったら、くわえていたお箸を洗って「はい、おしまい」です。
 
毎日、短い時間ですが続けられると口のポジションがとりやすくなりますし、頬が上がるので声が響きやすくなりますよ。
お試しください。

Comment(2)