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低い声は得をする 高い声より低い声のほうが良く聴こえる

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いま、低い声がきています。
 
先日のグラミー賞、主要4部門、トータルで6部門イギリスの歌手アデルが受賞しました。これは凄いことです。
アデルは、女声としては低い声が特徴の歌手です。
 
モテ声の記事でもご紹介した、姜尚中さん、野田総理、真矢みきさん。いずれも共通するのは「低い声」なんです。
 
私は、イギリス元首相ブラウンも、大変スピーチの上手な方だと思います。
 
TEDでのプレゼンは、内容も含めて素晴らしいものだと思いましたので、ご紹介いたします。
 
リンクは こちら
 
重量感のある低音で、心にズシズシ入ってきます。リズム感がよく、明瞭で歯切れがいいですね。
特に冒頭の、ベトナム戦争や内戦など、リアリティある写真を見せられ、完全に引き込まれてしまいます。
このプレゼン、その場で聴いていた知人がいるのですが、隣に座っていた男性が感動して泣いていたそうです。

 
もちろん、内容も感動的なのですが、これがキンキラ声だったり、モソモソと聴き取り難い声だったりしたらどうでしょうか。ここまで心が動かないかもしれませんね。
 
音楽を聴くと感動するように、人は「言葉の音色」にも感動するのではないかと感じています。
 
脳科学者の茂木健一郎さんは、
 
「人間は感情を揺さぶられると、そのあとに続く情報が頭に刻印されます。記憶の中枢である海馬が、感情の中枢である扁桃体と密接に連絡を取り合っているためです」
 
と言っています。
 
まず自分のあふれ出る思いを訴え、そのあとに大事な情報をお話しする。
 
そのときに、やはり「低い声」を使うのが良いのではないかと考えます。
 
低い声だと、安心できる、信頼できそう、落ち着いている、エレガント、癒される、などのイメージがあり、好感度が上がって話しに説得力が出てくるのです。
より心に入っていきやすいのですね。
 
そして、もう一つとても良いことがあります。
 
低い声の方が、より通るのです。
 
私は、普段は高くて通らない声をしています。電話などでは、さらに高めの「ウラ声」という声を使います。しかし、人前で話すときなどの本番モードでは、低い声に切り替えます。
200人のセミナールームでマイク無しでも全く問題ありませんでした。そういうとき、以前だったらきっと高い声を使ったでしょう。

この場合、低い声のまま横隔膜を使い息を増やして、鼻の上に響きを集めます。口をあまり開けすぎないのも大きなポイント。響きが逃げてしまいます。ただ単に低いだけでは届かないからですね。
 
低い声。今後、さらに使いこなす方が増えてくると考えています。

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