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「甲高い声はもういや。エレガントな低い声を出したい」 知的で説得力のある響きを手に入れるビジネスボイストレーニング 『低い響き編』

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私が提唱している良い声とは、知的で説得力があり、リーダーシップを感じさせる声です。
 
説得力やリーダーシップの大きな特徴のひとつは「信用性」だと思っています。
「この人についていっていいのか。」
 
そのためには、本当のことを言っているのに、「この人は表面的に嘘を言っているのではないか?」と思われてはよろしくありませんね。
 
真実を伝えたい。本音を伝えたい。
聴き手が「本音を言っているように聞こえる」。
そういう声とは一体どんな声なのでしょうか。
 
例えば、家族が電話に出ると声が変わりませんか。
たいていは、電話は高い声でしゃべり、普段は低い声に変わります。
逆の人はあまり見たことがありません。
 
子供の頃は、母親が電話を切って低い声に戻ると、ちょっと安心していました。
とりつくろっていないいつもの母親なんだな、と感覚的に感じていたのだと思います。
 
実は、人は低い声で話してもらうほうが、安心できるのです。
 
ただ、いくら安心感を与えたいからと言って、ビジネスのシーンにおいて、「普段着の低い声」では困ります。
 
声は、ただ低いだけでは声がくぐもってしまい聴き取りにくく、自信がなさそうに聞こえます。また、ざっくばらんすぎて雑に聞こえる場合もあります。
 
低い声でも知的でリーダーシップを感じさせる響きのある声。
これが理想の声だと思います。
 
やはり、そのような声とはトレーニングが必要なのです。
 
今、欧米では、男性だけでなく、女性キャリアウーマンやリーダー、女性キャスターの声はどんどん低くなっています。自分の考えをしっかりと人に伝える声、つまり「腹を伝える」声になってきているのです。
このようは人たちの声は天性のものだから、と諦めてしまうのはもったいないです。皆さんトレーニングを行って、磨きをかけているからです。
 
この響きを手に入れると、今まで通らなかった意見が通るようになった、普通の内容しか話していないのにスピーチで感動してもらえるようになった、など、世界が変わってきます。
 
低い声と言っても人それぞれです。
まず第一歩は、自分がどの程度の低い音ならば響く声を出せるのか?を見つけることから始めなくてはなりません。

◆「私の低い声はどこ?」の簡単なトレーニング
 
1、口を閉じてアゴを十分に下げる
 
2、自分のいつもの声と思われるところで口を閉じて「m~」とハミング
 
3、少しずつ高さを下げながら「m~」とハミング
 
4、鼻のあたりに「ビリビリ」と共鳴するところがみつかる。そこが自分の低い声の高さです。
 
5、その高さで繰り返しハミングをし続ける。
 
6、響きが安定してきたら「m~あ~」というように口を開けて声にしてみる。「あ」の母音で響きを落とさないように少しずつ開ける。大きな口は必要ありません。
 
ポイント:一回ではまだ確実ではなく他の可能性も考えられるので次の日にはまた違う高さでも試してみると良い。高さは少しずつ変えること。一気に変えると、どこが前と違ってよかったのか分からない。

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