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ライフワークとしての学びを考えます。

すぐ譜面を見て弾くとき頭はどうなってるの?

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「ピアニストが譜面を見てパッと弾けるのを見て驚いた。あれは一体なんですか?!」
と聞かれたことがあります。
 
初めて見る譜面をその場ですぐ弾いたり歌ったりするのを「初見」と言います。
 
ピアノは、右手と左手で別々のことを弾かなくてはならないので、簡単ではありませんが、慣れもあります。
 
特に歌の人、管楽器の人に多いのですが、「2日後にやって」などとといわれて譜面を送られてくることもあり、数をこなしていると初見も早くなっていきます。
こちらは「必死になって」時間通りにやっていくと「この人はすぐにやってくれる人」と思われ、いつも依頼が遅くなってしまうという悪循環が生じます。そうなる前にはっきりと「早く送ってね」と言っておいたほうがいいでしょう。
 
方法は、最初に大体の感じをつかんで、数小節先を見ながら弾くことができれば、初見がきくようになっていきます。
目は先を見ながら、指が音を瞬間再生していくという感じです。
私は、小さい頃に数小節先を紙で隠しながら、初見の練習をさせられたことがありました。
絶対音感があったり、ソルフェージュの訓練を小さいうちにやっておくとさらに早く読めるようですね。
 
本を読むのが速い人いますよね?速読っていうのですか。
それに似たところがあるのではないでしょうか?
 
この初見、すごくきく人とそうでもない人がいるんですね。
 
いつかピアノの師匠が
「この子は、譜読み(初見)は早くてすぐに弾けるようになるけど、ちっとも深まらないのよねぇ。でもあの人は、譜読みが遅くて、最初のうちはどうなるのかと心配になるほどなんだけど、練習すればするほど良くなるわね。」
と言っていたことがありました。
 
ニュースキャスターのようにつっかえずにすぐ台本を読めるのと、役者さんがセリフを感情を込めて表現することとはまた別ですね。
 
必ずしも初見で楽譜が弾けることと、音楽の才能は同じではないのです。
 
もちろん、初見がきいて、深まれば言うことないのですが、現実はなかなかそう上手くはいかないことも多いようです。
 

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