オープンデータ社会（４９）オープンデータビジネス（データマーケットプレイス）
オープン・ナレッジ・ファウンデーション日本グループで、株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員の東 富彦氏がオープンデータ流通推進コンソーシアム第3回 利活用・普及委員会で発表された「オープンデータ活用ビジネスの動向」の資料から「データマーケット」を中心に整理をしてみたいと思います。
データマーケットプレイスは、公共機関のデータポータルや、民間企業や非営利団体から提供されるオープンデータをデータマーケットプレイスとして、市場調査会社や金融機関などに提供するモデルとなります。
出所：オープンデータ活用ビジネスの動向 東 富彦氏 2013.1.22 CC BY
http://www.opendata.gr.jp/committee/utilization/20130122_11_rikatu.pdf
東氏が紹介されているデータマーケットのDataMarket、qunb、Data Publica、OpenCorporates、Mashapeなどののデータマーケットプレイスの概要についてまとめてみたいと思います。
DataMarket
公共機関や民間企業からの世界の経済や社会、自然、産業など何百万のデータと何千ものデータセットを提供しています。市場会社や金融機関、各種分析を行う企業などは、本データマーケットのポータル上にデータを公開することができます。
Data Publica（フランス）
約16,000のデータと、4,300のデータセットを集めたデータマーケットです。企業や公共機関は、公開するライセンスの条件を明示し、アプリ開発者などの利用者はそれらのデータ公開条件をもとに利用できるようになっています。データは無料でも有料でも公開することができます。
OpenCorporates
Google Refineを使用して、政府が提供している調達先のデータから条件に合った世界各国の約5,000万の企業情報を検索し入手することができます。
オープンデータではありませんが、データを有料で提供するデータマーケットプレイスを紹介しましょう。
factual
世界各国の6,000万の地域情報や65万の製品情報などのデータを提供するサイトで、データマーケットプレイスとしては大手事業者です。
Data Marketplace
15,000を超える公共データからビジネスまでの膨大なデータを提供しています。
http://www.infochimps.com/marketplace
日本国内でこのような本格的なデータマーケットプレイスはまだ確認できていません。データそのものに価値があり、ビジネスにつながるものであれば、有料であっても購入するというニーズは生まれてくるでしょう。
日本においても、オープンデータが公開され民間事業者による付加価値が加えられ検索が容易なデータドリブンのマーケットプレイスが立ち上がっていくるようになれば、ビジネスとしても本格的に立ち上がっていくようになっていくと期待されるところです。
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