オープンデータ社会(44)宇宙データの活用
米国航空宇宙局(NASA)の主導による宇宙や地球関連のデータを活用して、世界レベルの問題を解決するアプリケーションを開発するハッカソン「International Space Apps Challenge 2013」が、2013年4月20日と21日の2日間、開発者による自主的なイベントとして、世界各都市で開催されました。
http://spaceappschallenge.org/
International Space Apps Challenge 2013
今回の開催は2012年に続いて2回目の開催となり、44カ国の83都市の会場で合計9000名以上が参加し、昨年の2000名を大きく超え、単独のハッカソンとしては世界最大規模と言われています。
ハッカソンでは、「ソフトウエア開発」「オープンハードウエア開発」「市民科学」「データ可視化」の4つのサブテーマをもとに開発が競われ、全世界から合計600ものソリューションが提案されています。
東京会場では「International Space Apps Challenge Tokyo 2013」が東京大学・駒場リサーチキャンパスで開催され、110人が参加し18チームに分かれて開発に取り組んでいます。東京会場では、NASAのデータだけでなく、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公開しているデータも活用しています。
ハッカソンに先立ち、3月24日にはアイデアソンが日本科学未来館で開催され、アイデアを出し合っています(関連記事)。
http://tokyo.spaceappschallenge.org/
International Space Apps Challenge Tokyo 2013
各受賞は以下のとおりとなります。
1位「Personal Geo Cosmos」
2位「Cloudless Spots for Solar Power Generation (ソーラーパネル、どこへ置く?)」
3位「Dear my SPACE DEBRIS」
3位「Marsface Project(宇宙文明発見チーム)」
JAXA賞
「Dear my SPACE DEBRIS」
ASTRAX賞
「Lunar Travel Agency」、「VOY∀GER (Voyager “turn-A”)」
Yahoo!賞
「Star Music:星の音楽」
AWSアーキテクト賞
「Linking Space and Health:宇宙の天候と私の健康」
samurai fab ヨコハマものづくり工房賞
「Mars Educational Kit for Catizins:火星猫じゃらし」
「Linking Space and Health:宇宙の天候と私の健康」
カパル賞
「Making the New Constellations Sets:新しい星座を作る」
1位となった「Personal Geo Cosmos」は日本科学未来館の有機ELパネルを使った地球や他の惑星のデータを投影した地球ディスプレイ「Geo-Cosmos」として、個人でも自宅などで視覚的に楽しめる小型版として開発しています。
http://spaceappschallenge.org/project/personal-geo-cosmos/
Personal Geo Cosmos
今回の1位と2位の2チームは、グローバルアワードにノミネートされ、グローバルコンペに進出することになります。プロジェクトのページ右側には、「Vote」コーナーができており、ここをクリックすると、Twitter経由で投票できます。
BLOG:People’s Choice: #SpaceApps Public Voting
各地域の上位2つの受賞作品も公開されています。
http://spaceappschallenge.org/awards/
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