オープンデータ社会(12)オープンデータアイディアボックス
内閣官房と総務省と経済産業省は2013年2月1日、「オープンデータ」の普及推進に向けた取り組みの一環として、2月1日から2月28日までの期間限定で、公共データ利活用に関するアイデアの募集や利活用やデータの公開やルールについてオンライン上で議論をする「オープンデータアイディアボックス」を公開しました。
「オープンデータアイディアボックス」は、これまで経済産業省が進めてきた「アイデアボックス」をベースとしています。FacebookやTwitter、Googleなどのアカウントでログインすることで、ユーザー登録すれば意見を投稿することができ、投稿されたアイデアへの賛成や反対票の投票やコメントを投稿することで議論を進めていくこともできます。
https://opendata.openlabs.go.jp/
「オープンデータアイディアボックス」では、以下の5つのカテゴリに分けて投稿を募集しています。
1.公共データの利活用アイディアを議論
2.公開希望公共データを議論
3.データの公開や利用のルールを議論
4.全般的な議論
5.オープンデータの成功事例
6.その他
オープンデータの推進にあたっては、これまで、有識者や産業界、政府や自治体などの意見を中心に検討を進めてきましたが、「オープンデータアイディアボックス」を通じて、国民からの意見を募集することで、議論の内容を参考にしながら「電子行政オープンデータ戦略」を進めていくとしています。
遠藤政府CIOは2013年1月29日、産学官の情報システム責任者が集まって情報共有する毎年恒例のイベント「CIO百人委員会2013」にて、
オープンデータに関するこれまでの政府の取り組みは、言わば“自己満足”で、ユーザーの立場に立っていない。この問題の整理を始めたところだ
と述べ、「オープンデータアイディアボックス」を通じて、データの様式の統一を図るとともに、医療・福祉関連分野などの民間企業が保有する公共的な要素を持つデータの活用など、民間から様々なアイディアを募集し、民間企業などの力により、課題解決やサービスの具体化に向けた取り組みの必要性を訴えています。
集められたアイティアは2013年2月23日に開催される世界で60都市以上が参加するオープンデータを活用した市民参加型イベント「International Open Data Day」などでも活用される予定です。
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