我々にとって、インバウンドとはなにか?必要なのか?
「オーバーツーリズム」という言葉を聞くようになって久しいですね。
東京の観光地のひとつ、浅草の浅草寺に行くと、もう日本ではないと感じるくらい、日本人の姿を探すほうが難しいです。雷門から浅草寺に向かう「仲見世」には、巨大なスーツケースを引っ張った外国人が珍しくありません。
「京都市、観光客のバス運賃を最大2倍へ オーバーツーリズム対策で、27年度導入目指す」(時事ドットコム)
京都市の松井孝治市長は25日の市議会本会議で、市中心部での市営バス運賃について、市民は現行の230円から200円に値下げする一方、観光客などの市民以外は350~400円に値上げする方針を表明した。オーバーツーリズム(観光公害)対策の一環。実現すれば、市民以外の運賃は市民の最大2倍になる。市は2027年度の導入を目指す。
うーん、早く実現すると良いなと思うと同時に、スーツケースは運賃と同額くらいにすればいいと思いますね。僕が京都に行ったときも、大きなスーツケースを抱えた外国人だらけで、一人で3人分くらい場所を取っていて、地元の人たちが露骨に嫌な顔をしていたのを憶えています。
日本では、観光の受け入れが難しい地域もありますよね。
「鎌倉で深刻化するオーバーツーリズム。混雑と地域課題を解決する持続可能な観光とは?」(リジェネ旅)
鎌倉では渋滞や騒音、ゴミ問題などが目立ち、地域住民の生活に影響を与えています。
鎌倉というと、閑静な住宅街、そして北鎌倉周辺のお寺、といったイメージの場所であり、夏は海に、という地域で、もともとはインバウンドが押しかける場所ではなかったと思います。
「スラムダンクの聖地」鎌倉高校前駅に集中する人だかり
鎌倉高校前駅周辺では、観光客の集中が地域生活や交通に影響を及ぼしています。アニメ「スラムダンク」の舞台として世界的に知られるこの場所は、国内外から多くのファンが写真撮影のために訪れています。[3]
一部の観光客が車道に出て撮影を行うケースも見られ、交通の妨げや事故の危険性が指摘されている状況です。
こうした観光客の集中は、生活環境に負担を与える課題となっています。
「鎌倉高校前」という駅は、江ノ電で唯一海沿いの駅で有名でしたが、だからといって観光客が押しかける場所ではなかったんですが、一時は中国人観光客が押しかけて、トイレ問題もありました。
「『スラムダンク』の聖地で女性が"立ちション"も...外国人観光客の迷惑行為が深刻化」(FRIDAY)
閉鎖された「聖地のトイレ」とエスカレートする迷惑行為
観光客が殺到すれば、当然トイレの需要も増える。しかし、ゴールデンウイークを前にした4月末、観光客にとって"唯一のライフライン"ともいえる鎌倉高校前駅のトイレが、突如閉鎖されてしまったのだ。江ノ島電鉄(江ノ電)のホームページには、閉鎖の理由がこう記されている。
《異物による排水管詰まりの発生や施設の破損、破壊が多発していることから、閉鎖とさせていただきます》
一体、駅のトイレで何が起きていたのか。江ノ電総務部の担当者は取材に重い口を開いた。
「トイレットペーパー以外の固形物を流されてしまうことが頻繁にありまして......。配管が詰まってしまうんです。その都度、配管業者さんに依頼をしている状況ではあったのですが、以前からトイレの中がものすごく汚れているという状況もありました。壁まで糞尿が付いている、ということもあったと聞いております」
駅周辺では事実上、唯一の公共トイレだった施設が閉鎖された背景には、このような観光客のマナーの悪さがある。だが、彼らの迷惑行為はこの程度のものではない。平然と他人の敷地で野外排泄をしてしまうのである。
中国のトイレは、配管が細いらしく、もともとはトイレットペーパーも流さない、のが普通です。ですが、日本ではトイレットペーパーは流して良い、他の紙類はダメ、というのがわからないのか、わかってやっているのかはわかりませんが、こんなことが起きていたようです。
また、鎌倉高校前の駅は、もともと観光客の集まる駅ではないので、近隣にも大規模公衆トイレは存在しませんし、作る場所もありません。
まあ、最近では中国人観光客は減ったと聞きますが、それでも外国人は集まっているようですね。
ちなみに、中国人観光客が減って困っているのは、中国人観光客に依存しすぎた気がします。これは、僕たちB2B企業で言えば、一部のお客さん、一部の業界の会社に依存するようなもので、その業界が不況になれば、連鎖倒産の危険があるようなことだと思うのです。
そういうリスキーなビジネスは、推奨できないですよね。
インバウンドの問題ばかり取り上げましたが、では、僕たちはインバウンドで嬉しいのか。なにか恩恵があるのでしょうか。
僕個人で言えば、親しみのある浅草が、とても歩きづらい場所になってしまっています。外国人の団体観光客が、歩道の真ん中でワイワイやっている。中には大騒ぎして、地元の人たちが困っている。ガラガラと人が入れそうなくらいのスーツケースを、一人で2個、3個と引っ張っているので、広い歩道でもすれ違うのも難しいくらい。
もちろん、一部の飲食店やお土産屋さんは歓迎かもしれませんが、そうでない人も多いんだ、ということは言っておきたいですね。