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オープンデータ社会(54)自治体のオープンデータの取り組み(ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会)

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オープンデータ利活用に向けて、自治体連携の動きも出てきています。2013年1月25日、武雄市、千葉市、奈良市及び福岡市の4市が「ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会」を設置すると発表しました。

4市では、発表時において、ビッグデータとオープンデータの位置づけについて、以下のとおり整理しています。


http://www.city.chiba.jp/somu/joho/kaikaku/download/Bigdata_Opendata-r1.pdf

ビッグデータ 民間企業や行政が保有する多種多様なデータのことで、収集・分析をすることにより、新たな知見を発見しようとするものです。
オープンデータ 行政が保有するデータを、誰もが二次利用できる形式で公開し、社会が効果的に活用することにより、新たな価値を創造していこうとするものです。

http://www.city.chiba.jp/somu/joho/kaikaku/bigdata_opendata.html

4市長は地方自治体の首長が自発的に集まり議論する「G1首長ネットワーク」のメンバーで、それぞれの自治体では、ITやソーシャルメディアなどを活用した行政を推進しており、武雄市と千葉市長との議論がきっかけとなり、今回の協議会の設立に至っています。

協議会では、企業・大学・行政が連携し、ビッグデータ・オープンデータについて、多くの市民に役立つ情報の共有化による市民サービスの向上や市民主体の街づくりの促進し、新産業や雇用の創出、経済活性化などに結びつくビジネスへの活用などの面から、具体的な事業の展開に寄与することを目的としています。

具体的な事業展開に向けては、「ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会」を2013年4月1日に設置しています。

会長は熊谷 俊人 千葉市長、副会長が仲川 げん 奈良市長、監事が島 宗一郎 福岡市長となっています、協議会事務局は千葉市業務改革推進課が担当しています。

特別会員には、東京大学大学院 情報学環 須藤修研究室、日本IBMや日本マイクロソフトが参加しています。

また、本協議会の目的に賛同し、協議会の協力企業やNPO法人などの団体を2013年5月1日より募集しています。募集項目としては、300,000円(年度単位)の賛助金や、たとえば、アイデアコンテストへのアワードの提供やアイデアコンテストやシンポジウムの開催支援、アプリケーションの開発への協力などの募集を行なっています。

2013年4月26日には、「ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会Facebookページ」を開設し、協議会の取り組みなどの情報発信を行い、コメントなども受け付けています。

https://www.facebook.com/bigdataopendata4city
ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会Facebookページ

協議会の今後の具体的な取り組みとしては、企業や市民などから広く活用アイデアを集め、その実現を図るために2013年6月1日に「ビッグデータ・オープンデータ活用アイデアコンテスト」の開催要綱を発表する予定となっています。

6月から9月の間にアイデアコンテストのアイデア募集を行い、2013年11月10日には千葉市美浜区で公開シンポジウム開催と審査結果の表彰式を行う予定です。アイデアコンテストの審査結果をもとに、4市において2014年度のアイデア実現に向けて予算化し検討を進めていく予定となっています。

 

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