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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

「Dancer in the Dark」追記

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昨日走り書きした「Dancer in the Dark」の補足で。
確かあの映画は、公開当時、Bjorkによるファンタジックなミュージカルという売り込み方をされていたように記憶しているんですが、違いましたっけ?
自分はずっとその認識でいて、金曜日の深夜、1週間終わったことだし、まぁBjorkのファンタジックな世界に浸ってやろうと思って観始めたわけですが、やはりあの鋼鉄の塊ずっしーんみたいな終わり方に遭遇して、これはファンタジーとはまったく異なる世界であると思ったわけです。
これ、完璧にカルトムービーですよね。少なくともエンタテインメント作品ではない。
公開当時、Bjorkのファンタジックなミュージカル作品ということで、ほわほわーんと観に行った人なんかは、たぶん最後でガツンときて、妙な印象を持って映画館を出ただろうと推察します。

カルトムービーはカルトムービーとして売り込まないといけないと思うわけです。少なくとも、これはエンタテインメントに属する作品ではなく、「アート」ですと。一筋縄ではいきませんよと。
Bjorkというビッグネームが前面に出ている作品だけに、売り込む側としては、多数の観客をひきつける売り方をしたくなるのでしょうが、それを真に受けて観た側は、困ってしまいますよね。
私も、どうせ観るなら、これはカルトであると、身構えてみたかったです。んー、観るぞ観るぞ、骨の髄までしゃぶってやるぞと。
それが、金曜の深夜、だらけモードでビールなど飲みながら観たりしていたわけで、最後がガツンだったわけで。

エンタテインメントでない作品は、あたかもエンタテインメントのような匂いをつけて売るべきではない。そう思います。(公開から5年も経って、今頃何を言っているんだという感じもありますが)

カルトムービーとしてしっかり観ると、ものすごくレベルが高い作品で、Bjorkの表現者としてのすごさもよくわかって、いい作品だと思いますよ。忘れた頃にもう1度は見てもいいと思います。かなり記憶に残る作品です。金曜の夜に、ファンタジックなミュージカルを期待して観るということがなければ。。。

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