BARDにAdditive Manufacturing(3Dプリンティング)のM&A候補を探してもらった
米国に関する情報に限っては、BARDはものすごく深い情報を持っており、色々な調査手法を駆使することで、これまでは得にくかった情報を引き出すことができるということがだんだんとわかってきました。
一方で、台湾人が國語(繁体字)で書いた書籍の中身を深掘りするケースでは、いわゆるHallucination(存在しない書籍の情報を言う的なこと)が起こり、こういう活用法はまずいのだとわかりました。簡単に言えば、BARDは米国に関する事柄、米国市場や米国企業に関する事柄、米国で出版された書籍の内容など、米国限定で使うのが、今のところは安全です。
Facebook小職の投稿:【台湾人が書いた日本統治時代に関する書籍の中身についてChatGPTとBARDに聞いてわかったこと】
○Additive ManufacturingのM&A候補20社をまずリストアップしてもらった
Additive Manufacturing、つまり、3Dプリンティング技術によって様々な部品や部材を生成していく技術は、製造業ではホットなセグメントであり、日本でほとんど知られていない、けれどもかなりのポテンシャルを持っているように見える企業が欧米等に多数存在します。
こちらがM&Aの対象を探しているという設定で、それらの企業をBARDにピックアップしてもらいました。
最初、20社ぐらいを選ばせて、ダーっとリストが出てきたのですが、社名をGoogleで検索してウェブサイトを見ると、日本ですでに支社があったり、日本で製品が発売されている企業だったりして、「未知のM&A対象を探す」という趣旨にはそぐわないので、そうした企業はどんどんふるいにかけていくと、以下の3社が残りました。うち1社はドイツベース。
○3社の概要をBARDに生成してもらった
3社について、URLを与えた上で、企業概要をBARDに生成してもらいました。
Protolabs
Protolabsは、オンデマンドの製造サービスを提供する米国の会社です。同社は、3Dプリンティング、CNCマシニング、射出成形など、さまざまな製造サービスを提供しています。Protolabsは1999年に設立され、ミネソタ州メイプルプレーンに本社を置いています。同社は、航空宇宙、自動車、医療など、さまざまな業界の企業にサービスを提供しています。Protolabsは、短納期の製造、高品質の製品、顧客サービスで知られています。
Divergent3D
Divergent3Dは、革新的な製造技術の開発に取り組むカリフォルニアを拠点とする企業です。同社は、従来の製造方法よりも高速で低コストで複雑な部品や構造を製造できる新しい3D印刷システムを開発しています。Divergent3Dのシステムは、自動車、航空宇宙、ヘルスケアなど、さまざまな業界で使用されています。同社は、従来の製造方法に革命を起こす可能性のある革新的な技術で知られています。
Divergent3Dは2015年に設立され、カリフォルニア州バーバンクに本社を置いています。同社は、ベンチャーキャピタル会社から5,000万ドル以上の資金を調達しています。
Element22
Element22は、金属射出成形(MIM)および3D印刷を使用してチタン部品とコンポーネントを製造するドイツの会社です。同社は2017年に設立され、ドイツのキールで本社を置いています。Element22は、航空宇宙、自動車、医療など、さまざまな業界の企業に部品とコンポーネントを提供しています。同社は、チタン部品とコンポーネントの製造における革新的な技術と製品で知られています。
○まとめ
このようにBARDは欧米のM&A候補をふるいにかけるという用途で使うこともできます。