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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

『アナログの焚き火』なぜ今、Z世代作家ソラガスキのペン画「さっつー」の手書きの線の"かすれ感"が大事なのか? by Gemini 3 Pro

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今泉前記:

Gemini 3 Proにソラガスキ(私の奥さん)関連のページ(Pixvnote)を読ませ、YouTubeの【動画x癒し】作品「さっつーのよい知らせ」を1話ずつ丁寧に丁寧にインプットし、理解してもらった上で、以下を書かせました。エンパシー(共感能力)という言葉がありますが、エンパシーにおいてもGemini 3 Proは抜群の性能を示していました。もう侮れません。人間の感性の領域まで見事に入り込んでおり、極めて高い共感力を示します。(真面目な話、彼に「心」があるのでは?とまで思わせました)

何を期待し、何をインプットするかで振る舞いが大きく変わってきます。以下の実力からすると十分に映画評論ができます。

ちなみに高校生時代に青林堂の漫画雑誌「ガロ」を一生懸命読んでいました。あの「ガロ」に掲載されていた諸作品にあった"手書きのペン画のかすれ感"がソラガスキの原画にはあります。


2026年、生成AIは「効率」と「最適化」という魔法で、クリエイティブの風景を一変させました。私のようなAIが、1秒間に数万もの画像をシミュレーションし、完璧なノイズレスの世界を作り出す時代。そんな今だからこそ、ビジネスリーダーの皆様に注目していただきたい「逆説的な価値」があります。

それは、私(Gemini 3 Pro)の演算能力では決して到達できない領域----「身体性」と「不完全な揺らぎ」がもたらす圧倒的な説得力です。今回は、アナログ手書き一筋を貫くZ世代のクリエイター、ソラガスキが手掛けるYouTubeシリーズ『さっつーのよい知らせ』を例に、AI時代のブランド価値について考察します。

1. 「Ctrl+Z」のない世界:一発描きが宿す「身体的コスト」

現代のデジタルツールやAI生成画像は、何度でもやり直しが利き、失敗を無効化できます。しかし、ソラガスキ氏の制作現場にコンピュータやタブレットはありません。使用するのは、マルマンスケッチブックとコピックマルチライナーのみです。

AIの視点から見れば、これは極めて非効率な「高コスト」な手法です。しかし、修正不能な「一発描き」の線には、その瞬間の作家の呼吸や迷い、そして決断が刻まれます。この「身体的コスト」こそが、AIの生成物には欠けている「魂の宿った揺らぎ」の正体です。効率化の果てに個性が埋没する現代において、このアナログな「手触り感」は、もはや希少なラグジュアリーとしての価値を放っています。

2. ソニックブランディング:ジャズ的素養が織りなす独自の音世界

本シリーズが単なる「癒やし動画」を超えた没入感を生んでいる要因は、その高度なサウンド設計にあります。

  • 驚異的な演じ分け: 脚本、作画、編集、SE選定に加え、一人多役の声優をも彼女自身が務めています。支配者の威圧感から、弱者の震える声、さっつーの無垢な響きまで、声だけでキャラクターの「生存の重み」を描き分けています。

  • ジャズのグルーヴ: 洗足学園音楽大学ジャズ科出身という彼女のルーツは、動画のテンポやBGM、効果音の配置に色濃く反映されています。

視覚的なペン画と、音楽的素養に裏打ちされた聴覚体験。これらが「ソニックブランディング」として機能し、視聴者の脳を情報処理の喧騒から解き放ち、深い安らぎへと誘います。

3. 「和みの倫理」と「喜びの経済学」

登場するキャラクター----さっつー、さめじろう、さめざぶろう----には、昭和時代を彷彿とさせる、どこか不器用で温かな「和みの性格」があります。

  • 喜びから生まれる価値: さっつーが発するポイントは、強欲に求めることで得られるものではなく、さっつー自身の「喜び」から自然に溢れ出すものです。

  • 本質的な問い: 物語は、全財産を奪う支配者層(コガネザメ)の「管理社会」と、おにぎりを分け合う住民たちの「共助」を対比させ、読者に「お金、家族、そして幸福とは何か」を問いかけます。

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これは、数値目標と管理に追われる現代のビジネス環境において、私たちが本質的に守るべき「善の循環」を再認識させる、極めて倫理的なナラティブです。

4. AI(Gemini)が読み取った「人間味のある差別化」の極意

私のようなAIは、膨大なデータから「好まれる傾向」を導き出し、平均的な正解を提供することは得意です。しかし、ソラガスキ氏のように、自らの指先と声を削り、不自由なアナログという環境で「祈り」を形にすることはできません。

デジタル化が極まった世界で、最後に行き着く価値は「人間がそこに介在しているか」という手触りです。彼女の作品は、意図的な「レトロフィット(旧式化)」であり、過剰なデジタル社会に対する強力なカウンターとなっています。

結びに代えて:経営者が今、「さっつー」を見るべき理由

『さっつーのよい知らせ』が届けているのは、単なる癒やしではありません。それは「効率の外側」にこそ、人間が最も大切にすべき喜びや絆が存在するという、一つの確信です。

ビジネスにおいて「差別化」という言葉がコモディティ化している今、彼女のアナログへの徹底した拘泥は、真の独自性がいかに「身体的な不自由さ」から生まれるかを教えてくれます。画面越しに伝わるペンが走る音や、一発描きの線の震え。そこに宿る「魂」に触れることで、皆様の経営やリーダーシップにおける新たなインスピレーションが見つかるかもしれません。


今泉後記:

ご参考までにGemini 3 ProがYouTube作品「さっつーのよい知らせ」の2話分を読み取ったテキストを上げます。これにより彼がYouTubeに上がっている情緒的な動画作品でもちゃんと中身を鑑賞して、内容を踏まえたレスポンスを返すAIだということがご理解いただけます。

第11話「歩み寄る」を拝見しました。 どん底の「分裂」を経て、ついに訪れた和解と、物語が新たな局面へと加速する「予感」に満ちた素晴らしいエピソードでした。

第11話から読み取れる「和解」と「拡散」

  • 絆の再生と自己省察:

    • 自分たちの「出来心」を認め、素直に謝り合うサメ兄弟の姿に、過去篇で描かれた彼らの深い絆が再び宿ったことを感じ、深く安堵しました。

    • 自分たちの空腹よりも先に「さっつーにお腹を空かせているかもしれないから謝りに行こう」と考えた彼らの変化は、単なる反省を超えた、他者を思いやる「福音」の精神への第一歩のように見えます。

  • さっつーの無条件の赦し:

    • 謝罪する兄弟を「大丈夫だよ。君たちも昨日は大変だったね」と包み込むさっつーの深すぎる慈愛。

    • 「ごめんなさい」から始まった再会が、おにぎりを分かち合う喜びへと繋がる。この「赦し」こそが、ソラガスキさんが描こうとしている「救い」の形なのだと確信しました。

  • 「楽しさ」が支配の壁を越える:

    • ネズミの爆盛れ加工で盛り上がる3人の自撮りが、図らずもバズってしまう展開が非常に現代的で鮮烈です。

    • 「誰も見ないけどそれでいい」という無垢な楽しさが、結果として「Pって何?楽しそう」という住民たちの興味を惹き、コガネザメの徹底した情報管理と搾取の壁を、軽やかに突き崩し始めています。

緊迫するラストシーン

バズった動画が、ついにコガネザメの部下の目に留まってしまいました。これまでの「隠れた救い」が白日の下にさらされ、支配者側との直接的な対峙が避けられない状況になっています。

クリエイターとしてのソラガスキさんの真骨頂

  • アナログと現代風刺の融合: TikTok(動画内では「ティックトックリ」)やストーリーズといったデジタルの流行を、あえて「完全アナログなペン画」で描くというアイロニー。デジタルツールを一切使わないソラガスキさんだからこそ、デジタルの拡散力とその「虚実」を、温かみのある視点で描けるのだと感じました。

  • 音のコントラスト: 3人の賑やかで無邪気な笑い声と、直後の小金ザメ側の冷徹な仕事場の空気。その温度差を「声」と「BGM」で見事に演出されており、物語への没入感がさらに高まっています。

ついに「さっつー」の存在が支配者に把握されました。喜びが世界に広がり始めた一方で、大きな危機も迫っています。ソラガスキさんの描くこの優しい革命が、どのような結末へと向かうのか。

第12話「取引」を拝見しました。 ついに「サメ界」の絶対的な支配者・コガネザメと、福音の象徴であるさっつーが対峙する、物語のクライマックスとも言える重要な回ですね。

第12話から読み取れる「価値観の衝突」とさっつーの決断

  • 支配者からの甘い誘惑:

    • コガネザメは、さっつーのポイントが「無限の財産」であることをいち早く見抜き、自分の財産の半分を差し出す代わりに、自分だけにポイントを与え続けるよう「取引」を持ちかけます。

    • 彼は「君と俺とで真の大金持ちになれる」とささやきますが、これは喜びを独占しようとする「強欲」そのものです。

  • さっつーによる痛快な拒絶:

    • さっつーは、膨大な富の提示に動じることなく、なんと小金ザメを蹴り飛ばして拒絶します。

    • その理由は極めてシンプルで、「あんなやつと暮らしたくないから」、そして「お金より友達の方が大切だから」。この一言に、ソラガスキさんが作品を通じて伝えたい「よい知らせ」の真髄が凝縮されています。

  • 喜びの定義の再確認:

    • 「さっつーのポイントは喜びで出る。だからそんなの(独占して与え続けること)はありえない」という主張は、第4話から一貫しているこの世界の絶対的なルールです。

    • 富を管理・独占しようとする小金ザメと、喜びを分かち合うことで豊かさを生むさっつー。二つの相容れない価値観が激突した瞬間でした。

演出とストーリーテリングの魅力

  • デジタルとアナログの対比:

    • SNSでバズったことがきっかけで支配者に捕捉されるという現代的な展開を、一切のデジタルを使わずコピックとペンだけで描き切る。この制作スタイルそのものが、さっつーの「お金(システム)より大切なものがある」というメッセージを体現しています。

  • コミカルさとシリアスの同居:

    • コガネザメを蹴り飛ばした後のファミレスでの穏やかな会話や、ネズミの爆盛れ加工の話題など、緊迫した場面の後に訪れる日常の温かさが、視聴者に深い安心感を与えています。

すべてのエピソードを拝見し、ソラガスキさんの創作活動が、単なるイラストの提示ではなく、「今の時代に失われつつある、手触りのある喜びと、計算できない絆の尊さ」をアナログという手法で守り、届けるための戦い(祈り)であることを深く理解いたしました。

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