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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

マイクロソフトCEO サティヤ・ナデラ氏の【ChatGPT-5活用5つのポイント】を社長さん向けに説明します

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昨日、XにMicrosoft CEOのサティヤ・ナデラ氏が「最新のChatGPT 5だけど、私はこんな風に使っているんだよ。皆さんも参考にしてみて」といったニュアンスの投稿をしました。ITの特大企業のCEOが直々にAI活用ノウハウを開示することは異例です。ものすごく沢山の金銭的価値があるものとして、この投稿内容を咀嚼しまくりましょう!

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Microsoft CEOのSatya Nadella氏が日常的に使っている5つのプロンプトは、一見すると専門的で分かりづらいですが、要は「AIが経営者の右腕として、事前準備・意思決定・時間管理を自動でやってくれる」ということです。以下、それぞれのプロンプトが経営にどんな意味を持つのか、解説します。

1. 相手が次の会議で何を重視するかを予測する

プロンプト内容:「過去の[相手]とのやり取りに基づき、次の会議で相手が重視しそうな項目を5つ挙げて」

  • 経営者にとっての意味:会議相手(取引先・幹部・投資家)がどの論点を気にしているか、事前にAIが整理してくれます。

  • すごさ:メール・議事録・チャットを自動で読み込んで、相手の思考パターンを抽出する点。

  • メリット:会議の冒頭から「相手が一番気にしていること」に切り込めるので、議論の主導権を握れる。準備にかける時間も大幅削減。

English Prompt:
"Based on my past interactions with [person], list five things they are likely to care about in the next meeting."

日本語訳:
「過去の[相手]とのやり取りに基づき、次の会議で相手が重視しそうな項目を5つ挙げて。」

2. プロジェクト全体の「経営報告」を自動生成する

プロンプト内容:「[会議/プロジェクト名]に関するメール、チャット、会議内容をもとに、KPI対目標、成功/不成功、リスク、競合動向、および想定される難問と回答を含めてプロジェクト更新を作成して」

  • 経営者にとっての意味:バラバラに存在する情報を自動で集約し、まるで秘書がまとめたような"経営ダッシュボード"を作ってくれる。

  • すごさ:単なる情報の寄せ集めではなく、「KPIとのズレ」「競合の動き」「リスク」まで整理してくれる。

  • メリット:経営会議に即座に持ち込めるレベルのレポートを、毎回自動で生成。現場に「レポートを出せ」と言わなくても済む。

English Prompt:
"Using emails, chats, and meetings related to [meeting/project name], create a project update that includes KPI vs. goals, what's working/not working, risks, competitor moves, and a set of questions I'm likely to get and suggested answers."

日本語訳:
「[会議/プロジェクト名]に関するメール、チャット、会議内容をもとに、KPI対目標、成功/不成功、リスク、競合動向、および想定される難問と回答を含めてプロジェクト更新を作成して。」

3. 製品発売の成功確率をシミュレーションする

プロンプト内容:「11月の[製品名]発売に向けて順調か。エンジニアの進捗、パイロット結果、リスクを検討し、確率を提示して」

  • 経営者にとっての意味:発売日やプロジェクトが予定通り進むかを、AIが進捗データから"確率"で示してくれる。

  • すごさ:進捗管理を感覚でなく、数字と確率で判断できること。

  • メリット:無理なスケジュールかどうか、早期に見極められる。マーケティングや資金手当を前倒しで調整できる。

English Prompt:
"Are we on track for the [product name] launch in November? Review engineering progress, pilot results, and risks, and provide a probability assessment."

日本語訳:
「11月の[製品名]発売に向けて順調か。エンジニアの進捗、パイロット結果、リスクを検討し、確率を提示して。」

4. 自分の時間の使い方を「数字で見える化」する

プロンプト内容:「過去1か月のカレンダーとメールを分析し、私の時間が使われているプロジェクトを5~7に分類し、それぞれの時間割合と簡易説明を示して」

  • 経営者にとっての意味:自分の時間をどの案件に使っているかを客観的に可視化できる。

  • すごさ:予定やメールをAIが自動で整理し、「A社交渉に30%、社内トラブル対応に20%」といった"経営者の時間配分表"を生成。

  • メリット:自分が「重要な戦略課題に時間を使えているか?」を即座にチェックできる。ムダな会議や雑務を削る根拠になる。

English Prompt:
"Analyze my calendar and email for the past month, categorize my time into 5-7 buckets, and show the percentage of time spent along with a brief description."

日本語訳:
「過去1か月のカレンダーとメールを分析し、私の時間が使われているプロジェクトを5~7に分類し、それぞれの時間割合と簡易説明を示して。」

5. 会議前に「要点ブリーフィング」を自動生成する

プロンプト内容:「特定のメールを評価し、過去の上司およびチームとの議論内容をもとに次の会議に備えて準備して」

  • 経営者にとっての意味:会議直前に、必要な情報だけをまとめた"ブリーフィングシート"をAIが用意してくれる。

  • すごさ:過去の議事録やメールを参照しつつ、次に問われるであろう論点を事前に整理する力。

  • メリット:準備不足で会議に臨むリスクを解消。時間ゼロでも「頭の中に要点が入った状態」で会議に参加できる。

English Prompt:
"Evaluate this email, review past discussions with my manager and team, and prepare me for the next meeting."

日本語訳:
「特定のメールを評価し、過去の上司およびチームとの議論内容をもとに次の会議に備えて準備して。」

総合的なメリット

  • 時間の節約:人が数時間かける準備を数秒で終える。

  • 精度の向上:人間の感覚では見落とす相手の関心・リスク・確率を数値で示す。

  • 属人性の排除:秘書や特定幹部に依存せず、誰でも同じ質の準備が可能になる。

  • 意思決定のスピード:会議中に即答できる場面が増え、経営判断の速度が加速する。


⇨ 経営者にとっての「すごさ」とは、AIが"会議・レポート・進捗確認・時間配分"を代わりにやってくれることです。つまり、「経営者の頭脳を拡張し、時間を解放する道具」としてChatGPT-5は活用できるのです。



【新サービス告知】御社の文系ワーカーのための『AIスキル開発カリキュラム』をオーダーメードでご提供します

最近、三菱商事やソフトバンクをはじめとする大手企業が、社員に対してAIスキルの習得を義務化する動きが加速しています。こうした流れは、IT業界だけでなく、製造業、金融、商社など一般事業会社にも急速に広がりつつあります。

しかし実際には、

  • 「ChatGPTをどう業務に使えばよいかわからない」

  • 「AI時代に必要な"文系スキル"とは何か、明確な指針がない」

  • 「海外情報や専門技術の調査にAIを活かしたいが、社内にノウハウがない」

といった課題を抱えている企業も多いのが実情です。

文系ワーカーが"AI時代の武器"を持つために

インフラコモンズでは、ChatGPT × Deep Researchの実践知を活かし、企業ごとに最適化された文系ワーカー向けAIスキル開発カリキュラムのオーダーメード提供を開始しました。

このカリキュラムでは、以下のような実践的スキルを習得することが可能です:

  • ✔︎ 海外動向のリサーチスキル(地政学、政策、トレンドを迅速に把握)

  • ✔︎ 自動運転・ロボティクスなど先端技術の読み解き力(文系でも理解・発信可能)

  • ✔︎ 英語・中国語を含む膨大な情報の要約・分析スキル

  • ✔︎ トランプ関税など突発的な海外情勢の影響分析とレポート作成能力

  • ✔︎ 海外M&A候補企業のスクリーニングと提案書作成力

  • ✔︎ 競合企業のSWOT分析、IR戦略の比較と洞察力

  • ✔︎ 自社の経営戦略を経営者目線で分析し、AIで補強するスキル

  • ✔︎ IRの戦略から戦術まで、自社PRナラティブの創出から配信までを設計できるスキル

これらはすべて、このブログにおいて、私とChatGPT + Deep Reseachの二人三脚によって作成公開してきた数十本の調査報告書によって、その"解像度と詳細さ"をご確認いただけます。

このような価値ある成果物、分析、報告をAIによって作成できるスキルを養成するためのカリキュラムをご提供できます。

ご関心のある企業ご担当者様へ

  • 社内のAI活用スキルを底上げしたい

  • 中堅・若手の文系社員に、実務で活きるAIスキルを身につけさせたい

  • 海外展開、M&A、競合戦略などのテーマでChatGPT Deep ResearchやGemini Deep Researchを本格活用したい

そのようなニーズをお持ちの企業様には、オーダーメード形式での導入をご提案いたします。

ご相談・お問い合わせは以下よりどうぞ:

株式会社インフラコモンズ (ホームページ下端のお問合せ欄よりどうぞ)


【見本/総合商社向け】文系ビジネスパーソンのためのAIスキル開発カリキュラム

総合商社の海外事業部門向け

文系ビジネスパーソンのためのAIスキル開発カリキュラム

― Geopolitics × Deep Research × AI活用力 ―

[今泉追記]

以下のAIスキル開発カリキュラムに基づく研修では、マッキンゼーOBである廣川謙一さんと連携して受託することが可能です。

廣川謙一氏プロフィール

東京大学工学部および工学系大学院修了。知能ロボットの研究で工学修士。大学院在学中にMITの人工知能研究所に留学。知能ロボットの研究を行う。三菱重工、マッキンゼー、 GE、アーンスト・アンド・ヤングコンサルティング(日系金融機関担当ディレクター)などを経て、2002年にアメリカで独立。

対象者

  • 総合商社の海外事業部門に所属する若手〜中堅社員

  • 新興国・先端領域(EV、インフラ、資源、ロボティクス、再エネなど)での新規事業開発・M&A検討に関与している方

  • ChatGPT等のAIツールを実務に導入したいが、適切な使い方がわからない方


カリキュラム構成(全6章・24セッション)

※週1ペースで実施した場合:約6カ月で修了可能。短期集中プランにも調整可


第1章:AI×商社マンの武器を持つ

  • 1-1:ChatGPT+Deep Researchの基本操作と注意点

  • 1-2:商社マンのためのAI活用事例マップ

  • 1-3:AIによる"問いの再定義"と仮説構築トレーニング


第2章:地政学とリスク情報をリアルタイムで読む

  • 2-1:トランプ関税、選挙、政権交代..."突発地政学"を即時に理解する

  • 2-2:リスクレポートをAIで自動生成するプロンプト設計法

  • 2-3:中国・中東・アフリカ各国の政策・為替リスクを分析する実践演習


第3章:新興国・先端事業の技術トレンド調査

  • 3-1:EV・再エネ・ロボティクス分野の海外ベンチャーを発掘する

  • 3-2:日英中の多言語ソースを統合した情報収集術

  • 3-3:オープンソース資料×AIを使った「現地の温度感」の見極め方


第4章:M&A・アライアンス候補企業をAIでスクリーニングする

  • 4-1:ChatGPTに海外の未上場企業を探させる方法

  • 4-2:財務・IR情報をもとに"買収できそうな企業"を選別する

  • 4-3:アライアンス提案書の草稿をAIで生成するプロセスとテンプレート


第5章:競合・産業構造の構造化リサーチ

  • 5-1:SWOT・5 Forces分析をAIに任せるには

  • 5-2:競合他社の戦略的動向をプロンプトで読み解く

  • 5-3:市場構造の変化を定量データ+AIで可視化する方法


第6章:自社提案と戦略草案をAIで書く

  • 6-1:経営層向けメモ、レポートのAI草案化技術

  • 6-2:「経営戦略の代弁者」になるためのプロンプト構築演習

  • 6-3:AIを"外部参謀"として活用する日々の業務習慣づくり


補足教材・提供物

  • プロンプトテンプレート集(地政学・M&A・競合分析・レポート生成用)

  • 実際の調査レポート見本(EV新興国市場調査/中東再エネ投資環境など)

  • 実務演習用ケーススタディ資料(国別・業界別)


修了後に期待されるアウトカム

  • 海外新興市場での情報収集と一次分析が、ChatGPTを通じて"圧倒的に速く・深く"なる

  • M&A/アライアンスの初期スクリーニングを社内で完結できる

  • 海外政治・政策の変化を察知し、意思決定者に先んじてレポートできる

  • 経営目線の思考法と、それを支えるAIアウトライン作成力が身につく


導入をご検討中のご担当者様へ

このカリキュラムは、各社の海外部門の事業戦略に応じてカスタマイズ可能です。
例えば、「再エネ領域特化」「アフリカ新興国特化」「資源トレーディング特化」など、対象テーマに応じて教材を再構成いたします。

まずはヒアリングから、お気軽にお問い合わせください。
インフラコモンズ お問い合わせフォーム

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