三菱重工のインフラ関連事業
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三菱重工のインフラ関連事業の取り組み、特に海外での取り組みがよくわかる資料がありました。昨年6月に行われた事業説明会の資料です。
ざっと読んでわかるのは、同社が、スマートコミュニティから原子力発電に至るまで、現在世界でインフラ投資として動いている主要な分野をバランスよくカバーしているということです。
スマートコミュニティ事業では、インドにおけるデリー・ムンバイ産業大動脈構想に含まれるグジャラート州での実証実験、アイスランドのゼロエミッション都市、アブダビのマスダールシティを手がけています。
スマートグリッドのインフラ整備では、エネルギー供給側の複数の選択肢、電気自動車や電気バスなどのインフラ、HEMS/BEMSにおけるヒートポンプや蓄電システム。
発電では、英国などで活発な動きが見られる洋上風力発電への風車の提供。さらには世界各国で受注している原子力発電。非常に豊富な事業ポートフォリオだと言えます。
日本のパッケージ型インフラ輸出政策では、このような日本のメーカーが持つ製品群をその都度販売するというビジネスに留まらず、中長期的にインフラ運営そのものに関わることによって生じるサービス収入をも獲得していこうということで、施策が盛り込まれています。同社においても、既存の事業形態にさらにオペレーション系の事業が加わるのかどうか注目されます。
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