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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

オトナグリコ新作CMの同時代的かつ個人的ヒーリング効果

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リハウス、ぼくらの七日間戦争、サンタフェ、お相撲さんとの婚約解消、低迷期、映画女優としての開花、そして現在。
宮沢りえのストーリーは、おそらく誰もがよく知っているいわば国民的なストーリーであるわけで、現在の宮沢りえのしっとりとした、かつ凜とした姿には、みな一様に「あぁよかった」「あぁほっとした」という思いを抱くと思います。彼女よりも上の世代なら「よく成長したなぁ」と思うでしょうね。

半年前ぐらいにエンゲージメント事例として触れたオトナグリコのCM。最新作が公開されたそうで、早速見に行ってみると、これがまたいい。

ディアカカオCM「兄妹の今篇」

時代がかった造りの百貨店。エレベーターガール。どれもサザエさんが展開した昭和を想起させる舞台設定ですね。流通小売の趨勢として従来型の百貨店業態はやや厳しいという現実を反映して、宮沢りえ演じるワカメが務めているエレベーターガールもゆくゆくは廃止されてしまうという筋立てになっています。
前作と比べるとウェット度が高くなっているのは、リーマンショック後の状況を踏まえているということなのでしょう。この微妙なリアルタイム感がやるなぁという感じです。

上記の筋立て以外にも、カツオとワカメのプロフィール設定をよく吟味してみると、非常に現在的なところでチューニングが効いています。一方で、最後にカツオが振ったバットが飛んでいくシーンは古典的な四コマ漫画落ちで「お約束の」という感じ。

ストーリー。ある部分では時代を反映させなければならないし、ある部分では普遍的なものを追わなければならない。そのお手本のようなCMになっています。
宮沢りえを起用したことで、おそらく彼女個人のストーリーからくるある種のヒーリング感が全体を覆っていますしね。

これで顧客との絆づくり(エンゲージメント)ができていくわけか…。

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