IT業界人が今日から使えるChatGPTのノウハウ その3 :オルタナティブブログを集客の起点として活用するGA4タグ徹底活用術(オルタナティブロガー経営者様向け)
以下の続編でございます。
IT業界人が今日から使えるChatGPTのノウハウ その1 :AWSの障害に対処する英文ドキュメントを何とかする
IT業界人が今日から使えるChatGPTのノウハウ その2 :DX戦略策定の前準備として社内システムのデューデリを行う
今回はオルタナティブブロガーの中に多数いらっしゃるIT企業の経営者様が活用できるGoogle Analytics 4 (GA4)の"タグ"の活用テクニックです。これもChatGPTと対話を繰り返す中で、非常に具体的な、自社にピッタリのスキームを得ることができます。そのモデルケースとして以下を記します。経営者の方だけではなく、ご自分の書籍を刊行なさった著者の方の集客(Amazonの当該ページへの誘導)にも使えます。
自分のオルタナティブブログとGA4タグの組み合わせでできること
基本方針として、Google広告などのコストがかかる広告を使わない前提で行きます。広告費を使わずに、ITmediaさんのサイト内にあるオルタナティブブログの自分のセクションをいかに最大限に活用できるか?をChatGPTと共に考えます。
(Google広告は1クリック300円だとすると、コンバージョンレートが1%として、1コンバージョンまで3,000円もかかる広告費を湯水のように消費する集客です...到底以下の事例では使えません)
オルタナティブブロガーの方はほとんど知っていると思うのですが、オルタナティブブログの自分のセクション(自分のディレクトリ)には、GA4のタグを埋め込むことができます。これによってGA4が持つ未来的なウェブトラッキングが自分のものとして活用できるようになります。
単なるページビューの計測だけではなく、
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読者のスクロール率を計測し、どの記事が最後まで読まれているか把握する
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CTAボタンやリンクのクリックをイベントとしてトラッキングし、どんな文言や位置が効果的かテストする
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特定の記事から自社サイトへの遷移を計測し、流入導線を最適化する
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Kindle書籍ページへのリンククリック数を計測し、購入につながる記事や見出しを特定する
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無料セミナー告知リンクのクリック数を計測し、集客効果を改善する
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LPへの遷移→LP内スクロールやフォーム送信など、クロスドメインでファネルを追跡する
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UTMパラメータを使い、SNSやメールからの流入を正確に分解する
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新規・リピーターの動きを分けて分析し、リピーター向けの深いコンテンツを設計する
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モバイル/PC別の行動を比較し、UIを最適化する
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記事間の遷移パスを可視化し、読者の興味の流れを理解する
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どの流入チャネル(Google検索、SNS、他メディア)が最もコンバージョンにつながっているかを特定する
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オーディエンスを定義して、より関心度の高い読者向けにコンテンツをチューニングする
これだけのことができます。これらGA4でできることも全部、ChatGPT氏が技術の細部の細部まで知り尽くしているので、あなたが的確な質問をして自社専用に掘り下げていけば、実装可能なレベルにまで落とし込むことができます。
実は上の箇条書きも、私が途中まで書いたものをChatGPT氏に読ませて、「以下に続く文章の続きとして、GA4タグで、オルタナティブブログのブロガーは何をできるか列挙してください。」というプロンプトに対する回答として得たものです。
上の2本のブログでも書きましたように、ChatGPT氏をITで知らないものはないスーパーITプロフェッショナルとみなして、彼の知識収蔵庫にあるありとあらゆるものを、必要に応じて、あなたが、対話の中でスルスルと彼から開示してもらうことができます。イメージで言えば、Google本社に勤務するスーパー・エンジニアが自分の隣にいるようなものです。しかも、日本語で質疑応答ができるスーパー・エンジニアです。シリコンバレーで流通している最新の技術で彼が知らないものはないと言っても過言ではありません。ChatGPTはシリコンバレーで今もリアルタイムで更新されているLLMだからです。(あるいは優れたRAGによって最新のものを補完します。)
最新の英文ドキュメントを読み込まないと理解できない技術スキームないし実装方法についても、彼ならフレッシュな技術スタック理解の上に、適切な実装方法を手解きしてくれます。
これが一番"効く"のは、経営者自らがDeep Reseachを含むChatGPTのフルポテンシャルを引き出して、具体的に実装可能なやり方にまで落とし込む作業を、自分の部下などを使わずに(コミュニケーション・コストが肥大化するので、できるだけ部下を使わずに自分でChatGPTと二人三脚でやり切るのが良い。実装可能な設計図ができてから社内のチームに開示すれば良い)、ChatGPTと"二人"で作り込んでいく場合です。過去にこの種のモデルケースを本ブログでたくさん投稿したので、ご興味があればお読み下さい。
弊ブログのカテゴリー:経営者のChatGPTディープリサーチ
上場企業の場合は時価総額増大のための具体的な方策を詰めることも出来ます。社長が使うからこそ具体性が十分にある原案まで落とし込めます。最近のある意味流行りのM&A候補を見つけることや、M&Aの具体的な戦術提言書もChatGPT + ディープリサーチで得ることが出来ます。
✔︎ 1. セミナー集客向けスキーム
「価値提供型ブログ→無料登録フォーム」モデル
[ストーリー]
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ブログ記事を「無料セミナーの前菜」に設計
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専門的な内容を無料で先出し
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「もっと詳しく学べる無料オンラインセミナーはこちら」でCTA
[ITmediaオルタナティブブログ活用]
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記事タイトル例:
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「2025年最新 ◯◯戦略を徹底解説」
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「無料セミナー参加者限定:資料プレゼント」
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記事構成例:
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課題提起
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具体ノウハウの一部公開
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成功事例
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セミナー告知と参加リンク
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[GA4タグで計測]
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scrollイベント:どこまで読んだか
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seminar_cta_clickイベント
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どの記事から
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どの位置のリンクか
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どんな文言か
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[改善サイクル]
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読了率が低い記事をリライト
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CTA位置を上げ下げ
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CTA文言をテスト
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どの記事がCVR高いか分析
[ポイント]
広告ゼロでも「信頼」で申し込みを増やす仕組み。
記事自体を"セミナーの無料体験版"にすることでCV率を上げる。
✔︎ 2. 自分のAmazon新刊の販促スキーム
「オルタナティブブログのシリーズ記事→自分のAmazon新刊ページ誘導」モデル
[ストーリー]
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ITmediaオルタナティブブログを「無料連載」に見立てる
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複数回の記事で読者を引き込む
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最後に自分の新刊を「体系立てたまとめ版」として提案
[記事構成例]
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【第1回】テーマの問題提起
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【第2回】具体的なノウハウ
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【第3回】ケーススタディ
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【最終回】「さらに網羅した内容を自分の新刊で」(Amazonの当該ページへ誘導)
[GA4タグで計測]
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記事間の遷移をUser Pathで分析
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kindle_link_clickイベント
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どの回から
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どのリンク文言か
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[改善サイクル]
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途中離脱が多い回を改善
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リンク位置・文言を最適化
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全シリーズを読み切った人のCV率を計測
[ポイント]
広告ゼロでも「読み進める中で信頼形成→購入」
連載記事を自分の新刊本への教育的セールスファネルに変える
✔︎ 3. 自社が開発した新サービスLP集客向けスキーム
「課題解決記事→サービスLP」モデル
[ストーリー]
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ITmediaオルタナティブブログでターゲットの「困りごと」をピンポイント解説
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記事末尾で「解決策として新サービスを紹介」
[記事タイトル例]
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「◯◯でお困りのIT担当者必見:根本原因と解決法」
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「無料で試せる新サービスも紹介」
[CTA例]
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「解決策をすぐ試したい方はこちら(LPリンク)」
[GA4タグで計測]
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LP_link_clickイベント
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どの記事
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どのCTA位置・文言
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LP内のscroll・cta_button_click
[改善サイクル]
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CTA位置・文言をテスト
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LPに来た人の離脱ポイントをGA4で分析
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ブログ記事側をリライト
[ポイント]
「無料でノウハウを渡す→有料サービスに流す」
読者に「自分の課題を理解してもらった」と感じさせるとCV率が上がる。
✔︎ 共通して使うGA4設定例
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scrollイベント(読了率分析)
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CTAクリックイベント
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event_category: "CTA"
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event_label: ページタイトル/リンク文言
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LPへの遷移をパス分析
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LP内スクロール/ボタンクリック
✔︎ まとめ:広告なしで実現する「ITmediaブログ起点の集客スキーム」
目的 | スキーム | GA4で計測する主なこと |
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① 自社セミナー集客 | 記事を無料体験→CTAでセミナー登録誘導 | CTAクリック、読了率 |
② Kindle書籍販売 | 連載記事→Kindle書籍「まとめ版」提案 | Kindleリンククリック、記事間遷移 |
③ サービスLP集客 | 課題解決記事→新サービスLP誘導 | LPリンククリック、LP内スクロール |
✔︎ 最後の提案メッセージ例(←ChatGPTにブログを書いてもらうと、こういう気遣いまでしてくれるという実例として掲げます)
ITmediaオルタナティブブログという「信頼されるオウンドメディア」を起点に、
広告費ゼロ
専門性を活かした信頼形成
を武器にした集客導線を作りましょう。GA4タグを仕込んで、読者の行動を計測し、改善を繰り返せば、無料でも持続可能な集客基盤が作れます。