1人当り経常利益200万円以上
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年末年始に読んだ本のなかに「会社にお金が残らない本当の理由」(岡本吏郎著、フォレスト出版)があります。これはいい本ですね。中小企業の経営者を対象に書かれています。IT系の企業の経営者の方々もぜひ読むとよいと思います。
なかで、経営指標として常時注視すべき数字が4つ挙げられています。いずれも著者・岡本氏の経験と信念に基づいたものです。
そのなかに、1人当り経常利益は200万円を最低ラインに設定すべきだ、というのがあります。
前後の記述はずしんときますね。
彼の考えでは、中小企業は大企業に比べて利益を生み出す効率がよくて当然なのだから、大企業のトップグループと同等かそれを上回る財務パフォーマンスを上げて当然だとのことです。
試しに、流通小売業ではダントツの利益率を誇るセブン-イレブンの連結で確かめてみると、1人当り経常利益は460万円強。これは日本では非常に例外的な水準で、たぶん、1人当り経常利益200万円でふるいにかけると多くの企業が残らないのではないかと思います。
そういう水準を中小企業はあえて目指せという岡本氏の主張は、なかなか潔いです。
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