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人事領域(上流/elearing/ERP)コンサルでの人材開発/人事の一歩先の動向を考えます!

スキルベース組織の先にある「人と仕事の最適な出会い」

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マーサーの最新記事で紹介されている パーソナリティデータソリューションは、単なるスキルマッチングに留まらない、人材プール構築と適材適所配置の新しいアプローチを示しています。

https://note.com/mercer_startup/n/n105bd582c37c

私自身も現在このパーソナリティデータソリューションを活用しながら、人材プールの構築支援の仕事に携わっていますが、このプロセスを進める中で強く感じるのは、スキルだけでは「人と仕事の最適な出会い」は完結しないということです。

なぜスキルだけでは十分でないのか?
多くの企業がスキルベース組織を目指す理由は、
・ 必要なスキルを可視化する
・ 最適な人材を最適な役割に配置する
・ 市場価値に応じた報酬設計を実現する

といった点にあります。これは極めて重要な前提です。
しかし現実には、スキルがマッチしていても離職につながる要因は、往々にしてパーソナリティやチームの相性だったりします。

人は同じスキルセットを持っていても、
・ チーム文化とのフィット感
・ マネジメントスタイルとの相性
・ 意思決定のプロセスやコミュニケーション
といった心理的・関係性の側面が満たされないと、成果が出にくかったり、離職につながったりします。

パーソナリティデータソリューションが提示する価値
パーソナリティデータソリューションは人材プールを構築する際に、単にスキルを集め評価するだけでなく、
・ 個人のスキル傾向
・ キャリア志向
・ 組織との相性(Personality Fit)
といった観点を組み込むことで、より実践的な配置と育成プランの設計を可能にしています。

これは、スキルベース組織の「次の段階」を示唆しています。
スキルは確かに成果を生む土台ですが、
誰と一緒に、どのように仕事を進めるか
という関係性が、結果として大きな差を生むという現実があります。

現場での実感
私自身、パーソナリティデータソリューションを用いて人材プールの構築や候補者の配置支援に関わる中で、
・ スキルが一致しているのにチームでうまく機能しない
・ スキル以上に価値を発揮する人材がいる
といった事例を複数体験しています。

これは単なる感覚論ではなく、
「データ上のスキル」と「現場で価値を出す動き」
との間には必ずギャップがあり、それを埋めるのがパーソナリティや相性の可視化です。

スキル × 相性 × 戦略配置
パーソナリティデータソリューションは、
スキル × パーソナリティ × 役割設計
の3つを統合することで、
・ 高いパフォーマンス
・ 長期的な定着
・ チームの協働性向上
さらに、人的資本としての価値最大化に寄与します。

これからの組織は、スキルベースに加えて、
パーソナリティマッチの視点をいかに体系化するか
が差別化になると考えています。

人的資本が経営戦略の中核にある時代、
「スキルだけ合っていれば良い」
という考え方は古くなりつつあります。

その先にあるのは、
スキル × 相性 × 戦略的配置
の実装です。

人と組織がともに力を発揮できる出会いをつくること。
これが、これからの人材戦略の本質ではないでしょうか。

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