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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

【ご参考】「トランプ関税は長続きしない」とコメントする米国の有識者は意外に多い

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Facebookでどなたかが米国の著名な経済学者による「トランプ関税は長続きしない」といういう趣旨の長文を上げていて、「へぇー」と思って読みました。

出典を確かめたいと思いChatGPT氏に探させると(最近そういうことばかりしています)、以下のYouTube動画のインタビューであることがわかりました。この英文インタビューを抽出して和訳したものを投稿として上げていた訳です。ご存じだと思いますが今では英語のYouTubeの中身を日本語に訳すテクニックは複数あります。(一番やりやすいのはGoogle Notebook LMを使う方法。ChatGPTの最新無料版でも似たことができます)

YouTube: CNBC - Wharton's Jeremy Siegel on Trump tariffs: This is the biggest policy mistake in 95 years

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ChatGPTによるJeremy Siegel教授インタビューの分析

Jeremy Siegel教授(Wharton名誉教授)のコメントの核心は、以下のように整理できます。

【1. 歴史的観点からの強烈な警告】

  • トランプ政権の関税政策は、1930年の「スムート・ホーリー関税法」と同じ愚行であると断じています。

  • この歴史的関税政策が世界大恐慌を悪化させ、共和党が全権力を失う要因となったと強調。

  • その教訓は米上院の公式サイトにも明記されているにも関わらず、トランプ大統領はそれを無視していると批判。

⇒【Siegelの主張】:歴史を学ばずに同じ過ちを繰り返している。これは「アンフォースト・エラー(防げたミス)」である。

【2. 現在の関税政策は「自爆行為」】

  • 関税によるショックは「人災」であり、必要のない経済的混乱を引き起こしている。

  • しかも今は1930年代と違い、グローバル貿易がGDPに占める比率がはるかに大きいため、ダメージは当時以上になる可能性がある。

⇒【Siegelの主張】:貿易が世界経済に占める重要性が高まった今、関税合戦は前よりもっと破壊的。

【3. 株式市場への影響と投資家へのアドバイス】

  • 短期投資家:嵐の中にあり非常にリスクが高い(「落ちるナイフ」状態)

  • 長期投資家:市場にとどまるべき。これらの関税は永続しない。

  • 関税が続く間、FRBはおそらく利下げに動くだろうが、それも「関税という人災」への対応にすぎない。

⇒【Siegelの主張】:短期は荒れるが、長期的には米経済は立ち直る。今は「バーゲンセール」である可能性も。

【4. 政治的シナリオにも言及】

  • トランプ大統領が"勝利宣言"をして関税を撤回する可能性も十分ある

  • 世論や企業の反発次第では、関税が"部分的に後退"する可能性がある。

  • よって、「空売り」などの極端なポジションにも警告を発している。

⇒【Siegelの主張】:大統領の判断次第で急展開もあり得る。悲観一辺倒ではなく、政治の柔軟性にも目を向けるべき。

「トランプ関税は関税は長続きしない」と見るその他の有識者の主張

ChatGPT 4oはGoogleをはるかにはるかに上回るリアルタイム検索機能を備えています

以上は現在のトランプ関税のような経済環境の激変の中で、米国のメディアがどう報じているか?という視点で検索or ChatGPT調査をするのではなく、「米国の有識者はどうコメントしているか」をChatGPTに調べさせるケーススタディです。これは無料版でディープリサーチを使わずにやりました。現在のChatGPT 4oはリアルタイムウェブ検索機能がものすごくパワフルになっています。以下の投稿で記した時から、さらにパワフルになっています。ぜひお試し下さい。

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