専門家向け:7月開催上海ロボット展:展示内容の技術詳細を中国語媒体で徹底調査
展示会・会場規模・全体像(ファクト)
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会期と規模
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ヒューマノイドの出展密度
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36社が計208台の具身(Embodied)ロボットを集中展示。上海は年初に**「異構ヒューマノイド訓練場」**を稼働開始、年内に1,000万件規模のデータを蓄積し"ヒューマノイド基盤モデル"の進化を支える計画(都市政策と実証インフラが連動)。m.thepaper.cn搜狐
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都市エコシステムの文脈
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上海はシーン起点・政策主導(医療・小売・物流・家政・製造等)で具身知能の適用を加速。一方、深圳は精密伝動・サーボ・センサ等の部品供給網+量産化で優位。杭州はサービスロボット出荷量の高さと**Unitree(宇树)**の量産経験が特徴。m.thepaper.cn搜狐
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出展トピック別インサイト(技術ディテールは可能な限り一次情報そのまま)
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サービス×ヒト型の"実務運用"デモ(擎朗智能=Keenon)
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XMAN-F1(両足ヒューマノイド):世界初公開(Global Debut)。**ポップコーンの製造からカクテルの調合(加氷有無の対話応対)**まで、食品調理・提供のタスクシーケンスを"群機智慧(Multi-robot coordination)"のエコシステムに接続して実演。m.thecover.cnwallstreetcn.com
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ProS:ポジション特化(岗位化)縦型モデルをバックエンドに置き、複数形態(配膳T10、受付、在庫搬送等)のロボットと協調(隊列・衝突回避・役割割当)。360度全周認識を活用し来客回避+同僚ロボとの合流/分岐制御を行う"ロボット焰究所"デモを構成(フロントのXMAN-R1がすくい・分装・提供まで完了)。※認識→把持→移載→提供の一連の分業設計が明示。leaderobot.com
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技術的含意:ヒト協調空間における**"垂直特化の行動モデル+複数形態機のオーケストレーション"**が鍵。SLAMや動的障害物回避は既製技術だが、**場内ロボット同士のミドルウェア連結(任務割当・タイムスケール同期・UI連動)**が他社との差。飲食・商業施設の回転率KPIに直結する構成。
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ヒューマノイドの"群体智能(Swarm/Group Intelligence)"(优必选=UBTECH)
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群脑网络2.0で複数台のWalker S2/Cruzr S2とAMR(UQI Wali U600)、無人物流車Chituを倉庫→分拣(ピッキング)の一連工程で統合実演。11台のWalker S1は精密ビジョン認識+「オンライン軌跡計画」により動的・ランダム分拣を実行(多指ハンド/仿生上肢の協調動作)。thepaper.cn
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技術的含意:オンライン軌跡生成×多台最適化×人協調は、視覚遅延・通信遅延の吸収と安全領域管理(人や他ロボとの距離場)がボトルネック。現地デモは「分散--集中」ハイブリッドのスケジューリングが機能していることを示唆。
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四脚・敏捷運動の"量産スケール"(宇树=Unitree)
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四足のバク宙(後空翻)等の高加速度運動を会場常設デモで披露(Xinhuaの当日配信)。アクチュエータ出力重量比の向上+低遅延制御が背景。四脚→ヒューマノイド流用の膝関節・足首トルク制御系ノウハウ転用が示唆される。新華網
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技術的含意:脚式のダイナミクス制御(MPC/Whole-body control)の量産実装は、中国勢の優位分野。ヒューマノイド化でも足裏接地力制御・路面適応のモデル学習データで先手。
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工業×検査・ビジョンの"ライン内AI化"
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達明(Techman)ロボットの「AI車載シート"飛拍"検査」デモが注目(ライン速度に追随する瞬時画像判定→位置補正→OK/NOK分岐)。撮像--推論--補正--分岐のエッジ連鎖を会場ユースケースに持ち込み、実配線・I/Oが見える形で展示。新華網
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技術的含意:ロボットビジョンのレイテンシとライン同期の実機チューニング手法(露光・シャッタ・トリガ配線、PLCとの時刻同期)が"展示で見える化"。中国の量産現場への即挿入を狙う設計思想。
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政策・産業アーキテクチャの"都市別分業"
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上海:政策主導の訓練場/データ資産形成 → シーン適用で垂直モデルを磨く。深圳:部品〜量産のサプライチェーン → 開発から量産の15分エコ圏。杭州:デジタル経済+サービスロボ量産(2023年出荷**全国48%**データ)→ Unitreeの量産実績。m.thepaper.cn搜狐
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追加の注目ニュース(同時期・補完)
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国家メディア視点
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CCTVは「"真干活(リアルに働く)"」のキーワードで、爆米花(ポップコーン)盛付・カクテル調合など**"作業分解→配役→品質一貫"の実演を強調。産業面ではセンサ/駆動系のEVサプライチェーン転用**を論じ、多品種化とスピード感を中国の強みと位置付け。news.cctv.cn
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中国经济网の報道
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擎朗XMAN-F1の世界初公開、"酷炫姿势"に留まらず業務プロセス内の挙動への注目が示される(動作遷移のスムーズさ・対人UI)。"出海(海外展開)"加速の文脈で製品ラインナップ拡張と市場適応を提示。ce.cn
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大会運営・広報ファクト
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大会公式も7万㎡規模/800社超等を明示。ロボットは会場の主役カテゴリの一つとして扱われ、AI大模型×具身×端末の三位一体展示の位置づけ。worldaic.com.cn
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技術者視点での"そのまま使える観察ポイント"
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ヒューマノイドの"仕事設計"が具体化
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ポップコーン調理/小吃分装/カクテル調合など、「把持対象の状態遷移(原料→製品)」を伴うタスクが工程分解され、ビジョン→プランニング→ハンドリングの閉ループで提示。食品衛生・こぼれ検知・定量化のセンシングロジックは暗黙仕様だが、**器具固定治具の工夫(ハンド先端換装/治具化)**が随所に見える。leaderobot.comm.thecover.cn
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群体智能="多台×多形態×多役割"の実可視化
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群脑网络2.0は、フリート管制(役割割当・充電計画・故障代替)とリアルタイム経路再計画を分業。AMR×人形×搬送車のレイヤ分けが鍵。人の歩留まり(安全距離)を環境側(ゾーン)とロボ側(速度制限)で二重管理している点は現場導入の勘所。thepaper.cn
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データ資産と"異構訓練場"
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1,000万件規模の異構ヒューマノイド行動データは、基盤モデル(LLM×運動/スキルモデル)のFew-shot/IL/强化学習(RL)を回す母材。作業の語彙化(Skill Library)と場面転移の評価基準の策定が、上海の政策文書で今後の実証テーマとして示唆される。m.thepaper.cn搜狐
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ライン組込の"飛拍検査"はEdge最適化の実例
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露光・シャッタ・照明同期、トリガ配線とPLC時刻同期のジッタ最小化が"地味だが効く"。NG分岐の搬送I/Oまで実配線可視化は、PoC→量産のバリア低減に直結。新華網
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競争地図(日本の現場導入に向けた実務メモ)
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短期導入(3-6か月)での成果想定
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商業施設・飲食:擎朗の多形態協調+岗位化モデルの現場適合は進んでおり、回転率・人手不足の同時解に寄与。**人的動線との干渉解析(来客密度ヒートマップ×AMR経路)**をパッケージ化できると、日本の法令・安全基準下でも早期PoCが現実的。leaderobot.com
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倉庫・製配分野:优必选の群体智能は多台混成オペの見える化が進む。日本側はWMS/PLC/AGV既設とのゲートウェイ要件とFDS/SDSの擦り合わせが肝。thepaper.cn
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中期(6-18か月)での差別化
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ヒューマノイドの対人安全・法令適合(ISO 10218/TS 15066相当+国内労働安全衛生規則)への適合運用がボトルネック。中国側は現場実験・特区で実タスクのスケールを先に稼ぐ戦術。日本は限定エリア×限定タスクで有効性データを積む戦略が現実的。m.thepaper.cn
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今回の出展・報道から読み取れる「技術・運用の要点」まとめ
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ヒューマノイドの"業務分解"が明確:料理・盛付・提供・接客の段取り化と役割粒度が具体化。対話→作業分岐のUI/UXも実タスクに接続。m.thecover.cnleaderobot.com
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群体最適(スケジューリング)の台頭:単体の妙技ではなく、複数台・多形態の最適化が差別化軸に。**"群脑网络2.0"**はその象徴。thepaper.cn
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データ・訓練インフラの政策ドライブ:異構訓練場×1000万件データは、タスク間転移や現場語彙化を進める基礎体力。m.thepaper.cn
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既設ライン適合の地力:飛拍検査等の"細部ガチ実装"で、配線・同期・I/Oまで含む"最後の10%"が見える。新華網
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量産運動制御の転用余地:四脚の高運動性能をヒューマノイド下肢へ転用する"設計文法"が優位。新華網
要注目の中国ロボット企業 5社(今回の情報に基づく推奨)
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擎朗智能(Keenon Robotics)
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理由:XMAN-F1の実務タスク実演(調理・提供)とProS(岗位化)縦型モデル×多形態協調の**"現場に効く"統合力**。360°認識×群機連携で混雑空間の運用に強み。商業施設・外食・病院に直接的。m.thecover.cnleaderobot.comwallstreetcn.com
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优必选(UBTECH)
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理由:群脑网络2.0でヒューマノイド×AMR×無人物流を統合。オンライン軌跡計画や動的分拣といった**"ライン近傍の複雑作業"**で具体的。倉庫・製造・小売後背地に有効。thepaper.cn
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宇树科技(Unitree)
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理由:四足の高加速度運動(後空翻)を会場で継続披露。出力重量比・低遅延制御の量産ノウハウは下肢制御の資産。警備・設備点検→ヒューマノイド脚系の橋渡しに適性。新華網
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(参考枠・工業検査連携)達明机器人(Techman)
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理由:AI"飛拍"検査というライン同期×推論のエッジ実装がクリア。日本サプライチェーンへの現場適応(I/O・PLC連動)で協業余地。※台湾発だが、中国会場での適用事例が多数。新華網
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(エコシステム視点)上海の"異構人形机器人训练场"運営コンソーシアム
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理由:企業単体でなくデータ・評価の共通基盤。1000万件級データを背景に、上海市の政策枠組みが**応用課題の"課題榜(タスク公募)"**を推進。日本側の実証連携先として価値が高い。m.thepaper.cn搜狐
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補足:純粋に「企業5社」に限定するなら、上記5)の代替として大疆(DJI)/优必选/宇树/擎朗/傅利叶智能(Fourier Intelligence)などの量産・医療系を組み合わせるのが実務的。ただし本回答では"データ訓練場"を企業に匹敵する戦略資産として評価し5位に置いた。
実務アクション(日本側の即応ポイント)
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PoC設計:
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飲食・商業施設→擎朗の多形態協調を滞留密度ヒートマップ×経路設計で事前シミュレーション。人流ピーク×サービスSLAをKPIに設定。leaderobot.com
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倉庫・製造→优必选の群体智能を既設WMS/AGVと疎結合ゲートウェイで評価。充電計画・故障代替の群制御KPI(MTTR/稼働率)を定義。thepaper.cn
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ライン検査→飛拍の露光・照明・トリガ条件を現行タクトに合わせるジッタ計測を先行。I/Oと時刻同期の試験項目表を作る。新華網
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安全・法令:
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人協調エリアの速度制限・侵入検知(ゾーン化)は二重化(環境×ロボ)で運用。ISO/TS準拠と国内規制のギャップは限定エリア実証で埋める。thepaper.cn
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データ連携:
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上海の異構訓練場とのデータ・評価連携を模索。"课题榜"方式(課題公募)に日本の現場タスクを持ち込むと相互補完が期待。m.thepaper.cn搜狐
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参考(イベント・公式)
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WAIC 2025 公式(テーマ、開催要領):世界人工智能大会(World AI Conference)。worldaic.com.cn
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現地報道の具体事例(擎朗の"真干活"、群体智能、飛拍検査、四脚実演):澎湃新闻/CCTV/中国经济网ほか。thepaper.cnnews.cctv.cnce.cn新華網
【告知】
シリコンバレー最先端ヒューマノイド視察ツアーのご紹介 アップデート版
視察申込受付中!申込受付締切は9月10日!
個別の企業様では訪問しにくい企業ばかりです。この機会をぜひご活用下さい!
視察定員は12名となりました。現地でのハンドリング等を検討した結果です。
【視察の狙いと目的】
日本にいると信じられないほどのスピードで開発が進むアメリカのヒューマノイド/ヒト型ロボットの企業群。TeslaのOptimusを初め、Figure AI、Apptronics、Boston Dynamicsなど、YouTube動画で存在感を放つ企業は枚挙にいとまがありません。
今回、弊社で企画した「シリコンバレー最先端ヒューマノイド視察ツアー」は、シリコンバレーに拠点を置く
- ヒューマノイド完成体企業
- 物流倉庫関連ロボティクス企業
を訪問し、相互交流のきっかけとなる内容になっています。
この視察をきっかけとして、御社と訪問先の個々の会社とで、今後の商談、提携、投資などの展開に入ることができるように視察メニューを設計しています。
この視察ツアーではAI + ロボットの日本の権威である早稲田大学 尾形哲也教授が視察内容を監修し、同行して下さいます。尾形哲也教授が各視察先との関係づくりのフックとなる講演をして下さいます。外国企業視察では、テイク&テイクの姿勢は好ましいものではなく、必ず、こちらから何らかのものをギブして、ギブ&テイクのやり取りにすることが鉄則です。そのため尾形哲也教授の日本のヒューマノイド研究を紹介する講演が深い意味を持ちます。
【訪問予定企業と期待される視察内容】
Figure AIで期待される視察内容
将来ビジョン
Brett Adcock氏は「将来的には人間と同数のヒューマノイドが存在する社会を築く」と語っており、物流や家庭、製造現場へと展開していくロードマップを描いています。
製品ラインナップと技術概要
- Figure 01
初期プロトタイプとして2022-2023年頃に開発。物流や倉庫向けに設計され、物体移動や操作などを目的としたヒューマノイド。 - Figure 02
2024年8月発表。内部配線、バッテリー統合、6つのRGBカメラ、NVIDIA RTXベースのGPU、音声入出力、5本指/16自由度のハンドを備え、最大25kgの物体を扱えます。BMWの工場において実証テストも実施。 - Helix(ビジョン‑ランゲージ‑アクションモデル)
2025年2月発表のFigureの独自AIモデル。以下のような特徴があります: - VLA(Vision‑Language‑Action)モデルで、上半身全体(腕・手・胴体・指など)を高頻度かつ高精度に制御可能 。
- Dual‑systemアーキテクチャ:System 2が場面理解と言語処理、System 1が視覚-動作制御を担い、リアルタイム性と高い汎用性を両立。
- 複数ロボット同時制御が可能(2体同時にHelixで制御)、音声で指示された動作を実行 。
- 家庭向けユースケースのデモ(例:買った食材を片付ける)にも活用され、家庭での実用化に向けたAI制御戦略の紹介が可能。
直近の実証・実装成果
- 物流現場での進展(Helix)
2025年6月時点で、Helixはさまざまな形状の包装(柔らかい袋、封筒など)にも対応し、ヒトに近い速度と精度での搬送処理を実現。1パッケージあたりの処理時間は概ね4.05秒(以前の約5秒から改善)、バーコード読み取り成功率も約95%と飛躍的向上 。 - 適応的行動:ロボットがパッケージのしわを"軽く押す"ような動作を自発的に学習し、コード読み取りを助ける動作も観察できる。
1X Technologies シリコンバレー拠点で期待される視察内容
製品ラインナップの技術説明
- EVE:物流・医療・セキュリティなど産業用途向けの車輪式ヒューマノイド。アクチュエータや制御技術の応用事例。
- NEO Beta → NEO Gamma:家庭用二足型ロボット。歩行、物体操作、柔らかい被覆、安全設計、内蔵AIモデルなど技術の進歩。
デモンストレーション
- GTC(Nvidia)での実演のように、ロボットが家の中で歩行しながら掃除、植物への水やり、家具を避けて移動、といった日常シーンを再現する実演。
- 現段階では完全自律ではなく、遠隔オペレーターによるテレオペレーションによる動作制御が多く、これもリアルに示される可能性。
AI・データインテグレーションの解説
- 家庭内でのロボット利用によって得られる映像・音声データを用いたAIの学習プロセスや、遠隔操作とのハイブリッド駆動など技術戦略の紹介。
- OpenAIやNvidiaとの協業事例や、インハウスでのモデル訓練体制。
Boston Dynamics Mountain View Officeで期待される視察内容
ソフトウェア&プラットフォーム解説
- Spot SDK (商用化されており日本でも発売されている四足歩行ロボット)や Orbit (ロボット複数をマネジメントするフリートマネジメント技術)プラットフォームなど、Spot に対する開発環境や運用支援ツールの技術解説が期待されます。
- また、ロジスティック系ロボティクス(Stretch など)とのインテグレーションについても期待できます。
実証デモンストレーション
- 実ビジネス(物流/点検等)現場に近い環境での動作確認:Spot による施設巡回や点検、Stretch による倉庫内作業など、商業展開中のロボットのリアルな挙動を見学できる可能性。
Weave Robotics(ヒューマノイドのニューフェース)で期待される視察内容
Weave Robotics の概要
- Weave Robotics は、Y Combinator の 2024 サマー・バッチ出身のスタートアップで、エヴァン・ワインランド氏(元 Apple Siri 担当)とカーン・ドゥイルスオズ氏らが共同創業。2024~2025年にかけて創業された、比較的新しい企業。
- 同社が手がける初の家庭用ロボット "Isaac" は、「家の中の雑然とした場面を自律的に片付け」、「洗濯物をたたむ」、さらには「家を離れている間の見守り」などを行うヒューマノイド型ではない家庭用アシスタント型ロボットです。
- 最大の特徴は 2025年秋に最初の 30 台を出荷予定という点。月額型サブスクリプション(約 US$1,385/月)か、一括購入(約 US$59,000)で提供予定。
技術解説
- ハードウェア構成:可動関節の構造やモーター・センサー選定、カメラ収納機構などの詳細。
- 自律ロジックと人間とのインタラクション:音声認識やアプリ連携によるタスク指示、遠隔操作 Remote Op の仕組み。
- システムのモジュール設計と拡張性:ソフトウェアスタック・アプリとの連動・将来的な機能拡張の方向性。
デモンストレーション
- 実演:家事タスクの実行:掃除状態認識 → 片付け → 洗濯物の畳み作業など、一連の流れのリアルタイム展示。
Ambi Robotics(UC Berkeley発の倉庫ロボティクス企業)で期待される視察内容
企業紹介と開発背景
- 創業経緯:UC BerkeleyでのDex‑Net研究からスタートし、実用向けSim2Real AI技術に進化させた過程。
- 企業ミッション:AIとロボットの力でサプライチェーンの複雑な課題を解き、人の働きを支えることを目的にしている背景。
技術・製品紹介
- AmbiSort A‑Series / B‑Series:小包の自動仕分けを可能にするAI駆動ロボットシステム。多様な包装形態に対応し、効率化と安全性の向上に寄与。
- AmbiStack:AIを活用し、多種多様なSKU(商品)を高密度にパレットまたはコンテナに積む最適化ロボット。倉庫のスペース利用と物流コスト改善を支援 。
- AmbiOS(Sim2Real AI):ロボットの学習速度を劇的に高めるシミュレーション→現実環境への移行に優れたAIオペレーティングシステム。
- PRIME‑1(Foundation Model):倉庫オペレーション向けに特化されたAIの基盤モデル。3D認識、ピッキング、品質検査など多様なタスクに適応可能な生成モデル 。
デモンストレーション
- AmbiSortによる自動仕分けの実演:アイテムの認識、適切な搬送先への選定、仕分け精度や速度の確認。
- AmbiStackの積み付け最適化デモ:「3Dテトリス」とも言われる高密度積載をリアルタイムに実演。
【視察日程】
- 10月27日(月曜):日本出発
- 17:00頃 東京羽田空港からサンフランシスコへ出発(直行便利用)
- 10月27日(月曜):
- サンフランシスコ到着、シリコンバレーへ移動。
- 10月28日(火曜)
- 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中
- 10月29日(水曜)
- 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中
- 10月30日(木曜)
- 上記の企業1社〜2社を視察予定。先方とスケジュール調整中
- 10月31日(金曜)
- 予備日
- 11月1日(土曜):サンフランシスコ出発 (直行便利用)
- 11月2日(日曜):東京羽田空港到着
- 各訪問先ともロボティクスに詳しいシリコンバレー在住ITジャーナリストが通訳として同行します。
- 空き時間にはシリコンバレーならではのGoogleキャンパス見学、コンピュータ歴史博物館見学などシリコンバレーにちなんだアクティビティを予定
- [現地における移動は全てUBERタクシー3-4台への分乗となります](理由は米国におけるマイクロバスチャーターにしますと、1人当たりの視察代金が35万円アップとなってしまいます。視察代金総額を落とすため、現地ではUBERでの移動となりました。UBER手配等の一切は後方支援を担当しますインフラコモンズにてカバーいたします)
✔︎ 最小催行人数と定員:最少催行人数は10名。現地でのハンドリング等を細かく検討した結果、定員は12名といたします。12名になった時点で締切とさせていただきます。
✔︎ 申込期間:8月1日申込受付開始(JTBのOASYS申込ページより)、締切:9月10日(見積・請求はJTB)
✔︎ 申込:【アメリカ視察ツアー OASYS】にて受付。ツアーパスコード:tMCVCFZx5F 操作方法は下端参照
✔︎ 旅行代金:127万円(燃油サーチャージ・空港使用料別)
【視察監修・同行】
早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 表現工学科 尾形哲也 教授
2025年よりAIロボット協会理事長。2025年よりJST CREST領域研究総括。深層学習、生成AIに代表される神経回路モデルとロボットシステムを用いた,認知ロボティクス研究,特に予測学習,模倣学習,マルチモーダル統合,言語学習,コミュニケーションなどの研究に従事。
【視察企画・後方支援】
株式会社インフラコモンズ 今泉大輔(当ブログ経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔 運営執筆者)。今泉も同行します。
ヒューマノイドに関して積極的に情報発信を行なっているYouTuberの柏原迅氏も同行します。
【資料請求および旅行について】
株式会社JTB
https://www.jtbcorp.jp/jp/
ビジネスソリューション事業本部 第六事業部 営業第二課内 JTB事務局
TEL: 03-6737-9362
MAIL: jtbdesk_bs6@jtb.com
営業時間:月~金/09:30~17:30 (土日祝/年末年始 休業)
担当: 稲葉・野田
総合旅行業務取扱管理者: 島田 翔